第九話
夢小説設定
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それからあたしの生活は変わった
セブルスを避けて、リリーともあまり話さなくなった
惚気などを聞きたくなかったからだ
今日もあたしは魔法史が終わってそそくさと教室を出ようとした
そしたらセブルスに呼び止められた
「ルナ…最近僕を避けてないか?」
『そんな事ないわ?
あたし先生に呼ばれてるの、離してくれる?』
あたしはセブルスの目を見ずに言った
「…僕が嫌いになったのか?」
『違うわ、貴方を嫌いになるなんて、そんな事…』
「ならどうして僕を見ない!」
周りにはもう誰もいなかった
セブルスはあたしの腕を掴んだままあたしを見る
『こんなところ、リリーに見られたら誤解されるわよ』
「…なんでここでエバンズが出てくるんだ」
『……付き合ってるんでしょ?』
「……え?」
『リリーが言ってたわ、《セブルスから聞いてるかもしれないけど、私、恋人が出来たの》って…
貴方の事でしょう?』
「それは僕じゃない」
『嘘言わないで、あたし前にセブルスがリリーと仲良さそうに湖で話してるの見たわ』
「あれは…」
『ほら、やっぱりそうなんじゃない…リリーが好きなんでしょう?あたしの事ならもう気にしてもらわなくていいわ、もう近づかないで』
あたしはセブルスにそう言うと手を振りほどき教科書を抱えて出て行こうとした
そしたらセブルスにまた腕を掴まれ、壁に押し付けられた
『…離して』
「嫌だ」
『離して!』
「嫌だ!勘違いをするのもいい加減にしてくれ!
僕が…僕がどれだけ悩んだと思ってる!」
『何を…』
「僕が好きなのはエバンズじゃない!ルナだ!」
『え………?』
「エバンズには相談に乗ってもらっていただけだ
僕が好きなのはルナ、君だけだ!」
『う、嘘…だって…』
「もういい」
セブルスはそう言うと悲しそうな顔をして出て行った
あたしはしばらくそこから動けなかった
頭が混乱していた
セブルスが、あたしを好き…?
そんな…だって原作ではリリーを…
あたし、セブルスに何言った?
《もう近づかないで》
あたし…セブルスを傷つけ、た…
好きになってくれたのに
傷つけ………
あたしはその場に座り込んだ
涙がボロボロ出て止まらなかった
あたしは膝をかかえて、その場で泣いた
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