第十八話
夢小説設定
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「いらっしゃいませ、何にいたしますか?」
『紅茶を二つとシフォンケーキ下さい』
「かしこまりました」
店員さんは忙しそうに中へと入っていく
今日は人が多い
1人だと迷子になってしまいそうなほどに
アルバスはきっとこれを見越してのセブルス同伴だったのだろうと思った
『ここの紅茶美味しいですよね』
「そうなのか?」
『あれ?教授初めて来たんですか?』
「当たり前だ、いつもは用事が終わるとすぐ帰っていたからな」
『なるほど』
あたしとセブルスがそんな話をしていたら後ろから声をかけられた
「セブルスではないか」
「……先輩」
セブルスは嫌そうな顔をしてその人を見る
さっきのドラコの父、ルシウス・マルフォイ。
デコ閣下来たれりってか←
「珍しいなお前がこんなところに来るとは」
「連れがどうしてもと言うので」
「連れ…?」
あたしとルシウスの目が合う
途端にルシウスが頭を抑えてボーッとあたしを見だした
あたしは何か怖くなったので、セブルスに帰ろうと言ってボーッとしているルシウスに一方的に挨拶をしてそそくさとホグワーツへ帰った
*********
あたしとセブルスは魔法の鍵でセブルスの部屋へ帰ってきた
『つ、疲れた……』
「紅茶でも飲むかね?」
『あ、あたし淹れますよ』
あたしはセブルスをソファーへと座らせて紅茶を淹れる
アールグレイの良い香りが鼻腔を擽る
「大いに疲れた…」
『すみません、あたしの買い物なのに教授に無理についてきてもらって…』
「校長命令だからな、仕方あるまい」
セブルスがそう言いながら紅茶に手を伸ばす
『ははは…
あ、そうだ教授!』
「…なんだ」
教授がこっちを訝しげな顔で見ていたが無視して今日買った物の中から一冊の本を取り出す
『今日は本当にありがとうございました!!
ささやかですが、受け取っていただけますか?』
あたしが差し出したのは魔法薬学の本で、本屋の店主にプレミアの本はないかと聞いて手に入れたものである
『持ってないことを祈ります』
「…これは…っ」
セブルスは何故か目を少し見開く
「どこで手に入れた」
『え、普通に本屋さんですけど…』
「嘘を言うな、これはもう増版もない、とても貴重な本なのだぞ
我輩が本屋に行ってもなかったものだ」
『そうなんですか?
本屋の店主に珍しい本はないかと聞いたら出してくれたんですよ?』
「何…?あの店主め、我輩の時はもうないと言っておったくせに…」
セブルスは本屋の店主を頭の中で恨んでいるようだった
…あれ?デジャヴ?
「何はともあれ、ありがたく頂戴しておこう
これで我輩の研究は進む…礼を言う」
『い、いえ!!
これはあたしからのあくまでお礼ですから!!』
そのあと、あたしとセブルスは紅茶を飲み干した後、また呪いの解く魔法薬の研究に戻った
今日はいい日だった
ドラコともハリーとも友達になれたし、セブルスとも買い物デートが出来た(半分はおじいちゃんの差し金だけど…)
入学式が楽しみだっ!
Next…