貴女の名前を入力してください。
ヒトの中で一番●●●
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思ってもない言葉で返されてしまった。
「他の人には、そんなことは、一度も感じたことないが。でも名前は可愛いから、どうにかしたくなったのかもしれない。すまない。」
律儀に頭を下げる彼。
「……オレ様ちゃんは、所詮ホムンクルス、だからな。創造主ももういなくて、どうして造られたのかもうわからないんだ。名前との、関係性に意味を見出すことによって…自分自身の生きている意味を、当て嵌めてしまいたかったのかもしれないな……。」
言葉を紡いでいく彼の伏せた目が、睫毛の陰で暗くなってどことなく悲しそうに見えた。
「でも、名前が可愛いのは本当だ。さっきも泣いてるの見るとなんだか苦しくなったし、どうにかしてやりたくて…好きって、感情か…確かに、わからないかもしれない。」
「そう、名前に対しては、他の人間と違って、見てると何だか…ちょっとドキドキするというか…そんな感じだ。」
恥ずかしそうな表情で、頬を搔いている彼。
「わ!どうした…?顔が真っ赤だ!!」
驚いて声を上げる彼によって、私は気付くともう顔を真っ赤にしていたようだった。
「熱か…?大丈夫か?救急車を呼ぶか!」
焦る彼が前よりもずっと愛おしくて、好きという感情に気付かされたのは私だったと今になって、漸く自覚したのだった。
end
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