知らぬ間に眠ってしまってふと起きて
貴方の腕の中で迎えたクリスマス


弓弦 貴女は
俺にとってかけがえのないプレゼントです
まばゆい煌めき 生きる意味
揺れる感情を教えてくれた 俺だけの弓弦
未来永劫 貴女だけを愛すると誓います
――あははっ。かわいい愛しい真っ赤な顔


赤い服 サンタのかっこで 照れながら
「プレゼントの、僕」愛しい破壊力


クリスマス当日は お家でまったりゆっくりデート
ちょこんとしてかわいいクリスマスツリーに
おなじくちいさなクリスマスリース
「弓弦、これ、『永遠』という意味があるんですって」
つん、とリースをつっつく、朱夏の指先
それから彼は僕を見つめて微笑み
僕を、ぎゅうっと抱きしめた


飾られたクリスマスリース見つめてる
きれいな永遠 円形の緑


貴方へ クリスマスプレゼント
しゅっとした格好いいボールペン
こっそりついてるひとつぶのルビーが
僕の どうしようもない独占欲

「弓弦、どうしましょう俺、とっても嬉しいです。
このルビーを見るたび、
早く貴女に会いたくてたまらなくなるのでしょうね」
朱夏はきらきら眩しく笑って
「貴女の瞳ほど美しい紅はありませんから」
大事そうにボールペンをプレゼント箱にしまい、
それと僕とを一緒に抱きすくめた
……なんだろう 本当にずるい龍
僕の独占欲も 貴方にいろいろプレゼントしたい気持ちも
ぜんぶ上手に満たしてくれるんだもの。


貴女へ 俺からのクリスマスプレゼント
なんですが ええとですね
あれもこれも どれもこれも すべて差し上げたくて
リビングに、あふれんばかりになってしまいました
「うん、めちゃくちゃいっぱい、だね……？」
そうなんです弓弦 片っ端から開けていきましょう
コート、パジャマ、セーター、ズボン、
ネックレスもブレスレットも髪留めも それから――
「っふふ、ありがとう、朱夏。
僕、貴方で埋もれてしまいそうだね。嬉しいよ」
ふわりと微笑む貴女があまりにも華麗で可愛らしく
やっぱ俺ちょっくら世界中の宝石たる宝石集めてきます、
「朱夏。まだぜんぜん開け終わっていないよ」
一緒にいて？ なんて。ああもう貴女は本当に愛おしい
もちろん一緒にいます、絶対絶対離しませんから。