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本当はもうとっくに心は折れていた。
なんでもいい、切っ掛けが少しでもあれば終わらせたかった。何の連絡もなく消えたBを待ち続ける日々に耐えられなくて、そんな自分に気付いて情けなく、力の抜けた自嘲の笑みを浮かべた。
「もう…耐えられないからさ…。大好きな人を、待つのが、怖くて。辛くって…。」
「終われるならそれでいいから…。」
出会ったばかりの悪魔に吐露してしまうぐらいに、弱り切っていた。
ずっと抱えきれなかった。誰にも話せなかった想いが言葉にしたことで、涙と一緒にボロボロと溢れてしまう。
敵対の対象である悪魔に、今一生の終わりを託してしまうぐらいに。
「愛してるからっ待ちたかった…けど…ッ」
重い傷口の悪魔の肩の傷を羽根で包みながら、涙が止まらない。
ボタボタ零れ落ちて、拭う気力もない。
このまま、傷を癒せば、楽になれる―――この悪魔は、きっと本能のまま私を切り裂いてくれる…そう確信していた。
目の前の悪魔は、床に零れ落ちた涙を暫く見ていた。
零れ落ちるたびに小さく弾けた水滴が周りに延びゆっくりと広がっていく。
「―――…貴女は変わらず、優しいままですね。」
一呼吸置いて…ポツリと言葉に出した言葉が頭の上で響く。いつの間にか、ふわりと優しく胸の中に抱きすくめられた。
懐かしい感触がする。…なぜか。
「終わりにしちゃだめですよ。せっかく、迎えに来たのに……。」
(あれ…?)
(この声、懐かしい…?)
姿かたちが全く違うのに、なぜだろう?優しい慈愛に満ちた声色が、Bそのままであることに今、気づいた…。
なんでもいい、切っ掛けが少しでもあれば終わらせたかった。何の連絡もなく消えたBを待ち続ける日々に耐えられなくて、そんな自分に気付いて情けなく、力の抜けた自嘲の笑みを浮かべた。
「もう…耐えられないからさ…。大好きな人を、待つのが、怖くて。辛くって…。」
「終われるならそれでいいから…。」
出会ったばかりの悪魔に吐露してしまうぐらいに、弱り切っていた。
ずっと抱えきれなかった。誰にも話せなかった想いが言葉にしたことで、涙と一緒にボロボロと溢れてしまう。
敵対の対象である悪魔に、今一生の終わりを託してしまうぐらいに。
「愛してるからっ待ちたかった…けど…ッ」
重い傷口の悪魔の肩の傷を羽根で包みながら、涙が止まらない。
ボタボタ零れ落ちて、拭う気力もない。
このまま、傷を癒せば、楽になれる―――この悪魔は、きっと本能のまま私を切り裂いてくれる…そう確信していた。
目の前の悪魔は、床に零れ落ちた涙を暫く見ていた。
零れ落ちるたびに小さく弾けた水滴が周りに延びゆっくりと広がっていく。
「―――…貴女は変わらず、優しいままですね。」
一呼吸置いて…ポツリと言葉に出した言葉が頭の上で響く。いつの間にか、ふわりと優しく胸の中に抱きすくめられた。
懐かしい感触がする。…なぜか。
「終わりにしちゃだめですよ。せっかく、迎えに来たのに……。」
(あれ…?)
(この声、懐かしい…?)
姿かたちが全く違うのに、なぜだろう?優しい慈愛に満ちた声色が、Bそのままであることに今、気づいた…。