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共に堕ちて
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ここは天界。
明けの明星が地へと堕ちた…その頃の話。
神の左に扮し、完璧な存在の典型とも言われていた存在が…自ら望んで地に堕ちた頃…私はまるで一人取り残されたような寂しさに埋め尽くされて、毎日走り回っていた。
永久欠番と言われていた序列Aが来たとはいえ、Bの担っていた仕事量は尋常な量ではなく、天使たちが毎日残業してもとても終わりそうもない量で、新人天使のミスのサポートにも時間がかかり、天使たちはもちろんのこと、Aも毎日イライラしていた。
私はそもそも、優秀な天使ではないからミスも多くて、毎日とても怒られていた…。
「っ痛いよお…。」
先輩天使からミスに対しての叱責を受けていると、イライラがたまっているのか、先輩天使は体に蹴りを入れてきた。
体から、羽根にも体重をかけて蹴り付けられて、ずっしりと鈍い重い衝撃と、地面に倒れたため擦り傷ができてしまって、血が滲む。
長い髪も引っ張られて、何本か髪が抜けてしまった…。
ハラハラと目の前で空しく宙を舞う。
「失敗ばっかりでうっぜぇな!忙しいんだから少しぐらい役に立てよ!」
怒号が飛ぶ…。
怖くて身が竦む…。
たまらず自分を守るように、自分の両腕を抱く。
傷を回復させるため羽根を大きく広げて体を覆った。
周りの天使たちは、憐みの視線を向ける者。
そもそも見ないふりをする者。
Aはこちらを見ていたが、「はあ…」とため息をついたのみですぐに視線を外した。
神々しい立派な神様の椅子に座るA。
そこにはBが座るはずだったのに…。
Bに会いたいなァ…。
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