第十四話
夢小説設定
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S.S side
我輩は校長の孫とやらの世話役になってしまった
なぜかさほど嫌ではなかったのが不思議でならぬ
我輩がスタスタと彼女を案内してやる
後ろからセブルス待ってと言われて歩調を緩めた
転けられでもしたら面倒だからだ
彼女の部屋につき、さっきから気になっていたことを聞いた
「なぜ貴様は我輩のことをファーストネームで呼ぶのだ」
彼女は校長がそう呼んでいたからだと言った
我輩の中で何かが疼いた
「不愉快だ、これからは我輩の事をファーストネームで呼ぶのはヤメろ
そして、貴様の世話役になったかといって馴れ合うつもりはない
用事がある時以外は我輩に近づくな」
そう言うと、彼女は一瞬悲しそうな顔をした後、クスッと笑った
そんな彼女に何故か心がホッとした
我輩が、何がおかしいのかと尋ねると彼女は慌てて中に入っていった
(我輩はどうかしてしまったのか
彼女に会ってから何かがおかしい)
我輩が彼女の部屋の前から立ち去ろうとしたその時
『うぁぁぁぁぁぁぁ!!』
中で彼女が叫んだ
我輩は何事かと思い部屋を開けた
彼女は…泣いていた
ごめんなさいと
何かに謝りながら
何故か我輩はいたたまれなくなり、気がついたら彼女を抱き締めていた
彼女も一瞬驚いたような顔をした後、安心したかのようにまた泣いた
誰に言っているのかわからない謝罪をくりかえしながら
しばらくすると、彼女から寝息が聞こえてきた
泣き疲れたのであろう
我輩は彼女をベッドへ寝かせ、髪を梳いた
その時、頭の中に一瞬何か見えた
(なん、だ…?)
我輩はわけがわからなかったが、それ以上何も見えなかったので自室へと帰った
我輩は何故、彼女を抱き締めたんだ?
この気持ちは何だ
昔味わったようなこの……
リリー…………
Next…