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【参拝日和】
「おお、よく晴れたなー」
昨日までの灰色の空と違い、今は澄み渡る青空。
今日は絶好の参拝日和だ。
水溜まりが少し残る、神社までの階段をゆっくり上る。
雨で数日来れなかった神社が、いつも以上に神聖な感じがした。
「霊夢ー、起きてるー?」
「おっ? ナナシじゃないか」
「おはよ、萃香」
「おう、おはよう。こんな早くから霊夢に会いに来たのか?」
「そうだよ」
ここ何日かは雨で会えなかったから、すごく顔を見たい。
「だが、残念だったな…霊夢は今頃、熟す―――痛ぁ!?」
「もう起きているわよ!」
「おはよう、霊夢」
「あっ、お…おはよう、ナナシ」
少し慌てた霊夢を見て、萃香は悪戯な笑みを浮かべ、茶化してきた。
「おっ? 霊夢が赤くなってる。そんなにナナシに会えたのがうれしいのか?」
「ちょっ!? 萃香、あんた何言ってるのよ?」
「照れるな照れるな。そんなに嬉しいなら、抱き着いちゃえばいいのに~」
口をパクパクさせて固まる霊夢。萃香は、してやったり!って顔をしている。
すると、急に霊夢の周りに若干黒いオーラが漂い始めた。
「ふ、ふふふふ。こんのロリ鬼が!! 一発キツイのをかまさないと解らないのかしらね! 霊符『夢想封印』」
「なっ? いきなり何するんだよ!?鬼符『ミッシングパワー』!」
二人の少女による弾幕ごっこが始まった。
それと同時に、僕はお茶を三人分淹れに向かった。
お湯を沸かせ、湯呑みにお茶を淹れ、縁側に向かう。
するとそこには、伸びている萃香と肩で息をしている霊夢がいた。
「はい、お疲れ様」
「あっ、ごめんね。来てくれたのにお茶淹れてもらっちゃって」
「いいんだよ、僕が好きでやってるんだから」
「そう……」
二人してそのまま、黙ってしまった。
いいな、こういうのも。何か話す訳じゃないけど、相手を感じられる。
しばらくして、霊夢が口を開いた。
「ねぇ、ナナシはどうしてここに来るの?」
「どうしてと聞かれてもな……。もしかして、迷惑だった?」
「いや、そういうのじゃないけど……。ただ、いつも来てるから、他に行く所はないの?」
「帰りに、人里で買い物したりするから、心配しなくても大丈夫だよ」
「いや、それ以外にもあるでしょ?」
「う~ん……本当のこと言うと、霊夢に会いに来ているんだけどね」
「えっと……それは、告白と受け取っていいのかしら?」
「そうしてくれると、ありがたいんだけど」
「おーおー、お熱いねー」
僕と霊夢が、二人の世界にトリップしかけていると、いつ復帰したのか、萃香がお茶を飲みながらこちらを向いていた。
「何処かの地獄鴉じゃないけどメルトダウンしそうだよ」
「あれ、もう大丈夫なのかい?」
「おう! 鬼を侮るなよ!? そだ、ナナシこっち来て」
「ん、何?」
「萃香、何をする気よ?」
「まぁ、見てなって。それで、ナナシは私に背を向けて手を広げて」
「えっと……こうか?」
「そ。じゃあ、霊夢よ集まれー」
そう言うと、霊夢が僕に……いや、僕の後ろにいる萃香に吸い寄せられた。
そうなると、前にいる僕が阻む形になり、必然的に抱き合う形になった。
「だ、大丈夫? 霊夢」
「ええ、平気よ。すーいーかー?」
「あははは、霊夢ってば顔真っ赤。そんなにナナシに抱き着けたのが嬉しいのか?」
「なっ……!?」
「あ、そうそう。私は勇儀の所に行ってくるから、あとはご自由にー」
「あの、呑んべえが!」
急いで萃香を追おうとした霊夢を、無意識に引き止めていた。
「ナナシ、離して! 私はあの鬼を、満身創痍にさせないと気が済まないの!!」
「いいじゃないか、霊夢。僕としては、もう少しこのままでいたいんだけど」
「え……それって」
「詳しく聞かないで……これ、結構恥ずかしいから」
「仕方ないわね、すいかー、今回だけは許してあげるわー。ナナシに感謝なさいよー」
そう告げる霊夢の声は、どことなく弾んでいた。
あとがき→
どうも、くりゅです。
萃香の能力って、こう使えるのかな?
今回はちょっと整合性とれてないかも…
というかんじの霊夢夢でした。
「おお、よく晴れたなー」
昨日までの灰色の空と違い、今は澄み渡る青空。
今日は絶好の参拝日和だ。
水溜まりが少し残る、神社までの階段をゆっくり上る。
雨で数日来れなかった神社が、いつも以上に神聖な感じがした。
「霊夢ー、起きてるー?」
「おっ? ナナシじゃないか」
「おはよ、萃香」
「おう、おはよう。こんな早くから霊夢に会いに来たのか?」
「そうだよ」
ここ何日かは雨で会えなかったから、すごく顔を見たい。
「だが、残念だったな…霊夢は今頃、熟す―――痛ぁ!?」
「もう起きているわよ!」
「おはよう、霊夢」
「あっ、お…おはよう、ナナシ」
少し慌てた霊夢を見て、萃香は悪戯な笑みを浮かべ、茶化してきた。
「おっ? 霊夢が赤くなってる。そんなにナナシに会えたのがうれしいのか?」
「ちょっ!? 萃香、あんた何言ってるのよ?」
「照れるな照れるな。そんなに嬉しいなら、抱き着いちゃえばいいのに~」
口をパクパクさせて固まる霊夢。萃香は、してやったり!って顔をしている。
すると、急に霊夢の周りに若干黒いオーラが漂い始めた。
「ふ、ふふふふ。こんのロリ鬼が!! 一発キツイのをかまさないと解らないのかしらね! 霊符『夢想封印』」
「なっ? いきなり何するんだよ!?鬼符『ミッシングパワー』!」
二人の少女による弾幕ごっこが始まった。
それと同時に、僕はお茶を三人分淹れに向かった。
お湯を沸かせ、湯呑みにお茶を淹れ、縁側に向かう。
するとそこには、伸びている萃香と肩で息をしている霊夢がいた。
「はい、お疲れ様」
「あっ、ごめんね。来てくれたのにお茶淹れてもらっちゃって」
「いいんだよ、僕が好きでやってるんだから」
「そう……」
二人してそのまま、黙ってしまった。
いいな、こういうのも。何か話す訳じゃないけど、相手を感じられる。
しばらくして、霊夢が口を開いた。
「ねぇ、ナナシはどうしてここに来るの?」
「どうしてと聞かれてもな……。もしかして、迷惑だった?」
「いや、そういうのじゃないけど……。ただ、いつも来てるから、他に行く所はないの?」
「帰りに、人里で買い物したりするから、心配しなくても大丈夫だよ」
「いや、それ以外にもあるでしょ?」
「う~ん……本当のこと言うと、霊夢に会いに来ているんだけどね」
「えっと……それは、告白と受け取っていいのかしら?」
「そうしてくれると、ありがたいんだけど」
「おーおー、お熱いねー」
僕と霊夢が、二人の世界にトリップしかけていると、いつ復帰したのか、萃香がお茶を飲みながらこちらを向いていた。
「何処かの地獄鴉じゃないけどメルトダウンしそうだよ」
「あれ、もう大丈夫なのかい?」
「おう! 鬼を侮るなよ!? そだ、ナナシこっち来て」
「ん、何?」
「萃香、何をする気よ?」
「まぁ、見てなって。それで、ナナシは私に背を向けて手を広げて」
「えっと……こうか?」
「そ。じゃあ、霊夢よ集まれー」
そう言うと、霊夢が僕に……いや、僕の後ろにいる萃香に吸い寄せられた。
そうなると、前にいる僕が阻む形になり、必然的に抱き合う形になった。
「だ、大丈夫? 霊夢」
「ええ、平気よ。すーいーかー?」
「あははは、霊夢ってば顔真っ赤。そんなにナナシに抱き着けたのが嬉しいのか?」
「なっ……!?」
「あ、そうそう。私は勇儀の所に行ってくるから、あとはご自由にー」
「あの、呑んべえが!」
急いで萃香を追おうとした霊夢を、無意識に引き止めていた。
「ナナシ、離して! 私はあの鬼を、満身創痍にさせないと気が済まないの!!」
「いいじゃないか、霊夢。僕としては、もう少しこのままでいたいんだけど」
「え……それって」
「詳しく聞かないで……これ、結構恥ずかしいから」
「仕方ないわね、すいかー、今回だけは許してあげるわー。ナナシに感謝なさいよー」
そう告げる霊夢の声は、どことなく弾んでいた。
あとがき→
どうも、くりゅです。
萃香の能力って、こう使えるのかな?
今回はちょっと整合性とれてないかも…
というかんじの霊夢夢でした。