①奇妙なサーカス
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4章
マダムを盗られてから1週間が経った。あれからマダム探しに費やす日々が続いた。
バンパイアは超能力なんて持ってないしマダムにGPSが付いているなんて事はないからマダムを自力で探すしか無かった。
とはいえ、あの少年たちを捜すにしても、完全なバンパイアであるクレプスリーは太陽が苦手で、日中に外をうろつけない。かといって、夜中に街中の家を一軒一軒覗いて回るなんて、そんな馬鹿げたことはできない。 結局のところ、日夜を問わず動ける半バンパイアの私が探すことになった。
もっとも、案外それはあっけなく片がついて、ここ三日ほどは彼を監視してクレプスリーに報告する日々が続いている。
マダムを盗んだ犯人は、ダレン・シャンという子だった。
そしてもう一人、彼と一緒にいたのが親友のスティーブ・レナード――この子が、クレプスリーに「バンパイアにしてほしい」と頼み込んでいた子だった。
彼らはこの街に住む子どもで家やスクール、家族構成や友達関係などここ数日の観察で色んな情報が得られた。
例えば、ダレン・シャンは両親と妹が一人。昼間は普通に学校へ通い、午後には公園で友達とサッカーをしている。思ったよりずっと“普通”の生活を送る普通の男の子だ。
スティーブ・レナードに関しては、母子家庭にあってあまり親子関係がうまくいっていない様に見えた。オカルトを好んでいる様でもしかしたらバンパイアになりたい理由の1つだったのかもしれない。
そして一番大事な事だが、マダムがダレン・シャンの自室にいることも確認できた。
彼の部屋のクローゼット。その奥に、ひっそりと仕舞われている。そして彼が学校から戻るたび、マダムはようやく戸を開かれ、久方ぶりに陽の光を浴びるのだった。
毒蜘蛛を盗んで何がしたいのか疑問だったけれど、ダレン・シャンは蜘蛛好きな少年だった。
あのショーのクレプスリーと私のようにマダムを笛で操ろうと練習していた。でも驚いたことに日々上達してきてマダムはダレン・シャンの奏でる笛の音色に操られていたのだ。
意外にも吃驚したがそれ以上に、ダレン・シャンは上達の褒美としてマダムにピザを“おすそわけ”していた。
あんな脂っこいものを与えるなんて。
……あの子、蜘蛛の健康を考えたこと、ある?
マダムを盗られてから1週間が経った。あれからマダム探しに費やす日々が続いた。
バンパイアは超能力なんて持ってないしマダムにGPSが付いているなんて事はないからマダムを自力で探すしか無かった。
とはいえ、あの少年たちを捜すにしても、完全なバンパイアであるクレプスリーは太陽が苦手で、日中に外をうろつけない。かといって、夜中に街中の家を一軒一軒覗いて回るなんて、そんな馬鹿げたことはできない。 結局のところ、日夜を問わず動ける半バンパイアの私が探すことになった。
もっとも、案外それはあっけなく片がついて、ここ三日ほどは彼を監視してクレプスリーに報告する日々が続いている。
マダムを盗んだ犯人は、ダレン・シャンという子だった。
そしてもう一人、彼と一緒にいたのが親友のスティーブ・レナード――この子が、クレプスリーに「バンパイアにしてほしい」と頼み込んでいた子だった。
彼らはこの街に住む子どもで家やスクール、家族構成や友達関係などここ数日の観察で色んな情報が得られた。
例えば、ダレン・シャンは両親と妹が一人。昼間は普通に学校へ通い、午後には公園で友達とサッカーをしている。思ったよりずっと“普通”の生活を送る普通の男の子だ。
スティーブ・レナードに関しては、母子家庭にあってあまり親子関係がうまくいっていない様に見えた。オカルトを好んでいる様でもしかしたらバンパイアになりたい理由の1つだったのかもしれない。
そして一番大事な事だが、マダムがダレン・シャンの自室にいることも確認できた。
彼の部屋のクローゼット。その奥に、ひっそりと仕舞われている。そして彼が学校から戻るたび、マダムはようやく戸を開かれ、久方ぶりに陽の光を浴びるのだった。
毒蜘蛛を盗んで何がしたいのか疑問だったけれど、ダレン・シャンは蜘蛛好きな少年だった。
あのショーのクレプスリーと私のようにマダムを笛で操ろうと練習していた。でも驚いたことに日々上達してきてマダムはダレン・シャンの奏でる笛の音色に操られていたのだ。
意外にも吃驚したがそれ以上に、ダレン・シャンは上達の褒美としてマダムにピザを“おすそわけ”していた。
あんな脂っこいものを与えるなんて。
……あの子、蜘蛛の健康を考えたこと、ある?
