第九話
夢小説設定
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あたしが泣いていたら、教室に誰か入ってきた
「ルナ…?」
『リ、リー…』
入って来たのはリリーだった
教室の前を通ったら泣き声が聞こえたから入ってきたらしい
「どうしたの?セブルスと喧嘩でもしたの?」
『…うぅ~…』
リリーはあたしの隣に座って背中を撫でてくれた
その優しさが今のあたしにはテキメンでまた涙がたくさん出た
しばらくして、少し落ち着いた
『ありがとうリリー、ごめんね』
「いいえ、いいのよ
で、どうしたの?」
『…セブルスを怒らせてしまったの…』
あたしはさっきあったことをリリーに説明した
リリーは申し訳なさそうな顔をしていた
「ごめんね、ルナ…
私が言葉足らずだったわ…」
『ううん、いいの…
どちみち、セブルスの想いにはあたしは答えてあげれないから…』
「えっ!?どうして?
ルナもセブルスが好きなんじゃないの…?」
『…好きよ、誰よりもセブルスが好き…』
「ならどうして…?」
『……リリーになら教えてもいいかな…』
あたしは、親友のリリーにならと思い、自分がどうゆう人間かを伝える事にした
『あたしは、この世界の人間じゃないの…』
「え…?」
『あたしはこことは別の異世界から来たの…』
「どうゆう…こと?」
『あたしの世界にはね、魔法とかマグルとかそうゆうのは無くて、この世界の事が記された本があるの』
「……」
『ごめんねリリー…内緒にしてて…』
「ご、ごめんなさい、いきなりの事で驚いて…
でもそれとセブルスとどうゆう関係があるの?」
『あたしはいつか向こうに帰らないといけない
向こうに帰るともうここには帰ってこれない可能性の方が大きいの』
「だから?」
『だから?って…
セブルスを傷つけたくないのよ…』
あたしがそう言うと、リリーの顔がみるみるうちに怒りに変わる
「何を言ってるの!?
セブルスがどれだけ貴女の事で悩んだと思ってるの!?
どれだけ貴女を好きなのかわかってるの!?」
あたしは驚いた
リリーがそこまで怒っているところを見たことがなかったからだ
「セブルスはあんなに幸せそうに貴女の事を話していたってゆうのに…私はあんなセブルスを見たのは初めてだったわ」
リリーはいつもの優しい顔にかわった
「ねぇ、ルナ?
貴女が本当にセブルスを愛しているなら、彼に答えてあげて?
いつ貴女が元の世界に帰るかなんてわからないんでしょう?
なら、いつ別れるかじゃなくて今幸せになることを考えた方がいいんじゃない?」
あたしはリリーにそう言われて、何かが吹っ切れた気がした
そうだ
いつ帰るかなんてわからない
むしろ帰らないかもしれない
『リリー、ありがとう!
貴女は本当に最高の親友だわ!』
あたしはリリーに抱きついて微笑んだ
リリーは、早くセブルスを探してきなさいと言ってあたしを立たせて背中を押してくれた
『本当にありがとう!』
あたしは走った
愛しい彼を探す為に
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