第十話
夢小説設定
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そして、日は過ぎていき…招待された日になった
あたしとセブルスはアルバスにもらった例の鍵で死喰い人の集まる館へと足を踏み入れた
『埃くさ…』
「…もっと緊張感をもったらどうだ?」
『だって、誰に会うのかわからないし、緊張の仕様もないわ』
あたしがそう言って笑うとセブルスがため息をはいた
幸せ逃げるぞ!←
「よく来たな、ルナにセブルス」
『ルシウスさん!この度はご招待ありがとうございます』
あたしは軽くお辞儀をした
「いい、気にするな
……セブルスどうした?」
セブルスはまた眉間にシワを寄せていたが、ルシウスに名を呼ばれ何でもありません…と言った
「さぁ、上がろう
あの方は上ですでにお待ちだ」
あたしとセブルスは体を強張らせた
一歩、また一歩と闇の帝王がいる部屋へとむかう
階段を上り奥に進むとルシウスが一枚の扉の前に立った
「御主人様、セブルスと例の彼女を連れて参りました」
「…入れ」
「「『失礼します』」」
あたし達は中にはいった
そこには映画の時とは随分容姿の違うヴォルデモート…いや、今の姿的にはトム・リドルの方がいいかな?
少し髪が長めのイケメン君だ
映画のような蛇ヅラじゃなくて少し安心した
あたし爬虫類好きだけど、ヴォルデモートのあの顔は受け付けないのよねー…
なんて呑気な事を考えていたら、ルシウスさんがあたしの紹介を始めてしまった
「彼女はルナ・ミヤジマとゆう名で今ホグワーツでスリザリンの五年生だそうです」
「ほう…貴様、純血か?」
『…はい』
今はこう言ってた方がいいと思った
「ふむ…ふむ…貴様から変わった魔力を感じる…しかも膨大だ
ルナ、貴様を俺様の妃にしてやろう」
『………はい?』
周りは一気にざわついた
ヴォルデモートはニヤリと笑いあたしへ近づいてくる
あたしの目の前に立つと、あたしの右手を掴み、手の甲にキスをした
あたしは驚きの方が勝っていたせいかボー然と立ち尽くしていたが、手の甲にキスをされた事によって我に返り手を引っ込めた
『き、妃ってどうゆう事ですか?』
「俺様はルナ、貴様のその膨大な魔力と容姿に惚れてやったのだ
この俺様が。光栄だろう?」
あたしは開いた口が塞がらなかった
この蛇男どこまで俺様なんだ
あたしが断りの言葉をかけようとした時、何故かセブルスの背中があたしの前にあった
「…スネイプ貴様、何のつもりだ?」
「すみません、御主人様
こいつは、ルナは貴方様には不釣り合いだと思います」
「何…?
貴様、この俺様を愚弄するか!」
ヴォルデモートは杖を抜きセブルスにむけた
セブルスは一瞬たじろいだが、ヴォルデモートに向き直り、片膝をついた
「違います、貴方様はこの先もっとも恐れられるお方。
そんな偉大な貴方様にはルナの様な娘より、相応しい方を探すべきだと思ったのでございます」
セブルスは必死に言葉を繋いだ
あたしを守ろうとしてくれているのがわかって、あたしは嬉しさでいっぱいになった
「そうか…わかった」
「…(ほっ)」
ヴォルデモートが杖を下ろし背をむけた
セブルスが立ち上がろうとしたその時
「クルーシオ!」
「うっ…う、ぁ…ゔぁぁぁぁぁ!」
あたしは目の前の光景にボー然とした
なぜ、愛しい人は倒れてるの?
なぜ、愛しい人は苦しんでるの?
あたしは咄嗟にセブルスとヴォルデモートの間に入った
『やめて…やめて!
セブルスが…セブルスが死んじゃう!!』
あたしは気がついたら泣いていた
ヴォルデモートに跪きながら懇願していた
「俺様の妃になるか?」
『妃にはなれません!でも、あたしの命を、魔力をあげてもいい!
だからセブルスを助けてあげてください!』
「…よかろう」
ヴォルデモートは杖を下ろした
セブルスは気を失っているようだった
『ありがとう、ございます…』
「腕を出せ」
あたしは心の中でセブルスに謝った
ヴォルデモートに右腕を突き出した
すると前腕の内側に杖を当てられ、そこに闇の印が刻まれた
「これで貴様は俺様のモノだ」
『はい、御主人様』
きっと貴方は怒るだろうね
何を考えてるんだって
でもね、守られるだけなんて嫌
あたしも貴方を守りたい
それが正攻法じゃなくても
貴方が未来で生きることが出来るなら
あたしは何だって出来るのよ?
貴方を愛してるから……
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