第二十一話
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『っう……?』
目を覚ますとそこは医務室であろう天井が見えた
『あ、れ…?あたし…?』
ベッドの中ですこし、身じろぐと左足に痛みが走る
『いった…っ!!』
そうか、思い出した
ネビルを庇ったんだった
あれ?誰がここまで運んでくれたんだ、ろ…う?
あたしはふとベッドの端に見える黒い塊を視界の端にとらえた
いやな予感しかしない←
『きょ、教授…?』
恐る恐る声をかけてみたが、返事どころかピクリともしない黒い塊←
痛む足と手を我慢しながらゆっくりと起き上がる
そこにはやっぱり愛しの教授殿
なんでこんなとこで寝てるんだろ?
『教授!教授!こんなとこで寝てたら風邪、引きますよ!』
ゆさゆさと起こしにかかる
すると、気がついたのかむくりと起き上がる彼
『教授、だいじょ…っ?』
起き上がると同時に鼻腔を擽る薬草の香り
目の前は真っ暗で
抱き締められてると気づくのに少し時間がかかった
『きょきょきょ、教授!?!?!?』
あたしは驚きと恥ずかしさが入り混じり、盛大にどもってしまった
『な、何かあったんですか?』
離してくれなさそうだったので、そのまま聞いてみた
いや、嬉しいからいいんだけどね?
しかし、返事はなく
抱き締められる腕に少し力がこもったくらいだ
『教授…そろそろ苦しくなってきました…』
心臓が
バクバクと早鐘を鳴らす心臓をよそに、声には冷静さを忘れない
『あ、の…ホントどうしたんですか?』
あたしがそう彼に尋ねたその時、彼がボソッと一言つぶやいた
「やっと、見つけた」
あたしは意味がわからなくて頭の上には?がいっぱい
見つけた?あたしを?
『あたしに何か用事でもあったんですか?』
まだ抱き締める手を緩めてくれないから抱き締められたまま会話をしようと心がけてみた
「もう、消えるな」
『え…?』
あたしは耳を疑う
「もう、我輩の前から消えるな
ルナ…」
『……っ?!?!』
聞き間違いではなかったその言葉
今の貴方が知ってるわけない
じゃぁどうして?
『セ、セブ、ルス…?』
「会いたかった…っ」
セブルスはそう言って抱き締めていた手をキツくした
あたしは驚きと嬉しさと疑問符で頭の中がぐちゃぐちゃで
涙が止まらなかった
『思い、出した…の?』
あたしはそう聞きながら彼を抱き締め返す
セブルスは無言で、頷いた
そんな
こんな事って…
あぁ…
セブルス…っ!!
あたしとセブルスはしばらくそのままお互いの存在を確かめるように抱き締めあっていた
帰ってきたマダムに怪我人のあたしを目一杯抱き締めてるセブルスが剥がされるまで…←
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