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【大きな妖精の小さな悩み】
皆さんこんにちは、大妖精です。今、私にはちょっとした悩みがあるんです。
それは……
「ナナシー、はやく行こーよー」
「ちょっと待てよ、チルノ。まだ支度が出来て……」
「せっかくナナシのために新しい遊び教えてあげようと思ったのにー」
「あと少し待てって言ってるだろ…」
チルノちゃんになつかれているナナシさん。彼についてなんです。
ナナシさん…彼は人間、しかも外来人らしく、右も左もわからないうちにこの湖の畔にたどり着き、倒れていたところを私が助けたんです。
「大ちゃん、いってきまーす!」
チルノちゃんに無理やり引っ張られているナナシさんは私に心配しないで、と微笑んでくれたのです。その瞬間、私はなぜか顔が熱くなって俯いてしまいました。
ガシャン…
「はぁ……なんでナナシさんの顔を見ると赤くなっちゃうんだろ?」
一人しかいない家に私のその言葉は溶けていった。
「ほら、ナナシ。こっちこっち」
「ちょっと、チルノ速いって…」
「これ見て、これ! ブンブンにもみせたけど、カエルの綱渡り!!」
そう言うとチルノは、自分の手に糸を巻き付け、その上をカエルに跳ねさせた。
「うわっ、珍しい事するな…」
「でしょ!? やっぱり、あたいったらさいきょーね!!」
いや、それは違うと思うぞ…。
「じゃあ、次は…」
「あー……頼むからカエルの冷凍は止めてくれよ」
「なんでよ? あれが一番楽しいのに…」
「とにかく! カエルの冷凍は無しな」
「しかたないわね…じゃあ」
「チルノちゃーん」
チルノが次の遊びを考え出したときだ。
多少聞き覚えのある声がした。
「あっ、リグルにルーミアじゃない。どうしたの?」
「チルノちゃん、遊び行こー」
「でも、ナナシが…」
そう言いながらチルノはこちらを向いてきた。
「別に、気にしなくていいぞ。家で休みたいし…」
「いいの? チルノちゃんと遊んでたんじゃ…」
「無理やり連れてこられただけだ」
「そーなのかー?」
「そーなのだー。というわけで、遊んできなさい」
「じゃあ行こ、チルノちゃん、ルーミアちゃん」
「何して遊ぶの、リグル? まぁ何をしても、あたいが一番だけどね」
「二人とも待ってよー」
飛び去って行く三人を見ていて心が和んできた。
「やっぱり、友達と遊ぶのが一番だな」
家に戻って、少し横になろう。流石に昨日今日でチルノに振り回され過ぎた……
「ただいまー」
家に入ると、もう見馴れてきた健気な妖精の背中が目に入ってきた。
「ナナシさん……?」
「あれっ? 大よ……」
「ナナシさんっっ!!」
俺がいることに気付いた大妖精は、涙で顔を濡らし、抱きついてきた。
「えっ/// なっ、何があったの?」
「すみません…少しこのままでいさせてください…」
「あ、ああ…」
「落ち着いた?」
「ええ……ごめんなさい、取り乱してしまって」
ここで可愛かったですよって言っちゃ不味いよな……
「それにしても、なんで泣いてたのさ?」
「ちょっと、自分が情けなくて……あれっ? チルノちゃんはどうしたんですか?」
「今頃、ルーミアとリグルと遊んでるよ」
「なら、よかった…」
「ほんとに姉妹みたいだね」
「えっ!? 誰と誰がです?」
「大妖せ……大ちゃんとチルノがだよ」
「よく言われます。……あの、ナナシさんはチルノちゃんのことどう思ってます?」
「チルノのこと…どうって、世話の焼ける妹かな?」
「よかった……それじゃあ、わ…私のことはどどど、どう思ってます?」
「大ちゃんのこと?」
急に聞かれてもな……えーっと
「可愛くて頑張りやさんかな?」
「可愛い、ですか…私が?」
「うん、彼女にしたいくらいだよ」
ナナシさんの台詞に、私は戸惑いを隠せなかった。
「え…/// あっ、その…それは、本気ですか?」
「冗談でこんなことは言わないよ。俺は大ちゃんのこと本当に好きだから」
たぶん、今の私は顔が赤いんだろうな……
「嫌だった?」
私がポーっとしていると、不安げにナナシさんが私の顔を覗いてきた。
「嫌じゃありませんよ!! むしろ、嬉しいです!」
「ならよかった」
そう言って微笑んでいるナナシさんはいつも以上に優しそうに見えた。
「ナナシさん…」
「ん? どうしたの、大ちゃ―――」
振り向いた彼の唇を塞いだ。自分の顔が紅潮するのを感じ、それを離す。
彼は何が起きたのかわからずに、こちらを向いている。
「私と付き合ってくれますよね?」
「さっきも言ったろ? 彼女にしたいって」
→あとがき
どうも、くりゅです。
初リクで、しかも初めての大妖精夢ということで少し手間取ってしまいました。
大ちゃんを上手く動かせている自信がないよ……orz
チルノ達を使ったのは、単にルーミアのそーなのかー? を使いたかったからです。
後悔はしていません。
烏骨鶏様、申し訳ありません。少しgdgdになってしまいました。
もし、気に入って貰えたなら幸いです。
感想があるのならば、雑談板にお願いします。
皆さんこんにちは、大妖精です。今、私にはちょっとした悩みがあるんです。
それは……
「ナナシー、はやく行こーよー」
「ちょっと待てよ、チルノ。まだ支度が出来て……」
「せっかくナナシのために新しい遊び教えてあげようと思ったのにー」
「あと少し待てって言ってるだろ…」
チルノちゃんになつかれているナナシさん。彼についてなんです。
ナナシさん…彼は人間、しかも外来人らしく、右も左もわからないうちにこの湖の畔にたどり着き、倒れていたところを私が助けたんです。
「大ちゃん、いってきまーす!」
チルノちゃんに無理やり引っ張られているナナシさんは私に心配しないで、と微笑んでくれたのです。その瞬間、私はなぜか顔が熱くなって俯いてしまいました。
ガシャン…
「はぁ……なんでナナシさんの顔を見ると赤くなっちゃうんだろ?」
一人しかいない家に私のその言葉は溶けていった。
「ほら、ナナシ。こっちこっち」
「ちょっと、チルノ速いって…」
「これ見て、これ! ブンブンにもみせたけど、カエルの綱渡り!!」
そう言うとチルノは、自分の手に糸を巻き付け、その上をカエルに跳ねさせた。
「うわっ、珍しい事するな…」
「でしょ!? やっぱり、あたいったらさいきょーね!!」
いや、それは違うと思うぞ…。
「じゃあ、次は…」
「あー……頼むからカエルの冷凍は止めてくれよ」
「なんでよ? あれが一番楽しいのに…」
「とにかく! カエルの冷凍は無しな」
「しかたないわね…じゃあ」
「チルノちゃーん」
チルノが次の遊びを考え出したときだ。
多少聞き覚えのある声がした。
「あっ、リグルにルーミアじゃない。どうしたの?」
「チルノちゃん、遊び行こー」
「でも、ナナシが…」
そう言いながらチルノはこちらを向いてきた。
「別に、気にしなくていいぞ。家で休みたいし…」
「いいの? チルノちゃんと遊んでたんじゃ…」
「無理やり連れてこられただけだ」
「そーなのかー?」
「そーなのだー。というわけで、遊んできなさい」
「じゃあ行こ、チルノちゃん、ルーミアちゃん」
「何して遊ぶの、リグル? まぁ何をしても、あたいが一番だけどね」
「二人とも待ってよー」
飛び去って行く三人を見ていて心が和んできた。
「やっぱり、友達と遊ぶのが一番だな」
家に戻って、少し横になろう。流石に昨日今日でチルノに振り回され過ぎた……
「ただいまー」
家に入ると、もう見馴れてきた健気な妖精の背中が目に入ってきた。
「ナナシさん……?」
「あれっ? 大よ……」
「ナナシさんっっ!!」
俺がいることに気付いた大妖精は、涙で顔を濡らし、抱きついてきた。
「えっ/// なっ、何があったの?」
「すみません…少しこのままでいさせてください…」
「あ、ああ…」
「落ち着いた?」
「ええ……ごめんなさい、取り乱してしまって」
ここで可愛かったですよって言っちゃ不味いよな……
「それにしても、なんで泣いてたのさ?」
「ちょっと、自分が情けなくて……あれっ? チルノちゃんはどうしたんですか?」
「今頃、ルーミアとリグルと遊んでるよ」
「なら、よかった…」
「ほんとに姉妹みたいだね」
「えっ!? 誰と誰がです?」
「大妖せ……大ちゃんとチルノがだよ」
「よく言われます。……あの、ナナシさんはチルノちゃんのことどう思ってます?」
「チルノのこと…どうって、世話の焼ける妹かな?」
「よかった……それじゃあ、わ…私のことはどどど、どう思ってます?」
「大ちゃんのこと?」
急に聞かれてもな……えーっと
「可愛くて頑張りやさんかな?」
「可愛い、ですか…私が?」
「うん、彼女にしたいくらいだよ」
ナナシさんの台詞に、私は戸惑いを隠せなかった。
「え…/// あっ、その…それは、本気ですか?」
「冗談でこんなことは言わないよ。俺は大ちゃんのこと本当に好きだから」
たぶん、今の私は顔が赤いんだろうな……
「嫌だった?」
私がポーっとしていると、不安げにナナシさんが私の顔を覗いてきた。
「嫌じゃありませんよ!! むしろ、嬉しいです!」
「ならよかった」
そう言って微笑んでいるナナシさんはいつも以上に優しそうに見えた。
「ナナシさん…」
「ん? どうしたの、大ちゃ―――」
振り向いた彼の唇を塞いだ。自分の顔が紅潮するのを感じ、それを離す。
彼は何が起きたのかわからずに、こちらを向いている。
「私と付き合ってくれますよね?」
「さっきも言ったろ? 彼女にしたいって」
→あとがき
どうも、くりゅです。
初リクで、しかも初めての大妖精夢ということで少し手間取ってしまいました。
大ちゃんを上手く動かせている自信がないよ……orz
チルノ達を使ったのは、単にルーミアのそーなのかー? を使いたかったからです。
後悔はしていません。
烏骨鶏様、申し訳ありません。少しgdgdになってしまいました。
もし、気に入って貰えたなら幸いです。
感想があるのならば、雑談板にお願いします。