第十三話
夢小説設定
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あたしは、テレビの雑音で目が覚めた
周りを見渡すと自分の部屋
ホグワーツではなく
元の世界の自分の部屋
あたしはふとチカチカと光る携帯を見た
『亮一…?』
ディスプレイには、この世界の恋人からの電話が一件
携帯を見て気づいた
あたしは、トリップをしてから3時間しか経ってない事を…
まさか、あれは夢だったの?
セブルスの事好きすぎて3時間で長い夢見ちゃった…?
あたしは重い身体を起こして恋人へ電話をかける
「はい、もしもし」
『あ、亮一?ごめん寝てたみたい』
「ん、お疲れさん!
あのさ、今度の記念日なんだけど、行きたいとことかある?」
『んー、特にないかな』
「そ、そうか…うん、わかった!
また何か考えとくわ!」
『うん、ごめんね』
「いや、気にすんな!
………ルナ、愛してるぞ」
『………うん、ありがとう』
「じゃ、じゃぁな!また連絡する」
『ええ、おやすみ』
「おやすみ」
あたしは電話を切ると、ため息を一つ
なんだろう…
亮一が愛してるって言った瞬間
トキメキがなかった
いつもなら、あたしも愛してると返すのに
それができなかった
あたしは何故か痛い頭をかかえて水を飲もうと立ち上がる
その時、胸元に違和感。
『ま、さか…!』
あたしは胸元からソレを取り出した
裏にForeverと彫られた
愛しき魔法使いに貰ったソレ
『夢じゃない…夢じゃないのね…
セブルス…セブルス!!』
あたしは糸が切れたかのように涙が溢れた
別れたくなかった
本当に愛してた
亮一以上に
心から愛してた
どうしてあたしはあの世界に行かなきゃならなかったの?
ただこんな辛い想いをするだけの為なら、行きたくなんてなかった
愛しい人と離ればなれになるなら出逢いたくなかった!!
神様は意地悪ですね
こんな運命、酷すぎる
残酷すぎる
あたしはその日、ずっと泣いた
セブルスにもらったネックレスを握りながら
周りを気にせず
泣いた
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