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【家出少女】
「ふ~、やっと終わった~」
今俺は、自宅の掃除をしおえてリビングのソファーに倒れ伏していた。
部屋の隅々まで掃除したから、一日掛かりだったぜ…。
そのまま目をつむり、眠りにつこうとしたとき、家の扉をノックする音が聞こえた。
ゆっくり立ち上がり玄関に向かう。
「はい、どちら様ですか?」
「私です」
「さっ…さとりさん?」
何故ここに?
「何故って、家出です。家出」
「はぁ…家出、ですか……」
「そうです。なので、少しの間泊めてくれませんか?」
「あ…ああ、どうぞ」
まさか、さとりが来るなんて…
「やっぱり、迷惑でしたか?」
「いや、迷惑なんかじゃなくて、その……」
「そんなに恐がらないで下さい。それと、『さとり』と呼んでいいですよ」
「へ?」
「さっき、心の中で私のことをそう呼んでいたでしょう? ならそう呼んでください、ナナシ」
「…さとり」
「はいっ!」
というわけで、俺とさとりの奇妙な共同生活が始まった。
二三日経ったころ、疑問に思っていた事を聞いてみた。
「そもそも、なんでさとりは家出をしたんだ?」
「お燐と空がふざけすぎて、地霊殿の一部を壊しちゃったのよ。それで書き置きだけ置いて出てきたの」
「でも、地霊殿の主人が家出しちゃ不味いんじゃないか?」
「平気よ。私がいない間はこいしに任せてあるから」
「いいのか、それで?」
「いいのよ、これで」
少し心地のいい沈黙が俺とさとりの間に流れた。
「ナナシいる~?」
その空間を壊すかのように、聞き慣れた声が玄関から聞こえてきた。
「何の用だ? 霊夢」
「おじゃましま~す。大した用じゃないんだけど、これ。お祭りのお知らせ」
「勝手に上がるな……、って祭り? いつからだっけ?」
「今日明日よ。今年も来るんでしょ?」
「行くな、暇だし。さとりも来るだろ?」
「ナナシが行くなら私も行くわ」
「えっ、ちょっと待って、さとりって…地霊殿の?」
「そうだけど…それがどうかしたか?」
「なんで、あんたの家にあの子が居るわけ?」
「家出してきたんだとさ」
「家出ねぇ……」
少し口元に笑みを含め、玄関からさっきまでくつろいでいた部屋に入り、さとりの前に立った。
「久しぶりね、紅白」
「ほんと、久しぶりね」
霊夢が返事をしてから少し経って、さとりが顔を赤くし始めた。
時折、「えっ?」とか、「それは…」とさとりは呟きだした。
多分、心の中で話しているのだろう。霊夢が。
「それは、こいしには悪いと思ってるわよ……でも、彼が好きだから仕方ないじゃない!!」
「あー、悪いんだけど貴女はここがどこかわかってる?」
「どこって……ぁ」
呆然としているさとりと目が合った。
「あの…今のは、その…」
いつもの冷静さはどこへ行ったのか、顔を紅潮させてあたふたしている。
「ほら、早く言えばいいじゃない」
「あぅ…そ、そのナナシ……」
「さとり。俺もさとり同じ気持ちだから。落ち着いて」
部屋の中が静寂に包まれた。
そして、その静かさを破ったのは、少女の決意に満ちた声。
「ナナシ、付き合ってくれますか?」
「喜んで。こちらからもよろしくお願いします」
いつの間にか霊夢がいなくなっているのが気になったが、今は祭りを二人でどう楽しむかで頭がいっぱいだった。
→あとがき
くりゅです、久しぶり。
さとり夢だったんですが…
口調がわかりません…orz
原作…地霊殿は未プレイです。
烏骨鶏様。
リクエストをもらってから、ずいぶん経ってしまいました。
気に入って貰えたでしょうか?
感想があれば、雑談板まで。
「ふ~、やっと終わった~」
今俺は、自宅の掃除をしおえてリビングのソファーに倒れ伏していた。
部屋の隅々まで掃除したから、一日掛かりだったぜ…。
そのまま目をつむり、眠りにつこうとしたとき、家の扉をノックする音が聞こえた。
ゆっくり立ち上がり玄関に向かう。
「はい、どちら様ですか?」
「私です」
「さっ…さとりさん?」
何故ここに?
「何故って、家出です。家出」
「はぁ…家出、ですか……」
「そうです。なので、少しの間泊めてくれませんか?」
「あ…ああ、どうぞ」
まさか、さとりが来るなんて…
「やっぱり、迷惑でしたか?」
「いや、迷惑なんかじゃなくて、その……」
「そんなに恐がらないで下さい。それと、『さとり』と呼んでいいですよ」
「へ?」
「さっき、心の中で私のことをそう呼んでいたでしょう? ならそう呼んでください、ナナシ」
「…さとり」
「はいっ!」
というわけで、俺とさとりの奇妙な共同生活が始まった。
二三日経ったころ、疑問に思っていた事を聞いてみた。
「そもそも、なんでさとりは家出をしたんだ?」
「お燐と空がふざけすぎて、地霊殿の一部を壊しちゃったのよ。それで書き置きだけ置いて出てきたの」
「でも、地霊殿の主人が家出しちゃ不味いんじゃないか?」
「平気よ。私がいない間はこいしに任せてあるから」
「いいのか、それで?」
「いいのよ、これで」
少し心地のいい沈黙が俺とさとりの間に流れた。
「ナナシいる~?」
その空間を壊すかのように、聞き慣れた声が玄関から聞こえてきた。
「何の用だ? 霊夢」
「おじゃましま~す。大した用じゃないんだけど、これ。お祭りのお知らせ」
「勝手に上がるな……、って祭り? いつからだっけ?」
「今日明日よ。今年も来るんでしょ?」
「行くな、暇だし。さとりも来るだろ?」
「ナナシが行くなら私も行くわ」
「えっ、ちょっと待って、さとりって…地霊殿の?」
「そうだけど…それがどうかしたか?」
「なんで、あんたの家にあの子が居るわけ?」
「家出してきたんだとさ」
「家出ねぇ……」
少し口元に笑みを含め、玄関からさっきまでくつろいでいた部屋に入り、さとりの前に立った。
「久しぶりね、紅白」
「ほんと、久しぶりね」
霊夢が返事をしてから少し経って、さとりが顔を赤くし始めた。
時折、「えっ?」とか、「それは…」とさとりは呟きだした。
多分、心の中で話しているのだろう。霊夢が。
「それは、こいしには悪いと思ってるわよ……でも、彼が好きだから仕方ないじゃない!!」
「あー、悪いんだけど貴女はここがどこかわかってる?」
「どこって……ぁ」
呆然としているさとりと目が合った。
「あの…今のは、その…」
いつもの冷静さはどこへ行ったのか、顔を紅潮させてあたふたしている。
「ほら、早く言えばいいじゃない」
「あぅ…そ、そのナナシ……」
「さとり。俺もさとり同じ気持ちだから。落ち着いて」
部屋の中が静寂に包まれた。
そして、その静かさを破ったのは、少女の決意に満ちた声。
「ナナシ、付き合ってくれますか?」
「喜んで。こちらからもよろしくお願いします」
いつの間にか霊夢がいなくなっているのが気になったが、今は祭りを二人でどう楽しむかで頭がいっぱいだった。
→あとがき
くりゅです、久しぶり。
さとり夢だったんですが…
口調がわかりません…orz
原作…地霊殿は未プレイです。
烏骨鶏様。
リクエストをもらってから、ずいぶん経ってしまいました。
気に入って貰えたでしょうか?
感想があれば、雑談板まで。