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【幸福な時間】
私は幸せ者だ。だって、私の事を一番に思ってくれる人に出会えたからだ。
その上、その人には多少霊感があるらしく、神奈子様と諏訪子様も見えるようで、三人とも仲が良い。
周りの友人からすると、私が彼にデレデレらしく、彼の話をしている時は常に顔が緩んでいるみたい。
「さーなーえー」
「えっ? な、なに? ナナシくん」
「いや、何かボーッとしてたから、どうしたのかなって」
「ちょっと考え事してただけだよ」
夏休みも終わって、夏と秋の境目。暑さと涼しさが混じるこの時期の通学路は、冬服と夏服が入り混じっている。
「ねぇ、次はいつデートに行く?」
「んー。次の土日が平気ならその日に。時間は……朝から?」
「うん。それじゃあ、朝ご飯は私の家で食べて行く?」
「ありがたいけど、それは遠慮しとくよ。二人に弄られそうだし……」
「ご、ごめんね」
「いや、早苗が謝ることじゃないよ。それより、デート。どこ行くか決めておいてくれよ? 楽しみにしてるからさ」
「うん」
「~~~~♪」
どこかで聞いたことのあるメロディを口ずさみながら、私は幸せ者だと再び思う。
「ん? なんだか嬉しそうだね、早苗」
「あっ、神奈子様わかりますか? 次の土日に、またナナシくんとデートするんですよ~!」
いつも以上に弾んだ声で返事をしたから、ちょっと弄られるかな、と考えながら二人を見ると、諏訪子様も神奈子様もちょっと決まりが悪い顔をしていた。
「あれ? どうかしたんですか?」
「早苗……落ち着いて聞いてね」
「次の日曜日……日付が変わったと同時に、この神社を幻想郷へと移す」
「え……」
私の幸せは、呆気なく崩れ落ちた。
「許しておくれ、早苗……。私たち神様は、人間の信仰心がないと生きていけないんだ」
「ごめんね、早苗。急な話で。その代わり……にはならないけどさ、土日は羽目を外して過ごしていいよ」
「今の私たちじゃこの神社との神域内の人を向こうに飛ばす神通力しかないんだ……明後日を逃すと、もうチャンスが無いんだ。だから……ごめんね」
「お二人とも、謝らないで下さい。私は大丈夫ですから……」
大丈夫な筈なかった。もう彼とは会えなくなる……その思いだけが、私の中に残っていた。
そして土曜日。私はナナシくんと、デートに行った。
近くの商店街だけど、いつも以上に楽しく思えた。
一通り歩き回ったあと、公園で一休みしていた。
「なあ、早苗。何かあったの?」
「えっ!? な、何もないよ……」
「でも、なんか辛そうだし……つまらなかった?」
そう聞いてくる彼の顔は本当に私の事を心配していた。嬉しいけど、今は辛い……
「そうじゃないよ。すごく楽しかったよ。けど…楽しかったから、余計に寂しくなるなって」
「寂しくなるって…どういうこと?」
「……ごめんね、ナナシくん。信じてもらえないかもしれないけど、私、別の世界に行くことになったんだ」
「え……」
「だから、最後のお願いを聞いて」
彼はまだ、この事態に追いついていないようだ。
「私の事は忘れて下さい。じゃあ……お元気で」
「早苗!」
走り去ろうとする私の手を、ナナシくんはしっかりと掴み、そして私の事を抱きしめてきた。
「最後とか、寂しいこというな」
「でも……もう会えなくなるんだよ?」
「俺もついていく」
「へっ?」
それは私が一番望んでいたかけられる事がないと思っていた言葉だった。
「俺もついていくからさ、最後とか、忘れてくれなんて言うな」
「けど、ついてくるって……何もかも捨てることになるよ? それでもいいの?」
「早苗だけは離したくないから」
それを聞いて私は泣いていた。その言葉が嬉しくて、温かくて……
断る思っていた二柱の神様たちは、あっさりと彼の幻想郷入りを受け入れてくれた。
それが以外で、呆気に取られていたのを覚えている。
そして私は
「ナナシくん、お疲れさま」
「早苗、くんは取ってくれって言ってるだろ?」
「でも、こっちの方が呼びやすいし……」
「うーん……じゃあ、一回だけ、ナナシって呼んでよ」
「えっと、……ナナシ……」
「ありがと、早苗……」
「へっ、あの…ナナシ……」
ナナシと私の距離はだんだん縮まり、そして……
「はーい、ノロケるのはそこまでにしておくれよ」
「神奈子様!? いつからいたんですか?」
「初めからだよ。……ったく、今の若いのときたら……ナナシ、境内を掃除しといてくれよ。早苗はケロ子の方を手伝ってやってくれ」
「わかりました」
「じゃあ、後でな、早苗」
「うん、後でね。……ナナシく……ナナシ」
私は今、幸せ者だ。
この時間が続くのだから……
どうも、くりゅです。
甘……くない気がするよ、甘夢リクエストだったのに……
これで原文が書き上がっているのがなくなりました。
急いで書き上げなきゃ……
私は幸せ者だ。だって、私の事を一番に思ってくれる人に出会えたからだ。
その上、その人には多少霊感があるらしく、神奈子様と諏訪子様も見えるようで、三人とも仲が良い。
周りの友人からすると、私が彼にデレデレらしく、彼の話をしている時は常に顔が緩んでいるみたい。
「さーなーえー」
「えっ? な、なに? ナナシくん」
「いや、何かボーッとしてたから、どうしたのかなって」
「ちょっと考え事してただけだよ」
夏休みも終わって、夏と秋の境目。暑さと涼しさが混じるこの時期の通学路は、冬服と夏服が入り混じっている。
「ねぇ、次はいつデートに行く?」
「んー。次の土日が平気ならその日に。時間は……朝から?」
「うん。それじゃあ、朝ご飯は私の家で食べて行く?」
「ありがたいけど、それは遠慮しとくよ。二人に弄られそうだし……」
「ご、ごめんね」
「いや、早苗が謝ることじゃないよ。それより、デート。どこ行くか決めておいてくれよ? 楽しみにしてるからさ」
「うん」
「~~~~♪」
どこかで聞いたことのあるメロディを口ずさみながら、私は幸せ者だと再び思う。
「ん? なんだか嬉しそうだね、早苗」
「あっ、神奈子様わかりますか? 次の土日に、またナナシくんとデートするんですよ~!」
いつも以上に弾んだ声で返事をしたから、ちょっと弄られるかな、と考えながら二人を見ると、諏訪子様も神奈子様もちょっと決まりが悪い顔をしていた。
「あれ? どうかしたんですか?」
「早苗……落ち着いて聞いてね」
「次の日曜日……日付が変わったと同時に、この神社を幻想郷へと移す」
「え……」
私の幸せは、呆気なく崩れ落ちた。
「許しておくれ、早苗……。私たち神様は、人間の信仰心がないと生きていけないんだ」
「ごめんね、早苗。急な話で。その代わり……にはならないけどさ、土日は羽目を外して過ごしていいよ」
「今の私たちじゃこの神社との神域内の人を向こうに飛ばす神通力しかないんだ……明後日を逃すと、もうチャンスが無いんだ。だから……ごめんね」
「お二人とも、謝らないで下さい。私は大丈夫ですから……」
大丈夫な筈なかった。もう彼とは会えなくなる……その思いだけが、私の中に残っていた。
そして土曜日。私はナナシくんと、デートに行った。
近くの商店街だけど、いつも以上に楽しく思えた。
一通り歩き回ったあと、公園で一休みしていた。
「なあ、早苗。何かあったの?」
「えっ!? な、何もないよ……」
「でも、なんか辛そうだし……つまらなかった?」
そう聞いてくる彼の顔は本当に私の事を心配していた。嬉しいけど、今は辛い……
「そうじゃないよ。すごく楽しかったよ。けど…楽しかったから、余計に寂しくなるなって」
「寂しくなるって…どういうこと?」
「……ごめんね、ナナシくん。信じてもらえないかもしれないけど、私、別の世界に行くことになったんだ」
「え……」
「だから、最後のお願いを聞いて」
彼はまだ、この事態に追いついていないようだ。
「私の事は忘れて下さい。じゃあ……お元気で」
「早苗!」
走り去ろうとする私の手を、ナナシくんはしっかりと掴み、そして私の事を抱きしめてきた。
「最後とか、寂しいこというな」
「でも……もう会えなくなるんだよ?」
「俺もついていく」
「へっ?」
それは私が一番望んでいたかけられる事がないと思っていた言葉だった。
「俺もついていくからさ、最後とか、忘れてくれなんて言うな」
「けど、ついてくるって……何もかも捨てることになるよ? それでもいいの?」
「早苗だけは離したくないから」
それを聞いて私は泣いていた。その言葉が嬉しくて、温かくて……
断る思っていた二柱の神様たちは、あっさりと彼の幻想郷入りを受け入れてくれた。
それが以外で、呆気に取られていたのを覚えている。
そして私は
「ナナシくん、お疲れさま」
「早苗、くんは取ってくれって言ってるだろ?」
「でも、こっちの方が呼びやすいし……」
「うーん……じゃあ、一回だけ、ナナシって呼んでよ」
「えっと、……ナナシ……」
「ありがと、早苗……」
「へっ、あの…ナナシ……」
ナナシと私の距離はだんだん縮まり、そして……
「はーい、ノロケるのはそこまでにしておくれよ」
「神奈子様!? いつからいたんですか?」
「初めからだよ。……ったく、今の若いのときたら……ナナシ、境内を掃除しといてくれよ。早苗はケロ子の方を手伝ってやってくれ」
「わかりました」
「じゃあ、後でな、早苗」
「うん、後でね。……ナナシく……ナナシ」
私は今、幸せ者だ。
この時間が続くのだから……
どうも、くりゅです。
甘……くない気がするよ、甘夢リクエストだったのに……
これで原文が書き上がっているのがなくなりました。
急いで書き上げなきゃ……