場所は変わって
グルメフォーチューン





ボクはココ
今日は街に買い出しに出ていた




「キッス、そろそろ帰ろうか」


「ア''ーッ」




キッスの背に乗り、自宅へと飛んでもらう

そこまではいつもと同じ






「ん…？空から電磁波…？」




電磁波の気配を感じたボクは斜め上をむく

目のいいボクにしかそれはわからなかっただろう、上からの電磁波
…

それは人。





「なっ！？キッス！！」

「ア''ーッ！！」




キッスもわかってくれたようでスピードを上げる



なんとかキッスが頑張ってくれたおかげで、キャッチできた





「って…女の子…？」





ボクの腕の中には空から降ってきた不思議な女の子
気絶しているのか、目は覚まさないが息はある





「仕方ない、キッス！ウチに帰ろう」


「ア''ー！」





ボクらはそのまま帰路についた











＊＊＊＊＊＊＊＊＊




家に着くと、彼女を自室のベッドへと運ぶ



「なんて、華奢な子なんだ」



ちゃんと食べてるのか心配になるくらいだ

ボクはそっと彼女の顔にかかった髪の毛をどかせた



「ハッ…ボクは一体何を…素手で触ってしまうなんて…」



ボクのような毒人間は簡単に人と触れ合ってはいけないんだ……








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