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【貴方だけに……】
「zzz……」
「また寝てる…」
彼女はここ、紅魔館の門番、紅美鈴。門番の他に、庭師でもあるとか……まぁいいや。
大半は門番をしているはずなんだが…
「おーい、めーりん。起きろー」
「んにゃ……もう少し……」
まだ寝る気か? なら、最近会得したこれを……
『美鈴、貴女…また仕事中に寝ているの?』
「い……いえ!! 咲夜さん!! 私は寝てなんか……!!」
「ようやく起きたか、美鈴」
「なんだ、ナナシさんか……脅かさないで下さいよ~」
「美鈴が寝てるからいけないんだ。次俺が来たときに寝てたら、弁当作ってこないぞ?」
「そっ、それだけは止めてください~」
美鈴の反応を見てつい、にやけてしまう。
かわいいなあ、もう!!
いきなりだが、俺と美鈴は付き合っている。
この事を知っているのは、咲夜さんとレミリア嬢ぐらいだろう。もしかしたら、小悪魔にパチュリーもわかっているかもしれない。
「そういえば、今日は何しに来たんですか? ナナシさん」
「よく分かんないだが、レミリア嬢に呼ばれたんだ」
「レミリア様が? ナナシさん、気を付けた方が良いのでは?」
「確かにな」
「気を付けるって、何に?」
何ってそりゃあ、この紅い屋敷のある…って
「レミリア嬢!?」
「レミリア様!?」
「そんなに身構えなくても、何もしないわよ。それよりナナシ、来てくれたのね。嬉しいわ」
「レミリア嬢の命令だからな。断れないだろ」
「あら、そう?」
「い…いくらレミリア様でも、ナナシさんは渡しませんよ!!」
美鈴が何故かレミリア嬢に向かって宣戦布告とも取れる台詞を発していた。
「美鈴、なに空回ってんだ?」
「でもナナシさん、レミリア様は貴方を…」
「そうだ、レミリア嬢」
「なに?」
「今日俺を呼んだ理由はなんだ?」
「いけない、忘れていたわ。ナナシ、今から私の部屋に来なさい」
「あ…ああ、わかった」
「ナナシさん…」
「心配すんな美鈴。あと、さん付けと敬語は止めてくれないか?」
「どうしてですか?」
「付き合ってるんだからさ、堅いのは止めような」
「ぅあ…ご、ごめんね、ナナシ」
「謝んなくていいって。じゃあ、行ってくる」
「で、何のようなんだ? レミリア嬢」
「ナナシ、ここで働く気はない?」
「ちょっと人手不足で困っているのよ…ここで働くのなら、部屋に問題はないわ。沢山あるんだし」
「だが、俺はその…執事、と言うのには向いてないと思うぞ?」
「あらっ? 執事をやる気だったの? 残念ね、そっちは咲夜ともう一人有能な子がいるから」
「じゃあ、何をさせるつもりだ?」
「簡単な仕事よ、立っているだけでいいのよ」
「そんな仕事あるわけ無いだろ? むしろ、あるなら雇ってもらいたいな」
「だからあるって言ってるじゃない。ここの門番はそんな仕事よ」
レミリア嬢は妖しく笑いながら、俺にそう告げた。
「願ってもない仕事だな」
「でしょう? 時々、泥棒が来る程度。私でも驚くぐらい良い話と思うんだけど」
「この話、乗った」
「じゃあ、今日から働かない? 中国もその方が喜ぶだろうし…。部屋は後で咲夜に聞けばいいわ」
「了解、レミリア嬢」
扉を開け、レミリア嬢に頭を下げてから廊下に出る。
さて、早く戻ってやらないと…美鈴が拗ねていそうだ。
「ナナシさん、じゃなかった…ナナシ、大丈夫だった?」
「美鈴悪い、心配させたな」
「結局、レミリア様は何の用だったの?」
「ここで住み込みで働いてくれとさ」
「じゃあ、レミリア様か妹様の執事になる……の?」
この時の美鈴の表情は忘れられない。それくらい淋しそうな顔だった。
「いや、執事は足りてるって。俺には門番を勤めてほしいらしい」
「だよね…門番か……って門番?」
「そ、門番。後でレミリア嬢に礼を言いに行かないとな」
小さな声でうんと返事をした美鈴は、いつになく嬉しそうだった。
「これでいつでも話せるね、ナナシ」
「そうだな、けど仕事はちゃんとしような?」
「…はい」
→あとがき
どうも、くりゅです。
今までのリクエストが紅魔郷のキャラと言うことに驚いています。
カルラ様
美鈴夢、こんな感じでよろしいでせうか?
原作を未だにやっていないので、口調が変かもしれません。
感想があれば雑談板までよろしくです。
「zzz……」
「また寝てる…」
彼女はここ、紅魔館の門番、紅美鈴。門番の他に、庭師でもあるとか……まぁいいや。
大半は門番をしているはずなんだが…
「おーい、めーりん。起きろー」
「んにゃ……もう少し……」
まだ寝る気か? なら、最近会得したこれを……
『美鈴、貴女…また仕事中に寝ているの?』
「い……いえ!! 咲夜さん!! 私は寝てなんか……!!」
「ようやく起きたか、美鈴」
「なんだ、ナナシさんか……脅かさないで下さいよ~」
「美鈴が寝てるからいけないんだ。次俺が来たときに寝てたら、弁当作ってこないぞ?」
「そっ、それだけは止めてください~」
美鈴の反応を見てつい、にやけてしまう。
かわいいなあ、もう!!
いきなりだが、俺と美鈴は付き合っている。
この事を知っているのは、咲夜さんとレミリア嬢ぐらいだろう。もしかしたら、小悪魔にパチュリーもわかっているかもしれない。
「そういえば、今日は何しに来たんですか? ナナシさん」
「よく分かんないだが、レミリア嬢に呼ばれたんだ」
「レミリア様が? ナナシさん、気を付けた方が良いのでは?」
「確かにな」
「気を付けるって、何に?」
何ってそりゃあ、この紅い屋敷のある…って
「レミリア嬢!?」
「レミリア様!?」
「そんなに身構えなくても、何もしないわよ。それよりナナシ、来てくれたのね。嬉しいわ」
「レミリア嬢の命令だからな。断れないだろ」
「あら、そう?」
「い…いくらレミリア様でも、ナナシさんは渡しませんよ!!」
美鈴が何故かレミリア嬢に向かって宣戦布告とも取れる台詞を発していた。
「美鈴、なに空回ってんだ?」
「でもナナシさん、レミリア様は貴方を…」
「そうだ、レミリア嬢」
「なに?」
「今日俺を呼んだ理由はなんだ?」
「いけない、忘れていたわ。ナナシ、今から私の部屋に来なさい」
「あ…ああ、わかった」
「ナナシさん…」
「心配すんな美鈴。あと、さん付けと敬語は止めてくれないか?」
「どうしてですか?」
「付き合ってるんだからさ、堅いのは止めような」
「ぅあ…ご、ごめんね、ナナシ」
「謝んなくていいって。じゃあ、行ってくる」
「で、何のようなんだ? レミリア嬢」
「ナナシ、ここで働く気はない?」
「ちょっと人手不足で困っているのよ…ここで働くのなら、部屋に問題はないわ。沢山あるんだし」
「だが、俺はその…執事、と言うのには向いてないと思うぞ?」
「あらっ? 執事をやる気だったの? 残念ね、そっちは咲夜ともう一人有能な子がいるから」
「じゃあ、何をさせるつもりだ?」
「簡単な仕事よ、立っているだけでいいのよ」
「そんな仕事あるわけ無いだろ? むしろ、あるなら雇ってもらいたいな」
「だからあるって言ってるじゃない。ここの門番はそんな仕事よ」
レミリア嬢は妖しく笑いながら、俺にそう告げた。
「願ってもない仕事だな」
「でしょう? 時々、泥棒が来る程度。私でも驚くぐらい良い話と思うんだけど」
「この話、乗った」
「じゃあ、今日から働かない? 中国もその方が喜ぶだろうし…。部屋は後で咲夜に聞けばいいわ」
「了解、レミリア嬢」
扉を開け、レミリア嬢に頭を下げてから廊下に出る。
さて、早く戻ってやらないと…美鈴が拗ねていそうだ。
「ナナシさん、じゃなかった…ナナシ、大丈夫だった?」
「美鈴悪い、心配させたな」
「結局、レミリア様は何の用だったの?」
「ここで住み込みで働いてくれとさ」
「じゃあ、レミリア様か妹様の執事になる……の?」
この時の美鈴の表情は忘れられない。それくらい淋しそうな顔だった。
「いや、執事は足りてるって。俺には門番を勤めてほしいらしい」
「だよね…門番か……って門番?」
「そ、門番。後でレミリア嬢に礼を言いに行かないとな」
小さな声でうんと返事をした美鈴は、いつになく嬉しそうだった。
「これでいつでも話せるね、ナナシ」
「そうだな、けど仕事はちゃんとしような?」
「…はい」
→あとがき
どうも、くりゅです。
今までのリクエストが紅魔郷のキャラと言うことに驚いています。
カルラ様
美鈴夢、こんな感じでよろしいでせうか?
原作を未だにやっていないので、口調が変かもしれません。
感想があれば雑談板までよろしくです。