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【悟られてないわけがない】
地霊殿の廊下をゆっくりと歩く。
少し暗いが、慣れればどうってことない。
「さとりさまー、さーとーりーさーまー?」
少々慌てた様子で燐がやって来た。
「どうしたんだ、燐?」
「あっ、ナナシ。さとりさまが見当たらないんだよ。どこに行ったか知らない?」
「いや、俺は聞いてないな」
「そっか……じゃああたいは旧都の方を見てくるよ」
「ちょっと待った。燐、旧都に行くんなら、俺が行ってくるよ」
「ナナシがかい?そりゃ助かるけど……いいのか?」
「まあ、旧都にはちょうど用事があるからな。それじゃ、留守番頼むよ」
そんなわけで、旧都にやって来た。
「さて、さとりがいるとしたら……」
ダメだ、浮かんでこない。
「ん?おお、ナナシじゃないか」
「あっ、どーも、勇儀さん」
「今日はまた買い出しかい?」
少し茶化すように勇儀さんは言う。
まぁ、地霊殿に来てからの俺はお手伝い的な立ち位置で、買い出しや家事手伝いをしていた。
「それもあるけど、今日は違いますよ」
「ほー、珍しいな。それで、何やってるんだ?」
「さとりを探してるんだけど……」
「んーさとりなら、さっき向こうの橋の袂で見かけたぞ?」
「本当ですか?ありがとうございます!」
「おー、気にするな」
「あっ……」
勇儀さんの言った通り、さとりは橋の袂にいた。
「さとり」
「えっ?あ、貴方ですか。どうかしたんですか?」
「どうしたって……さとりが誰にも言わずに地霊殿から出歩いたから、探してたんだぞ?」
「そうですか……それともう一つ考えていることがありますよね、ナナシ?」
やっぱり見抜かれてるよな……。
「当たり前です」
「そっか……じゃあ行こうか?」
さとりの手をとり、歩こうとするのだが、動こうとしない。
「どうしたんだ?」
「ナナシ……せめてそういうのは悟られているのが分かっていても、口で誘って下さい。その方が……その、女の子は嬉しいんですから……」
もしかして、そのためにさとりは?
いやいや、さすがに自惚れすぎだろ。
「自惚れじゃありませんよ」
「わかった。
なぁ、さとり。せっかくだしさ、このまま二人で旧都を見て回ってから地霊殿に帰らないか?」
「……それは、デートの誘いですか?」
わかってるくせに……。
「そうだよ」
「ふふっ、やっぱり貴方のその恥ずかしがった顔って可愛いですね」
「そういうさとりも、顔真っ赤だぞ」
「へっ?」
どうやら自分は赤くなってないと思っていたんだろう。
顔をぺたぺた触り、耳まで赤くなってしまった。
「~~~~~~!?」
「耳まで赤いぞ」
「い、言われなくてもわかっています!!」
「じゃ、ゆっくり歩いて熱を冷まそう」
「……はい」
あとがき→
どうも、くりゅです。
ここのさとりのリクエストは多いから、被らないようにするのが大変で……
でも、どことなく似通っているような……
さとり夢でした。
感想、誤字脱字などはあれば、感想板にお願いしますね。
地霊殿の廊下をゆっくりと歩く。
少し暗いが、慣れればどうってことない。
「さとりさまー、さーとーりーさーまー?」
少々慌てた様子で燐がやって来た。
「どうしたんだ、燐?」
「あっ、ナナシ。さとりさまが見当たらないんだよ。どこに行ったか知らない?」
「いや、俺は聞いてないな」
「そっか……じゃああたいは旧都の方を見てくるよ」
「ちょっと待った。燐、旧都に行くんなら、俺が行ってくるよ」
「ナナシがかい?そりゃ助かるけど……いいのか?」
「まあ、旧都にはちょうど用事があるからな。それじゃ、留守番頼むよ」
そんなわけで、旧都にやって来た。
「さて、さとりがいるとしたら……」
ダメだ、浮かんでこない。
「ん?おお、ナナシじゃないか」
「あっ、どーも、勇儀さん」
「今日はまた買い出しかい?」
少し茶化すように勇儀さんは言う。
まぁ、地霊殿に来てからの俺はお手伝い的な立ち位置で、買い出しや家事手伝いをしていた。
「それもあるけど、今日は違いますよ」
「ほー、珍しいな。それで、何やってるんだ?」
「さとりを探してるんだけど……」
「んーさとりなら、さっき向こうの橋の袂で見かけたぞ?」
「本当ですか?ありがとうございます!」
「おー、気にするな」
「あっ……」
勇儀さんの言った通り、さとりは橋の袂にいた。
「さとり」
「えっ?あ、貴方ですか。どうかしたんですか?」
「どうしたって……さとりが誰にも言わずに地霊殿から出歩いたから、探してたんだぞ?」
「そうですか……それともう一つ考えていることがありますよね、ナナシ?」
やっぱり見抜かれてるよな……。
「当たり前です」
「そっか……じゃあ行こうか?」
さとりの手をとり、歩こうとするのだが、動こうとしない。
「どうしたんだ?」
「ナナシ……せめてそういうのは悟られているのが分かっていても、口で誘って下さい。その方が……その、女の子は嬉しいんですから……」
もしかして、そのためにさとりは?
いやいや、さすがに自惚れすぎだろ。
「自惚れじゃありませんよ」
「わかった。
なぁ、さとり。せっかくだしさ、このまま二人で旧都を見て回ってから地霊殿に帰らないか?」
「……それは、デートの誘いですか?」
わかってるくせに……。
「そうだよ」
「ふふっ、やっぱり貴方のその恥ずかしがった顔って可愛いですね」
「そういうさとりも、顔真っ赤だぞ」
「へっ?」
どうやら自分は赤くなってないと思っていたんだろう。
顔をぺたぺた触り、耳まで赤くなってしまった。
「~~~~~~!?」
「耳まで赤いぞ」
「い、言われなくてもわかっています!!」
「じゃ、ゆっくり歩いて熱を冷まそう」
「……はい」
あとがき→
どうも、くりゅです。
ここのさとりのリクエストは多いから、被らないようにするのが大変で……
でも、どことなく似通っているような……
さとり夢でした。
感想、誤字脱字などはあれば、感想板にお願いしますね。