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宇佐見菫子と初めての後輩

 私の答えに、他の四人が顔を付き合わせて何か相談をし始めた。
「七割……」
「……まだ50:50」
「アリと…」
「2で……すれば8……」
時折数が聞こえてくるので私の回答への点数みたいなことなのだろうか?
「ちょっとちょっと!なんで急に相談を始めてるのよ!」
 正直なところ、超能力で思考を読んでしまえば良いのだけど……なんというか、折角できた友達に対して使うことを是としなかった。
 これは多分、この前能力の暴発が起きたからだと思うんだけど。
「あ、ゴメンゴメン。うさみんの答えが良い感じだったから」
「けどさ、頼りにしてたかもってなると、相談したくもなるよね」
 ……どうしよう、今からでも読心してやろうかしら?
「べ、別に悪い意味じゃないよ?なんというか、微笑ましかったからというか……」
「なんかそれだと世間知らずのお嬢様みたいでちょっと恥ずかしいんですけど!?」
「そういうのでもないから、ね?本当に思った通りに限りなく近い回答が出たから、その擦り合わせをしてたという感じというか」
「だから、なんの擦り合わせなのよー!」
 私が四人の相談の内容を問い詰めようとしたのと同時に、教室の扉が音を立てて開いた。
「まだ残ってるのか?ほら、そろそろ最終下校時間なんだからさっさと帰るんだぞ?」
 見回りに来た先生はそれだけ言うと扉はそのままに去っていった。
「もうそんな時間なのね……んー、それじゃ今日はこれでお開きってことで!かいさーん!」
 パンパンと手を叩き、柏野さんが全員に帰宅を促していく。
 そこまで物を広げていたわけではない為、あっという間に全員が荷物をまとめていつでも教室を出る準備が整っていた。
「ほら、宇佐見さんもはやくはやく!」
 急かされるように支度を終えて、廊下に出る。もう話は一段落したというのに、さっきみたいな話題になるとまだまだ話し足りないらしく昇降口まで騒がしくしながら移動していた。
「どうする?どこかで二回戦する?」
「私は遠慮しておくわ。ここまででお腹いっぱいだもの」
「わ、私も!これ以上は厳しいかなっ?」
「もー、かしすんも委員長もつれないなぁ。うさみんとあかなんは勿論行くよね!?」
「へ、私はそのまま帰るわよ?」
「ごめん。私も今日は勘弁……」
 流石にこの手の話題は私ももう話したくなかった。何より話のストックがないから。聴き専ならまだ居れそう……でもないけど。
「えー!つーまーんーなーいー!!」
「この時間からだとどこ入ってもたいして喋れないわよ?というより、電車が混み出す前に戻りたいっていうのもあるけど」
「うー。満員電車はやだもんねぇ……。仕方ないか」
その後は他愛もない話をしながら校門を抜け、皆して駅へと向かう。日が暮れ出すなんともいえない時間。これはこれでJKらしいな、と思うのであった。


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