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溺愛しゅかゆづ夫婦 8


休日に昼のすぎまで寝て過ごす ぼさぼさの髪 弓弦と笑う



寝飽きるまで眠ること
浸るみたいに朱夏の胸に身をあずけること
たまに起きて、貴方を見て、寝顔までかっこよくて
そのたびたび『大好き』が心の奥からきらめくこと。



お昼をすぎたら眠い目をこすって
寝癖でぼさぼさな髪を指で梳かしあって
朱夏特製の愛情パンケーキ、
弓弦はチョコペンでハートマークを書く
そんなふたりの遅い昼ごはん。



あくびして こんな時間だ 寝なくちゃと

 読み進める本の続きが気になるけれど、いい時間だし、眠くなってしまったし、ベッドの中のすぐ隣にいる朱夏は、僕を待っている。
「弓弦。寝るんですか?」
「うん」
 そっと腕をひろげる朱夏の胸にもぐりこみ、ほっと息をつく。あたたかい。とろん、と眠りに落ちていく。


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