私は…B様が好き。
B様は、私のことをどう思ってるのかわからないけど…、いつか、B様に想いを伝えられたらって、ずっと思ってる…。
今は中々関係が進まないけれど…この状況を見て、変な勘違いをされていないといいなァ…重い溜息を吐いた。

「名前さん。」

「え？あ、」


ビックリしすぎて、肩がビクンッと跳ねてしまった…。
いつの間にかB様が背後にいたみたい…。
私の溜息を聞かれたかな…。

不安に思いながらも、「何でしょうか…？」と首を傾げて問いかけてみた。

B様は、そんな私の目を真っ直ぐに見つめてきた…顔が、熱くなる…。

「今日、裏門前で話がしたいので、待っててもらえないですか？裏門の左手に焼却炉があると思います。その前にいてほしいんです……。業務終了の鐘が鳴ったら、そこに来てもらえますか？」


B様が私の手を優しく掴んで…両掌で包んだ。
直に暖かいB様の体温が伝わってくる。
いつもより近い距離で見つめられて、心臓がうるさくて…痛い…。
でも、嬉しい！
B様がこうやって誘ってくれたの…初めてだから。
何かが変わろうとしてるような…なんだかワクワクする。