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Paraphilia part2※後日談
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「前回よりちょっと間が空いてしまいましたね…。相変わらず、小動物みたいに震えちゃうんですねぇ♡
……悦さはもう、体が覚えているはずなんですけど。人としての本質的なところで、まだ恐怖が拭えませんかね…?」
牙の揃った口許が緩み、楽しそうに裂けた。
「カカカ…ッ♡まぁ、始めてしまえば、関係ないですね…?名前は、淫乱ですから…。」
人ではない人型をした悪魔が、ささめいた。
私の眼前で、愉快そうに表情を歪めて――。
夏もそろそろ終わるが外はまだ暑い。
季節柄、室内は空調が効いていて肌寒いこともある。
その時に羽織るための夏用のアウターを持ち歩くのが面倒な私は、薄手の生地で長袖になっているボウタイブラウスを着ていた。
首元で結ばれた太い襟の蝶々結びを難なく解かれると、パチ、パチ…と微かな音を立てながら、一つずつボタンが外されていく。
やがて目の前のボタンを全て外されると、ブラックの細い指先が胸元の肌を撫でる形でブラウスをはだけさせ、下着が露になった。
ブラックは身に着けている黒の革手に、自身の牙を宛がって手首から剥ぎ取ってベッド脇に置いた。
その動作に、蠱惑的な色香を感じてしまい、否が応でも胸が高鳴ってしまう。
人間離れした尖った爪をした素手で、再度私の胸へと手を這わせた。
『…っう、』
反射的に、小さく声をあげてしまう。
下着に爪を引っ掛け、ずり下げて私の様子を覗う視線と至近距離でぶつかった。
浅い呼吸を繰り返しながら、羞恥でたまらなくなって両手で顔を隠そうとすると、面白くないのかその両手を掠り取られてしまった。
手首に、ブラックの爪が食い込み、その痛みに思わず顔を顰める。
爪先はすんなりと表皮を超え、創傷を刻み込んだ。
「動けない様にした方がいいです…?あんまり悪い子だと、縛っちゃいますよ♡」
「名前の可愛らしい表情、どうか、隠さないでくださいね…?」
“どうか”なんて、下手に出たお願いのようで実際には“強制”でしかない。
それを理解した私は素直に従う様に、頷く動作で同意を示した。
従順な私の様子に対して、満足そうに緩む視線を一心に浴びながら、手首の爪の食い込みが弱まったことで安堵のため息が漏れた。
「いい子ですねぇ♡」
まるでご褒美とでも言うように、耳元で吐息がかった低音が囁く。
熱い温度の息がかかり、肩が震える。
言い終わるとほぼ同時に長い舌先で耳をべろりと舐めあげた。
軟骨から耳穴、そして耳の輪郭まで、人より長い舌が触れる範囲は広く刺激がダイレクトに伝わる。
『ん“んッ…は、あ”ぁ…っ!』
イヤイヤとブラックの肩を掴み、拒否を訴えるがやめてもらえるはずもなく喘ぐことしかできない。
ドロッとした唾液がじゅぶじゅぶと水音を立てて頭に響いた。
更に吐息も混じると、脳を直接舌で弄られているかのようで、おかしくなりそうで何も考えられなくなる。
細い舌先が時々耳穴に入ろうと擽ってくる。