第十六話
夢小説設定
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S.S side
我輩は朝から仕事に追われていた
やっとこの調合で最後だと集中していると扉をノックする音が聞こえた
「誰だ」
『あ、あたしです!ルナです』
「入れ」
もう少しで調合が終わるとゆう時になんだ一体…
我輩は鍋から目を離さず何の用だと聞いた
すると彼女は我輩が招いれたにもかかわらず、忙しいなら後で来ると言った
丁度、調合が終わったので火を消し踵を返した彼女の背後へ立った
「何の用だと聞いている」
『あ、調合終わったんですか?』
「あぁ」
『お疲れ様です』
娘はそう言って笑った
胸が少しハネた
(なぜ我輩がこの娘に胸を高鳴らせなければならんのだ)
我輩はそんな高鳴りを無視するかのように話を急かした
『あ、あのですね…この前図書室で呪い等の本を読んでいたんですよ
そんで、魔法薬で呪いとかって解けたりするのかなー?って思いましてですね…色々自分で調合してたんですが、壁にぶち当たってしまって…』
この娘は何を考えているんだ?
確かに我輩も興味はあるところだ
だが、まだ11歳のこやつになぜここまでの事が…?
我輩は表情だけで続きを急かした
『それで、その…よろしければ、教授にも手伝っていただきたいのです…ダメ、ですかね?』
………は?
こやつは何を言ってるんだ
我輩に手伝ってほしいだと?
……いやここで断ってこやつが怪我でもしたら校長がうるさいな…
我輩も興味はある物事だ
断じてこやつの上目遣いで胸を高鳴らせたからではない!断じて!←
「………よかろう」
『やっぱりダメです、よ…ね?って…え?』
「いいと言っている」
まぬけな顔をしていた娘から踵を返し、調合した薬を瓶へと詰めて棚に置いた
「貴様の目の付け所は悪くない
我輩も少し気になるところだ」
『ほ、本当ですか!?』
「嘘を言ってどうする」
そう我輩が言うと娘は自分の頬をつねって、痛い…と言っていた
こやつはバカなのか?
「そこまでゆうならあらかたの予想などは出来ているのだろう?」
『あ、はい!』
そう言って娘はポケットから羊皮紙を出した
「……よく入ったな」
『あ、これですか?
あたしなんでもポケットに入れる癖があるので、拡張魔法かけたんです』
「だいぶ、色々な魔法が使える様になったものだな」
こやつは我輩に呪文学を教えてくれと言った
いざ教えてやると、全て1度で覚え使ってみせた
もう呪文学でこやつに教える事はない
『教授の教え方がうまいからですよ』
「ふん、お世辞にもなりませんな
貴様は我輩が一度教えただけで全て出来たではないか
あれでは教えたとは言わん」
我輩はそう言って羊皮紙に目をやる
「……ふむ、考え方は悪くない
だがこれでは金と時間と労力が果てし無くなるぞ」
『ですよね…あたしもそう思ったんですが、どれを短縮できるかイマイチぴんとこなくて…』
「Msミヤジマ、ここを短縮すればいいのだ」
『え、ここ短縮できるんですか?』
「あぁ、ここは角ナメクジを入れて、右に二回、左に五回素早く混ぜればここの行程を短縮できる」
『角ナメクジ…』
「……そうか、お前虫が嫌いだったな…それで角ナメクジを外したんだろう」
『ゔ……』
「我輩と作るならばそんなわがままは言わせませんぞ?」
我輩はニヤリと笑って娘を見た
すると娘は諦めたかのように『わかりました……』と言った
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