②若きバンパイア
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1章
夜も更ける頃、田舎の平坦な道端に大男と子ども2人の姿があった。彼らの中心には、ねむっている中年の小太りな男が居た。
「ねぇ、死んじゃったの?」
「何度も言わせるな、ダレン。特殊なガス、つまり我が輩の息で眠っているだけだ」
つい先程まで道端で泥酔しフラフラ歩いていたところを背後から、バンパイアの特殊なガスで眠らせたのだ。それは完全なバンパイアにしか出来ない能力だ。
大男ーー、バンパイアのクレプスリーは男の太ももにバンパイア特有の長い爪で引っ掻き傷を付けた。血が滲んでくると彼はすぐに唇を押し当てて、血を吸いはじめた。
その次にブロンド髪の陶器のような白い肌に、この更けた夜の最中でさえ輝くルビー色の瞳を持つ少女、ネア・クローフィールドが続けて男の太ももへ口を這わせた。
「さぁ、ダレンも飲まないと」
「……やっぱりダメ!出来ない!!」
ダレンの前に男の足を差し出した。何度か口に運ぼうか素振りは見せたが、傷口から少々滴る血を見て怖気付いたのか足は跳ね返られた。
「コラ、いい加減にせんか!動物の血は飲んだだろ!?」
「いやだ!人間は別だ!」
ダレンが死んだことになってからもう2か月ほど経ったけど、未だに人間の血を飲もうとしない。動物の血は飲んではいるけれどそれには限界がある。
そんなダレンを横目にクレプスリーは男の傷口をツバで塞いだ。バンパイアのツバは止血にも役立ち、男の傷口は1分もしないうちに綺麗に傷も目立たずに塞がった。
最近はずっとこんな感じだ。
クレプスリーが飲めと言ってもダレンは首を振るばっかりで断固として血を飲もうとしない。
嫌な気持ちは分かるけれど、自分の命に関わるとなれば飲まなければいけない。
私なんかもう何の抵抗もなく人間の血を飲める。
「はぁ、今日もクレプスリーの根負けだね」
「ネア、負けてなどおらん。我が輩はダレンのためを思って言ってるんだぞ」
「はいはい、そんなこと分かってるよ」
泥酔否、気絶している男を木に寄りかからせていつまでもめそめそしているダレンに立つように促す。
「君は平気なの?」
「何が?」
「その……、人間の血を吸うこと……」
「……慣れただけ。そうでもしないと生きられないから」
そう、慣れただけだ。私だって最初は人間の血を吸うことに抵抗した。だって御伽噺なんかで読んだ吸血鬼みたいな事を本当に自分がやるなんて思ってもみなかったから。
「この人は?このままでいいの?」
「いいの。いずれ目が覚めるし、今はどう見たって酔っ払って寝てるようにしか見えないでしょ?」
「う、うん」
ダレンがちゃんと付いてきているか確認しながら私達はまた歩きはじめた。
夜も更ける頃、田舎の平坦な道端に大男と子ども2人の姿があった。彼らの中心には、ねむっている中年の小太りな男が居た。
「ねぇ、死んじゃったの?」
「何度も言わせるな、ダレン。特殊なガス、つまり我が輩の息で眠っているだけだ」
つい先程まで道端で泥酔しフラフラ歩いていたところを背後から、バンパイアの特殊なガスで眠らせたのだ。それは完全なバンパイアにしか出来ない能力だ。
大男ーー、バンパイアのクレプスリーは男の太ももにバンパイア特有の長い爪で引っ掻き傷を付けた。血が滲んでくると彼はすぐに唇を押し当てて、血を吸いはじめた。
その次にブロンド髪の陶器のような白い肌に、この更けた夜の最中でさえ輝くルビー色の瞳を持つ少女、ネア・クローフィールドが続けて男の太ももへ口を這わせた。
「さぁ、ダレンも飲まないと」
「……やっぱりダメ!出来ない!!」
ダレンの前に男の足を差し出した。何度か口に運ぼうか素振りは見せたが、傷口から少々滴る血を見て怖気付いたのか足は跳ね返られた。
「コラ、いい加減にせんか!動物の血は飲んだだろ!?」
「いやだ!人間は別だ!」
ダレンが死んだことになってからもう2か月ほど経ったけど、未だに人間の血を飲もうとしない。動物の血は飲んではいるけれどそれには限界がある。
そんなダレンを横目にクレプスリーは男の傷口をツバで塞いだ。バンパイアのツバは止血にも役立ち、男の傷口は1分もしないうちに綺麗に傷も目立たずに塞がった。
最近はずっとこんな感じだ。
クレプスリーが飲めと言ってもダレンは首を振るばっかりで断固として血を飲もうとしない。
嫌な気持ちは分かるけれど、自分の命に関わるとなれば飲まなければいけない。
私なんかもう何の抵抗もなく人間の血を飲める。
「はぁ、今日もクレプスリーの根負けだね」
「ネア、負けてなどおらん。我が輩はダレンのためを思って言ってるんだぞ」
「はいはい、そんなこと分かってるよ」
泥酔否、気絶している男を木に寄りかからせていつまでもめそめそしているダレンに立つように促す。
「君は平気なの?」
「何が?」
「その……、人間の血を吸うこと……」
「……慣れただけ。そうでもしないと生きられないから」
そう、慣れただけだ。私だって最初は人間の血を吸うことに抵抗した。だって御伽噺なんかで読んだ吸血鬼みたいな事を本当に自分がやるなんて思ってもみなかったから。
「この人は?このままでいいの?」
「いいの。いずれ目が覚めるし、今はどう見たって酔っ払って寝てるようにしか見えないでしょ?」
「う、うん」
ダレンがちゃんと付いてきているか確認しながら私達はまた歩きはじめた。
