過去サイト掲載分
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【美者問纏】
人里より少し離れた林、そこに僕は住んでいた。
「と~らちゃん」
「あっナナシ」
「今日はどうしたんだ?」
最近、よくここに迷い込んで来るのか毘沙門天の使いの寅丸星(通称とらちゃん)が話し相手でもあり、遊び相手だ。
「ちょっと買い物に……」
「人里はこっちと反対方向じゃなかった?」
そう僕が聞くと、とらちゃんは慌てて
「あっ、いや……だから」
「んー、何?」
「買い物に行くから……ナナシを誘いに来たんだけど、駄目だったか?」
ちょっとつつくとこんな風に可愛いところを見せてくれる、そんなとらちゃんが大好きで堪らなかった。
.
人里にて。
「えっーと、ちなみにとらちゃんは何を買いに来たの?」
「今日の夕ご飯の買い出しと……後はナズーリンから『御主人は私への思いやりがあまりないと思うんだ。いつもいつも無くした宝塔を探すのも私の仕事だし。だからチーズを買ってきてくれチーズを。割けるチーズはいらないからな、御主人』と頼まれているよ」
慕われてるんだなと思うのと同時に、また宝塔を無くしたんだと呆れてしまう。
「また無くしたの、宝塔?」
「……いや、なナナシ。無くした訳じゃなくてな、忘れてしまって」
「どっちも一緒でしょ?」
その一言にとらちゃんはシュンとしてしまった。
「別に絶対無くすなって言ってる訳じゃないよ?とらちゃんがもうちょっと注意していけば良いんだから。」
「……うん」
「後はナズーリンばっかじゃなくて、僕も頼ってくれると嬉しいかなって」
「……何でだ?」
僕の隣で肩を落しながらも、とらちゃんは真面目に買い物をしている。
「何でって、僕はとらちゃんの事好きだし。それにカッコつけたいのは男として当たり前だからね」
「えっ……?ナナシが私を?」
.
「どうしてそんなに驚くかなー……流石に泣くよ?」
とらちゃんは持っていた手提げで赤くなった顔を隠しながら再び尋ねてきた。
「ナナシ、わ……私が好きと言うのは、本当なのか?」
「本当も何も、嘘つく必要がないじゃないか」
「それじゃあ本当に……?」
今度は手提げで隠すのをやめ、自分に言い聞かせるように小さな声で喋っている。
「本当に……私が好きなんだな?」
「うん、大好きだよ」
「~~っ!?そんな堂々と言われると、恥ずかしいだろ!」
しゃがみ込んで再び顔を真っ赤にしながら、とらちゃんは僕を見上げて小さく、やっと聞き取れるぐらいの声で、返事をくれた。
「……その、私でよければ、付き合ってくれないか」
Fin
あとがき→
.
星夢でした。
意外と書けなかった……。
以前にも書いたと思ったけど、イラストだったわ。
口調とかも違っていると思う……星蓮船未プレイだし。
鏡様、リクエストありがとうございました!
短めですみません……
さあ、頑張るぞ!
人里より少し離れた林、そこに僕は住んでいた。
「と~らちゃん」
「あっナナシ」
「今日はどうしたんだ?」
最近、よくここに迷い込んで来るのか毘沙門天の使いの寅丸星(通称とらちゃん)が話し相手でもあり、遊び相手だ。
「ちょっと買い物に……」
「人里はこっちと反対方向じゃなかった?」
そう僕が聞くと、とらちゃんは慌てて
「あっ、いや……だから」
「んー、何?」
「買い物に行くから……ナナシを誘いに来たんだけど、駄目だったか?」
ちょっとつつくとこんな風に可愛いところを見せてくれる、そんなとらちゃんが大好きで堪らなかった。
.
人里にて。
「えっーと、ちなみにとらちゃんは何を買いに来たの?」
「今日の夕ご飯の買い出しと……後はナズーリンから『御主人は私への思いやりがあまりないと思うんだ。いつもいつも無くした宝塔を探すのも私の仕事だし。だからチーズを買ってきてくれチーズを。割けるチーズはいらないからな、御主人』と頼まれているよ」
慕われてるんだなと思うのと同時に、また宝塔を無くしたんだと呆れてしまう。
「また無くしたの、宝塔?」
「……いや、なナナシ。無くした訳じゃなくてな、忘れてしまって」
「どっちも一緒でしょ?」
その一言にとらちゃんはシュンとしてしまった。
「別に絶対無くすなって言ってる訳じゃないよ?とらちゃんがもうちょっと注意していけば良いんだから。」
「……うん」
「後はナズーリンばっかじゃなくて、僕も頼ってくれると嬉しいかなって」
「……何でだ?」
僕の隣で肩を落しながらも、とらちゃんは真面目に買い物をしている。
「何でって、僕はとらちゃんの事好きだし。それにカッコつけたいのは男として当たり前だからね」
「えっ……?ナナシが私を?」
.
「どうしてそんなに驚くかなー……流石に泣くよ?」
とらちゃんは持っていた手提げで赤くなった顔を隠しながら再び尋ねてきた。
「ナナシ、わ……私が好きと言うのは、本当なのか?」
「本当も何も、嘘つく必要がないじゃないか」
「それじゃあ本当に……?」
今度は手提げで隠すのをやめ、自分に言い聞かせるように小さな声で喋っている。
「本当に……私が好きなんだな?」
「うん、大好きだよ」
「~~っ!?そんな堂々と言われると、恥ずかしいだろ!」
しゃがみ込んで再び顔を真っ赤にしながら、とらちゃんは僕を見上げて小さく、やっと聞き取れるぐらいの声で、返事をくれた。
「……その、私でよければ、付き合ってくれないか」
Fin
あとがき→
.
星夢でした。
意外と書けなかった……。
以前にも書いたと思ったけど、イラストだったわ。
口調とかも違っていると思う……星蓮船未プレイだし。
鏡様、リクエストありがとうございました!
短めですみません……
さあ、頑張るぞ!