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そう言うブラックはカカカッと独特の笑い方で高笑いする。
ジョークなのかわからないが、あまりに愉し気にして、パッと手を離されたのもあり私はまたこけそうになった。
『はあ、体幹ある方なんですよ、これでも…!』
言い返すもそれに対しての返事はせずに
「まぁ、明晰夢なので何でも願いが叶うんです。したいことができます。例えばこんなことも。」
ブラックが指を弾きパチンッと音を鳴らすと、今居た暗いスモッグの世界が切り替わる。
まるで世界ごとひっくり返したかの如く、目を疑うような反転具合だった。
代り映えが過ぎる余りに目が痛いとさえ感じる、色彩豊かな世界が広がっていた。
目が慣れる頃には、可愛い丸みのあるフォルムのキャラクターがいる村?のような場所にいることがわかった。
『!可愛い~~っ!!私の好きなキャラにそっくり!!』
まるで縫いぐるみの様な愛らしさ。
私の声に気付いたその大きなマスコットは、ふわふわとした毛皮を揺らして、間延びした動きで近付いてくると、手提げていたバスケットに積まれているキャンディを私に一つ手渡してくれた。
『くれるの??…ありがとうっ♡』
キャラがプリントされた包装紙を纏ったキャンディを貰えた。
そんな小さいなことが嬉しくて、顔の力が抜けて綻んでしまう。
まるで、別世界だ。
所謂、●●●●ランドに行かないと味わえない光景と体験である。
まだ一度も行ったことがない私は、興奮しっぱなしで目を輝かせた。
「気に入りましたか?」
後ろから声を掛けられる。
『…明晰夢って、こんなにいい想いが出来るんですね…!』
地獄みたいなさっきの場所にいることを考えると、なんて素晴らしいのだろうと思った。
つい素直な感想が、自然と口から零れる。
ただ――
このブラックのことを思い出せないのが胸に引っ掛かるままなのだが…。
何の目的で、明晰夢を体験させてくれているのか?目的がはっきりしないままでは、警戒心は消えずに残ってしまい、心から楽しめないでいた。
『あの、』
「はい?」
『ブラックさんは、私にどうして明晰夢を見せに来たんですか…?』
「ああ、そのことですか…。」
色々と疑問は多いのだが、一番確信を突くものを考えるとおのずとその質問になった。
小さいことを聞こうと思えばいくらでも聞ける…。
そしてブラックを見据えながら、先程もらったキャンディの包み紙を剥がし、口に放った。
咥内に果物と砂糖が混じった甘い味が広がった。
ジョークなのかわからないが、あまりに愉し気にして、パッと手を離されたのもあり私はまたこけそうになった。
『はあ、体幹ある方なんですよ、これでも…!』
言い返すもそれに対しての返事はせずに
「まぁ、明晰夢なので何でも願いが叶うんです。したいことができます。例えばこんなことも。」
ブラックが指を弾きパチンッと音を鳴らすと、今居た暗いスモッグの世界が切り替わる。
まるで世界ごとひっくり返したかの如く、目を疑うような反転具合だった。
代り映えが過ぎる余りに目が痛いとさえ感じる、色彩豊かな世界が広がっていた。
目が慣れる頃には、可愛い丸みのあるフォルムのキャラクターがいる村?のような場所にいることがわかった。
『!可愛い~~っ!!私の好きなキャラにそっくり!!』
まるで縫いぐるみの様な愛らしさ。
私の声に気付いたその大きなマスコットは、ふわふわとした毛皮を揺らして、間延びした動きで近付いてくると、手提げていたバスケットに積まれているキャンディを私に一つ手渡してくれた。
『くれるの??…ありがとうっ♡』
キャラがプリントされた包装紙を纏ったキャンディを貰えた。
そんな小さいなことが嬉しくて、顔の力が抜けて綻んでしまう。
まるで、別世界だ。
所謂、●●●●ランドに行かないと味わえない光景と体験である。
まだ一度も行ったことがない私は、興奮しっぱなしで目を輝かせた。
「気に入りましたか?」
後ろから声を掛けられる。
『…明晰夢って、こんなにいい想いが出来るんですね…!』
地獄みたいなさっきの場所にいることを考えると、なんて素晴らしいのだろうと思った。
つい素直な感想が、自然と口から零れる。
ただ――
このブラックのことを思い出せないのが胸に引っ掛かるままなのだが…。
何の目的で、明晰夢を体験させてくれているのか?目的がはっきりしないままでは、警戒心は消えずに残ってしまい、心から楽しめないでいた。
『あの、』
「はい?」
『ブラックさんは、私にどうして明晰夢を見せに来たんですか…?』
「ああ、そのことですか…。」
色々と疑問は多いのだが、一番確信を突くものを考えるとおのずとその質問になった。
小さいことを聞こうと思えばいくらでも聞ける…。
そしてブラックを見据えながら、先程もらったキャンディの包み紙を剥がし、口に放った。
咥内に果物と砂糖が混じった甘い味が広がった。