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「最初は、水族館ですね~~!」
「じーっ♡」
決めてからの行動は早く、気付いたら壁面ごとガラス張りの水槽になっている水族館の出入り口まで訪れていた。
『ここ!外のビルも中から見えるところ…!ずっと来たくて…っ』
「おぉ、カメラちゃんも喜んでます。お魚さんたち、気持ちよさそうに泳いでいますねぇ…。」
「じじ~~っ♡」
カメラちゃんは水槽にペッタリと小さな両手を突いて、中の展示された魚の群れを見ていた。
ブラックも、何だかんだで楽しそうに見えた。
多種多様な魚たちに首ったけのご様子だ。
アクアリウムの青色光が、神秘的で魅入られる。
脊椎動物たちは移動の際に体とひれを翻す。
その度に、体の鱗が光って白い閃光みたいに流れていく。
予測できない動きで自由に泳いでいる。
それが面白くて目が離せない。
海中の生き物たちなど、こういうところでもない限り見る機会はない。
そして、ここは昔から行ってみたいスポットの一つだった。
『綺麗ですよね…っ、ここって他にもペンギンとかコツメカワウソとか海月もたくさんいて…!』
楽しくて興奮してしまい、気が大きくなった私はブラックに話しかけていく。
チラッと視線がこちらに向いて、目が合うと途端に少し恥ずかしくなってしまう。
『そ、の…ずっと来たかったので、嬉しくて……。』
視線に委縮するように言葉尻がどんどん小さくなってしまう私を、「……フッ」と一瞬吹き出したかのような笑いをし、口に手を当てて笑いを押さえるかのような仕草をした。
「…子供みたいですね~!!」
そう言って揶揄う表情を向けた。
確かに、そう思われても仕方ないかも…と思い、『それは、否定できないかもしれないですね、』と答え、顔を背けて水槽に目を移した。
すると、
「オレちゃんのこと、覚えてないのにちゃんと綺麗にしてきてくれたんですね…♡」
せっかく顔を背けたのに、また熱が集まる発言をされる。
『……それは、ブラックさんが、私が後悔しない様に、と言ってくれたからです。起きた時、思い出したら適当な私を私が怒ることになるので…!!』
あんなに長文で送るぐらいには大好きなんだろうから…。
「そうですねぇ~~!ぜひ、名前さんにとって、いい思い出になるといいですねぇ♡」
そう言ってニヤァ~~っと笑みを深める悪魔。
「じゃあ、ペンギンもコツメカワウソも海月も、気が済むまで見に行きましょう!」
と、そう言って手を引かれた。
骨ばった掌に急に包まれたことに驚きながらも、その体温がまた心地が良くて、されるがままに引っ張られる。
覚えてないけれど、何だか好きになる理由がわかるな…とぼんやり考えた。
心の隙を突くのがうまいというか…。悪魔だから人心掌握に長けているのかもしれない。
それでも厭味ったらしくなく、気遣うような温かさを与えてくれるところがいいな、と思った。
「じーっ♡」
決めてからの行動は早く、気付いたら壁面ごとガラス張りの水槽になっている水族館の出入り口まで訪れていた。
『ここ!外のビルも中から見えるところ…!ずっと来たくて…っ』
「おぉ、カメラちゃんも喜んでます。お魚さんたち、気持ちよさそうに泳いでいますねぇ…。」
「じじ~~っ♡」
カメラちゃんは水槽にペッタリと小さな両手を突いて、中の展示された魚の群れを見ていた。
ブラックも、何だかんだで楽しそうに見えた。
多種多様な魚たちに首ったけのご様子だ。
アクアリウムの青色光が、神秘的で魅入られる。
脊椎動物たちは移動の際に体とひれを翻す。
その度に、体の鱗が光って白い閃光みたいに流れていく。
予測できない動きで自由に泳いでいる。
それが面白くて目が離せない。
海中の生き物たちなど、こういうところでもない限り見る機会はない。
そして、ここは昔から行ってみたいスポットの一つだった。
『綺麗ですよね…っ、ここって他にもペンギンとかコツメカワウソとか海月もたくさんいて…!』
楽しくて興奮してしまい、気が大きくなった私はブラックに話しかけていく。
チラッと視線がこちらに向いて、目が合うと途端に少し恥ずかしくなってしまう。
『そ、の…ずっと来たかったので、嬉しくて……。』
視線に委縮するように言葉尻がどんどん小さくなってしまう私を、「……フッ」と一瞬吹き出したかのような笑いをし、口に手を当てて笑いを押さえるかのような仕草をした。
「…子供みたいですね~!!」
そう言って揶揄う表情を向けた。
確かに、そう思われても仕方ないかも…と思い、『それは、否定できないかもしれないですね、』と答え、顔を背けて水槽に目を移した。
すると、
「オレちゃんのこと、覚えてないのにちゃんと綺麗にしてきてくれたんですね…♡」
せっかく顔を背けたのに、また熱が集まる発言をされる。
『……それは、ブラックさんが、私が後悔しない様に、と言ってくれたからです。起きた時、思い出したら適当な私を私が怒ることになるので…!!』
あんなに長文で送るぐらいには大好きなんだろうから…。
「そうですねぇ~~!ぜひ、名前さんにとって、いい思い出になるといいですねぇ♡」
そう言ってニヤァ~~っと笑みを深める悪魔。
「じゃあ、ペンギンもコツメカワウソも海月も、気が済むまで見に行きましょう!」
と、そう言って手を引かれた。
骨ばった掌に急に包まれたことに驚きながらも、その体温がまた心地が良くて、されるがままに引っ張られる。
覚えてないけれど、何だか好きになる理由がわかるな…とぼんやり考えた。
心の隙を突くのがうまいというか…。悪魔だから人心掌握に長けているのかもしれない。
それでも厭味ったらしくなく、気遣うような温かさを与えてくれるところがいいな、と思った。