貴女の名前を入力してください。
ヒトの中で一番●●●
空欄の場合は「名前」になります。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『ああー-…、ちょっと、ミスしちゃって…上司に怒られちゃったぁ。残業してたから、余計に、ね。
はは、と空笑いして席に着くと、出来上がった料理のラップを外す。
疲れて帰って、ご飯ができているのは本当に助かる。
そして何より、いつも彼の作った料理は絶品なのだ。
冷めていてもおいしい。
お腹が空いてたこともあって、パクパクと早急に口に運ぶ。
『おいしっっ』
私の大好きな生姜焼きだ。
口の中に旨味が広がり、その料理の美味しさで空腹と共に、疲れもストレスも癒されていく。
『天才だよ~~もー♡♡』
絶賛の声が口から出た。
「それは良かった!」
ちらっと彼を横目で見ると、猫を抱きながら嬉しそうに頬を緩めて、こっちを見ている。
猫はこっち向きで抱っこされていて、猫とも目が合った。
(猫抱っこして笑っちゃうところ、可愛い…)
きゅっと締め付けられる胸を堪えるように、咀嚼して胃に流し込んでいく。
すっかり空にして、お皿を流し台に運び終わると
「オレ様ちゃんが洗うから、ゆっくりしてもいいぞ」
と、いつものように優しい。
「あ、後…」
言い掛けながら、傍に来ると頭を撫でてきた。
「名前は、いつも頑張っているし、きっとその頑張りは上司もわかっているからな。疲れていてきつく言いすぎただけで、きっと名前のこと、いつも信頼していると思うぞ。」
いつもむすっとした顔のくせに、掛けてくれる言葉が本当に優しくて…その優しさがじんわり溶けるみたいに沁み込んできて、なんだか泣けてしまう。
ぐっと涙を堪えていると、それを察したのか「え…」と焦りだした。
『嬉しいからぁ…ありがとう…っ。』
堪えてもたまらずボロボロと涙が溢れ落ちてしまう。
きっと、今日一人だったら、一人で泣いていただろう。
今日、彼がいてくれて、本当に良かったって…その存在感の大きさを改めて再確認した。
ちらっと彼を見上げてみると、少し驚いた表情でこっちを見ていた。