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【夏の冷気】
暑い……いや、夏が暑いのは分かっているよ?
それでも暑すぎる。
こういうのを「酷暑」っていうんだっけ?
時間は昼過ぎ、日は南中。
「そりゃ、暑いわけだ」
と空を見上げつつ呟く。
「やっぱり、家で涼んでいた方がよかったかな?」
庭先に打ち水をして涼む……。なんか考えただけで涼しくなってきた。
そっと、頬を撫でるような風が吹いた。
ひんやりして気持ち……ひんやり?
夏にしては涼し過ぎる風を受けて、僕は思わず風が吹いて来る方向へ進んでいた。
進んだ先には、霧に包まれた湖があった。
ここから涼しい風が吹いてたのか。
「そこの人間、アタイのナワバリでなにしてるのさ?」
声のした方向を向くと、そこには空を飛んでいる少女がいた。
「いや、僕はただ涼みに来ただけで……」
「問答無用!! 雹符『ヘイルストー……』」
「チルノちゃん!!」
「あっ、大ちゃん」
大ちゃんと呼ばれた方は、そのままの勢いでチルノと呼んだ方を責め始めた。
「あれだけ無闇に人を襲わないって約束したでしょ?」
「でも、アイツが……」
「でもじゃありません。それに、ちゃんと話を聞いたんですか?聞いていないなら謝りなさい」
そう言われた少女は、僕の方までやって来て、
「ごめんなさい」
と謝ってきた。
「いいよ、そんなに謝らなくても。怪我したわけじゃ無いし」
「すみません。じゃあ私はもう行くけど、人に迷惑かけないようにね」
そう言って、大ちゃんと呼ばれた少女は霧の中に進んで行った。
「ごめんね、僕のせいで怒られちゃって」
「べ、別に気にしてないもん」
絶対に気にしてる。小刻みに震えているし。
「恐かったの?」
「うん……大ちゃん、あんまり怒らないから……」
「そっか……」
確かに、普段怒らない人が怒ると怖く感じるときがあるからね。
「チルノ、だっけ?今から僕と遊ばない?」
「え?」
「君が怒られちゃったのは僕のせいだし、このまま放っておけないしさ」
「うん!いいよ」
チルノと遊びだし、気づいたら夕方になっていた。
「あっ、そろそろ帰らなくちゃ」
「えー、もうちょっと遊ぼうよ」
「夕飯の支度とかあるから、もう帰らないとまずいんだよ」
「でも……」
「仕方ないな。チルノ、小指出して」
「ん、こう?」
僕の指示通り小指を出してきた。
そして、チルノの指に、僕の小指を絡ませた。
「チルノ、明日僕が来るまで、人を襲わないって約束守れる?」
「守れるよ」
「じゃあ、約束だよ?」
ゆびきりげんまん
うそついたら
はりせんぼんのーます
ゆびきった!!
END
→あとがき
くりゅです。
土日に連続で更新出来るなんて珍しいな。
今回は名前が出てません。
ごめんなさいm(__)m
もう、書き溜めがない……早く書かねば!
暑い……いや、夏が暑いのは分かっているよ?
それでも暑すぎる。
こういうのを「酷暑」っていうんだっけ?
時間は昼過ぎ、日は南中。
「そりゃ、暑いわけだ」
と空を見上げつつ呟く。
「やっぱり、家で涼んでいた方がよかったかな?」
庭先に打ち水をして涼む……。なんか考えただけで涼しくなってきた。
そっと、頬を撫でるような風が吹いた。
ひんやりして気持ち……ひんやり?
夏にしては涼し過ぎる風を受けて、僕は思わず風が吹いて来る方向へ進んでいた。
進んだ先には、霧に包まれた湖があった。
ここから涼しい風が吹いてたのか。
「そこの人間、アタイのナワバリでなにしてるのさ?」
声のした方向を向くと、そこには空を飛んでいる少女がいた。
「いや、僕はただ涼みに来ただけで……」
「問答無用!! 雹符『ヘイルストー……』」
「チルノちゃん!!」
「あっ、大ちゃん」
大ちゃんと呼ばれた方は、そのままの勢いでチルノと呼んだ方を責め始めた。
「あれだけ無闇に人を襲わないって約束したでしょ?」
「でも、アイツが……」
「でもじゃありません。それに、ちゃんと話を聞いたんですか?聞いていないなら謝りなさい」
そう言われた少女は、僕の方までやって来て、
「ごめんなさい」
と謝ってきた。
「いいよ、そんなに謝らなくても。怪我したわけじゃ無いし」
「すみません。じゃあ私はもう行くけど、人に迷惑かけないようにね」
そう言って、大ちゃんと呼ばれた少女は霧の中に進んで行った。
「ごめんね、僕のせいで怒られちゃって」
「べ、別に気にしてないもん」
絶対に気にしてる。小刻みに震えているし。
「恐かったの?」
「うん……大ちゃん、あんまり怒らないから……」
「そっか……」
確かに、普段怒らない人が怒ると怖く感じるときがあるからね。
「チルノ、だっけ?今から僕と遊ばない?」
「え?」
「君が怒られちゃったのは僕のせいだし、このまま放っておけないしさ」
「うん!いいよ」
チルノと遊びだし、気づいたら夕方になっていた。
「あっ、そろそろ帰らなくちゃ」
「えー、もうちょっと遊ぼうよ」
「夕飯の支度とかあるから、もう帰らないとまずいんだよ」
「でも……」
「仕方ないな。チルノ、小指出して」
「ん、こう?」
僕の指示通り小指を出してきた。
そして、チルノの指に、僕の小指を絡ませた。
「チルノ、明日僕が来るまで、人を襲わないって約束守れる?」
「守れるよ」
「じゃあ、約束だよ?」
ゆびきりげんまん
うそついたら
はりせんぼんのーます
ゆびきった!!
END
→あとがき
くりゅです。
土日に連続で更新出来るなんて珍しいな。
今回は名前が出てません。
ごめんなさいm(__)m
もう、書き溜めがない……早く書かねば!