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1話
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ブラックの足が止まった。
そして、真横にあるドアを指さした。
「ここで2週間、過ごしてもらいます。さァ…こちらにどうぞ❤」
ドアを開けて手を取ろうとする。
その仕草にゾッとする。
もう入れば、2週間出ることはできず……本当に出してもらえるのかも、正直なところわからない。
怖気ずく私を見て、痺れを切らしたのか鎖を引いて無理に引き寄せられた。
首から引っ張られて、バランスを崩しそうになる。
だが、転ばないように肩だけは支えてくれた。
「さァ…どうぞ…?」
有無を言わさぬような、冷たく…重くハッキリとした声色で促す。
それとは対照的に、目線は狐を描き、張り付けたような笑顔で私を見ている。
相反せぬ表情が、怖くて、言うとおりにするしかなかった。
パタン…と小さな音を立てて無情にもドアは閉まった。
・・・・・・
中は、理路整然としてまるで普通のホテルと遜色のない内装だったので驚いた。
本当に廃墟なのかと疑ってしまうほどだ。
ただ、窓だけは外から見えないようにするためか、木の板を使って釘で張り付けられてしまっていた。
これじゃあ、外の景色も満足に見れない。
じろじろと中を見渡していると、さっきの小さいカメラの悪魔が飛んできた。
「じーっじっ」
赤いランプが点灯している。
さっき録画してると感じたのは間違いじゃなかったんだなと苦笑いする。
「さァ、人間のメス飼ってみた、動画の始まりです…❤」
肩を掴まれ、カメラに向かって顔を向けるように無理やり顎を向けられる。
『…ッ』
「ご挨拶しましょう?」
『あい、さ、つ?』
「ええ。貴女は曲がりなりにもお世話になるんですから。貴女を飼育する支援は、視聴者の皆さんにかかっているんですよ…❤
可愛らしく笑顔で、お名前と、今日からお世話になりますぐらい言えないと…ダメなのでは?」
『は…?』
言葉が出ない。
勝手に連れて来られて、もう飼われるしかなくて、お世話になりますと、挨拶しろって…。
理解できない。本当に気持ちが悪い。
あぁ…でも、言わなきゃ、これって、そういう、契約…だった……。
「お口開きますかァ…?」
急かすように、顎に鉤爪が食い込む。
痛い…。
『ッ…え、っと…苗字 名前、です…。、今日から…お世話になります…っう、うー…っ。』
「わっ。泣いちゃいました…❤」
そして、真横にあるドアを指さした。
「ここで2週間、過ごしてもらいます。さァ…こちらにどうぞ❤」
ドアを開けて手を取ろうとする。
その仕草にゾッとする。
もう入れば、2週間出ることはできず……本当に出してもらえるのかも、正直なところわからない。
怖気ずく私を見て、痺れを切らしたのか鎖を引いて無理に引き寄せられた。
首から引っ張られて、バランスを崩しそうになる。
だが、転ばないように肩だけは支えてくれた。
「さァ…どうぞ…?」
有無を言わさぬような、冷たく…重くハッキリとした声色で促す。
それとは対照的に、目線は狐を描き、張り付けたような笑顔で私を見ている。
相反せぬ表情が、怖くて、言うとおりにするしかなかった。
パタン…と小さな音を立てて無情にもドアは閉まった。
・・・・・・
中は、理路整然としてまるで普通のホテルと遜色のない内装だったので驚いた。
本当に廃墟なのかと疑ってしまうほどだ。
ただ、窓だけは外から見えないようにするためか、木の板を使って釘で張り付けられてしまっていた。
これじゃあ、外の景色も満足に見れない。
じろじろと中を見渡していると、さっきの小さいカメラの悪魔が飛んできた。
「じーっじっ」
赤いランプが点灯している。
さっき録画してると感じたのは間違いじゃなかったんだなと苦笑いする。
「さァ、人間のメス飼ってみた、動画の始まりです…❤」
肩を掴まれ、カメラに向かって顔を向けるように無理やり顎を向けられる。
『…ッ』
「ご挨拶しましょう?」
『あい、さ、つ?』
「ええ。貴女は曲がりなりにもお世話になるんですから。貴女を飼育する支援は、視聴者の皆さんにかかっているんですよ…❤
可愛らしく笑顔で、お名前と、今日からお世話になりますぐらい言えないと…ダメなのでは?」
『は…?』
言葉が出ない。
勝手に連れて来られて、もう飼われるしかなくて、お世話になりますと、挨拶しろって…。
理解できない。本当に気持ちが悪い。
あぁ…でも、言わなきゃ、これって、そういう、契約…だった……。
「お口開きますかァ…?」
急かすように、顎に鉤爪が食い込む。
痛い…。
『ッ…え、っと…苗字 名前、です…。、今日から…お世話になります…っう、うー…っ。』
「わっ。泣いちゃいました…❤」