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溺愛しゅかゆづ夫婦 7

 ひとつ息をつく。肌寒い秋の夜。一日の終わり。
 ふっと肩の力をゆるめた弓弦を、朱夏がソファに座って待っている。両腕を広げ、微笑み、「いつでもどうぞ」と。

 だから、弓弦は遠慮しなかった。朱夏のほうへ飛び込んで、その腕と胸に抱きとめてもらう。弓弦は朱夏の胸もとに顔をうずめ、もういちど、深く息をついた。
 今日も幸せに、一日が終わろうとしている。


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