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【甘え天子】
「……てよ。…き……よ…」
んー……誰だ? 昨日が宴会で疲れてるんだ。もう少し寝かせてくれ。
「お兄ちゃん、起きてよ! 今日はデートしてくれるんでしょ? 早く起きないと――」
五月蝿い天子の声でようやく目が覚めた。目覚めた俺の目に映ったのは、俺に馬乗りになっている天子と、その手に握られている緋想の剣だった。
「なっ!? 危ねぇ!」
音を立ててベッドに突き刺さる剣。顔の横すれすれを通っていたが…これがグレイズというやつか?
「何するんだ、天子!」
「だって、ナナシお兄ちゃんが起きてくれないんだもん……」
「だからって、剣で起こそうとするな。俺が死んでもいいのか?」
妖怪でも天人でも、ましてや神でもない。あんなものが刺さったら、一瞬であの世逝きだ。
「うっ……だめだよ、死んじゃ。……だから、デートに行こっ?」
「全く……わかったよ。起きたばっかだから、少し待ってくれ」
天子は昨日、衣玖さんを連れて急にやって来た。
「すみません、ナナシさん。総領娘様がどうしても貴方の所に行くと聞かないものですから」
というわけで、家に来た天子。だからか昨日から「デートに行こう。デートに行こう」とせかしてくる。
「と言っても、こっちには天子が来る度に遊びに行ってるからな……何処にも行く所がないぞ?」
朝食を取りながら、天子にそう伝える。すると彼女は口に含んでいたものを飲み込み、目を輝かせながら「上に行こうよ」と言ってきた。
「上? ああ、天界か…でもなぁ」
「行きたくないの?」
「行きたいんだけど、恐れ多いというか……一般人だし」
「平気だよ、お兄ちゃんは私が連れていくんだから」
「ったく、どうすればそこまで自信家になれるんだ?」
流石は有頂天…というべきか?
「ほら、お兄ちゃん。こっちこっち」
「待てって天子。走ると危ないぞ?」
「大丈夫だよ……きゃっ」
「ほら、言わんこっちゃない」
転んでいる天子を起こしたら、そのまま俺の方へ倒れてきた。
周りからすれば、抱き着いたように見えるだろう。
「お兄ちゃん大好き」
「そういうのはもう少し場所を考えて言うもんだぞ」
「……お兄ちゃんは私の事好き?」
「好きか嫌いかで言ったら、好きなんだが」
「じゃあ、ぎゅーってしてくれる?」
つまりは抱きしめてと言うことなんだろうか?
言われた通りに抱きしめる。そして天子は、両手が塞がっている俺に、背伸びをしてキスをした。
唇が離れて満面の笑みを浮かべた天子は、弾んだ声でこう言った。
「これで私は、ナナシお兄ちゃんの彼女だよね?」
「いきなりキスして何が彼女だ」
軽く天子の頭を小突く。
「イタッ」
「全く、こういうのはもうするなよ?」
「ごめんなさい…」
「まぁ、相手が俺みたいな、ただの人間でいいんなら……その、彼女にしてやってもいいぞ」
そう告げると、一瞬で暗くなっていた天子の顔が花が咲くかのように笑顔になっていた。
「えへへっ。お兄ちゃんだーい好き」
多分、俺は天子に甘えられるのが好きなんだろうな。
じゃなきゃ、やってられないはずだ。この我が儘天子とはな。
どうも、くりゅです。
天子夢でした。難しい…
好きなキャラだとこんなふうに動くかなーって、推測出来るんですけど、あまり動かした事がないと、少し手間取っちゃいますね。
誤字脱字やここをこうすればという指摘があれば、感想板にどうぞ。参考にさせていただきます。
「……てよ。…き……よ…」
んー……誰だ? 昨日が宴会で疲れてるんだ。もう少し寝かせてくれ。
「お兄ちゃん、起きてよ! 今日はデートしてくれるんでしょ? 早く起きないと――」
五月蝿い天子の声でようやく目が覚めた。目覚めた俺の目に映ったのは、俺に馬乗りになっている天子と、その手に握られている緋想の剣だった。
「なっ!? 危ねぇ!」
音を立ててベッドに突き刺さる剣。顔の横すれすれを通っていたが…これがグレイズというやつか?
「何するんだ、天子!」
「だって、ナナシお兄ちゃんが起きてくれないんだもん……」
「だからって、剣で起こそうとするな。俺が死んでもいいのか?」
妖怪でも天人でも、ましてや神でもない。あんなものが刺さったら、一瞬であの世逝きだ。
「うっ……だめだよ、死んじゃ。……だから、デートに行こっ?」
「全く……わかったよ。起きたばっかだから、少し待ってくれ」
天子は昨日、衣玖さんを連れて急にやって来た。
「すみません、ナナシさん。総領娘様がどうしても貴方の所に行くと聞かないものですから」
というわけで、家に来た天子。だからか昨日から「デートに行こう。デートに行こう」とせかしてくる。
「と言っても、こっちには天子が来る度に遊びに行ってるからな……何処にも行く所がないぞ?」
朝食を取りながら、天子にそう伝える。すると彼女は口に含んでいたものを飲み込み、目を輝かせながら「上に行こうよ」と言ってきた。
「上? ああ、天界か…でもなぁ」
「行きたくないの?」
「行きたいんだけど、恐れ多いというか……一般人だし」
「平気だよ、お兄ちゃんは私が連れていくんだから」
「ったく、どうすればそこまで自信家になれるんだ?」
流石は有頂天…というべきか?
「ほら、お兄ちゃん。こっちこっち」
「待てって天子。走ると危ないぞ?」
「大丈夫だよ……きゃっ」
「ほら、言わんこっちゃない」
転んでいる天子を起こしたら、そのまま俺の方へ倒れてきた。
周りからすれば、抱き着いたように見えるだろう。
「お兄ちゃん大好き」
「そういうのはもう少し場所を考えて言うもんだぞ」
「……お兄ちゃんは私の事好き?」
「好きか嫌いかで言ったら、好きなんだが」
「じゃあ、ぎゅーってしてくれる?」
つまりは抱きしめてと言うことなんだろうか?
言われた通りに抱きしめる。そして天子は、両手が塞がっている俺に、背伸びをしてキスをした。
唇が離れて満面の笑みを浮かべた天子は、弾んだ声でこう言った。
「これで私は、ナナシお兄ちゃんの彼女だよね?」
「いきなりキスして何が彼女だ」
軽く天子の頭を小突く。
「イタッ」
「全く、こういうのはもうするなよ?」
「ごめんなさい…」
「まぁ、相手が俺みたいな、ただの人間でいいんなら……その、彼女にしてやってもいいぞ」
そう告げると、一瞬で暗くなっていた天子の顔が花が咲くかのように笑顔になっていた。
「えへへっ。お兄ちゃんだーい好き」
多分、俺は天子に甘えられるのが好きなんだろうな。
じゃなきゃ、やってられないはずだ。この我が儘天子とはな。
どうも、くりゅです。
天子夢でした。難しい…
好きなキャラだとこんなふうに動くかなーって、推測出来るんですけど、あまり動かした事がないと、少し手間取っちゃいますね。
誤字脱字やここをこうすればという指摘があれば、感想板にどうぞ。参考にさせていただきます。