コ(君の名前を教えてくれるかい?
第一話
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『終わったぁぁぁ!!』
残業が終わり、伸びをする
今日は朝から大変だった
システムが誤作動を起こしたとかで、PCに詳しいわけでもないのにあたしが抜擢され、悩みに悩んでやっと今終わった
『くっそ…あのハゲ部長ぜってぇ許さん…』
こんな日は早く帰ってココに癒してもーらぉっ!
『ココ待っててね!今から帰るから!』
誰もいない部屋で独り言を呟きながら早々に会社を出た
*********
駅から大通りを通りいつもの道を通る
いつも曲がる角をまがろうとしたら、バナナの叩き売り?みたいな店構えをした怪しげな店があった
こんな誰も通らないようなとこに店建てて変わった人…
あたしは目の前を通り過ぎようとしたら、とても甘い香りに誘われた
「選ばれちまったね」
『えっ?』
椅子に座っていたのはお婆さん
「アンタこの子に選ばれちまったようだよ」
『は、はぁ…』
え、新手の詐欺?
「お代はいらないから持ってお行き、でも食べる時は気をつけなよ」
そう言ってお婆さんはビニール袋に甘い香りの果物らしきものを入れた
『え、タダでくれるんですか?』
「あたしゃこの子を食べる適任者を探してここに座っていただけだからね、お代なんていらないよ」
お婆さんはあたしにビニール袋を押し付ける
あたしが中を見て、お礼を言おうと顔を上げるとお婆さんはすでにそこにはいなかった
『変なお婆さんだなぁ
でも、この果物めっちゃ美味しそう…』
袋をあけると中には紙が1枚
《アカシア》
そう書いてあった
この実の名前なのかな?
アカシアって、トリコみたい(笑)
あたしはそそくさと帰宅した
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