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【サトレナイ彼】
「へー、さとり様も可愛らしい所もってんだな」
私がいつものように、お燐お空と遊んでいるときに彼、ナナシはやって来た。
「持っていたら悪かったのかしら? ところで貴方は誰? 何の用?」
「ちょっと、そんなにピリピリするなって。別にさとり様に危害を加えようって訳じゃないんだ。だから…臨戦体制のこの子らをどうにかしてくれないか?」
「お燐、お空。下がってていいわよ」
「で、でもさとり様…」
「いいから、下がりなさい。彼の言っていることが本当かどうかなんて、心を読めば…すぐ…に…」
「うにゅ? どうしたんですか、さとりさま」
心が読めない?
「なんでもないわ、お空。お燐、彼を客人として案内してあげて」
「わっかりましたー!! お兄さん、あたいについて来て。ほら、早く早く!」
「おっと、急に引っ張るのはよしてくれよ」
他人の心が読めないなんて、調子が悪いのかしらね?
「そういえば、名前を聞いていなかったわね」
「ナナシだ。しかし、良かったのか? さとり様」
「さとりでいいわよ。何が良かったのかしら?」
「素性も明かしてない人物を招き入れて、だよ」
「そうね。本来ならもう貴方が誰かなんてわかっているんだけど…ちょっといい?」
「何だ?」
「貴方の心が読めなかったんだけど、それはなぜ?」
「それは多分こいつのせいかな?」
「これは……お守り?」
ナナシが見せてきたのは、一見お守りのようなものだった。
「そ、お守り。博麗神社で貰ったんだけどさ。霊夢曰く、『心を覗いてくる妖怪の力を完全に遮断する』らしいから、今は読めるんじゃない?」
そういって、彼はテーブルの上にお守りを置いた。
私は彼に促され、心を覗いてみたが、依然として覗けない。
「どうだ、読めたか?」
「いや、読めなかったわ」
「はぁ……そうか。じゃ俺は行くわ」
「ちょっと待ちなさい」
彼が行くと聞いた瞬間にそう声を出していた。
「出ていくなら、せめてここに来た理由ぐらい聞かせて貰える?」
「……わかった。少し長くなるけど、話すよ」
「構わないわ」
人間の父と妖怪の母を持っていたナナシは、幼い頃から他人に理解されることが無かった。半妖だから…と彼は云っていたが。
今は妖怪達と白黒、紅白以外には理解されていないらしい。
そして、地上から地下へ…人に好かれない存在がいる所へ流されるようにやって来て、心を読む……人間からしてみれば誰からも畏れられている私の元へ来たそうだ。
「さとりも俺のこと気味悪く思っているだろ? さとりからしてみれば、誰でも心が読めるんだから、読めないこと程怖く、恐ろしいことは無いだろう」
「怖く無い…と言えば嘘になるわね。でも、読めないのは貴方で二人目よ」
「え? となると一人目は…」
「妹よ。こいしの、あの子の真意が読めない理由はわかっているからいいの。だから、なぜ貴方の心が読めないのか不思議でしかたがないのよ」
「不思議か?」
「私にとってはね」
「心が読めないと、やっぱり不安か? さとりは」
「不安ね…とても不安。読めれば相手がどう私を見ているかわかるし、嫌われているんなら、さっさとそいつの前から姿を消せばいいんだから。でもね、ナナシ」
「なん――――」
私は不意打ち気味に、ナナシの唇を奪い、告げた。
「心を読める相手とは本当に愛しあえないわ。」
「……って、それとさっきのは出会って数時間しか経っていない男にやっていいのか?」
「いいのよ。サトレナイなら、じっくりと話して理解し合えばいいじゃない」
END
あとがき。
くりゅです。
さとりのキャラが掴め切れていない……
どうしましょうか…
黒耀天様
リクエストありがとうございました。
少し支離滅裂になってしまいましたが、気に入って貰えたら幸いです。
ではまた~
「へー、さとり様も可愛らしい所もってんだな」
私がいつものように、お燐お空と遊んでいるときに彼、ナナシはやって来た。
「持っていたら悪かったのかしら? ところで貴方は誰? 何の用?」
「ちょっと、そんなにピリピリするなって。別にさとり様に危害を加えようって訳じゃないんだ。だから…臨戦体制のこの子らをどうにかしてくれないか?」
「お燐、お空。下がってていいわよ」
「で、でもさとり様…」
「いいから、下がりなさい。彼の言っていることが本当かどうかなんて、心を読めば…すぐ…に…」
「うにゅ? どうしたんですか、さとりさま」
心が読めない?
「なんでもないわ、お空。お燐、彼を客人として案内してあげて」
「わっかりましたー!! お兄さん、あたいについて来て。ほら、早く早く!」
「おっと、急に引っ張るのはよしてくれよ」
他人の心が読めないなんて、調子が悪いのかしらね?
「そういえば、名前を聞いていなかったわね」
「ナナシだ。しかし、良かったのか? さとり様」
「さとりでいいわよ。何が良かったのかしら?」
「素性も明かしてない人物を招き入れて、だよ」
「そうね。本来ならもう貴方が誰かなんてわかっているんだけど…ちょっといい?」
「何だ?」
「貴方の心が読めなかったんだけど、それはなぜ?」
「それは多分こいつのせいかな?」
「これは……お守り?」
ナナシが見せてきたのは、一見お守りのようなものだった。
「そ、お守り。博麗神社で貰ったんだけどさ。霊夢曰く、『心を覗いてくる妖怪の力を完全に遮断する』らしいから、今は読めるんじゃない?」
そういって、彼はテーブルの上にお守りを置いた。
私は彼に促され、心を覗いてみたが、依然として覗けない。
「どうだ、読めたか?」
「いや、読めなかったわ」
「はぁ……そうか。じゃ俺は行くわ」
「ちょっと待ちなさい」
彼が行くと聞いた瞬間にそう声を出していた。
「出ていくなら、せめてここに来た理由ぐらい聞かせて貰える?」
「……わかった。少し長くなるけど、話すよ」
「構わないわ」
人間の父と妖怪の母を持っていたナナシは、幼い頃から他人に理解されることが無かった。半妖だから…と彼は云っていたが。
今は妖怪達と白黒、紅白以外には理解されていないらしい。
そして、地上から地下へ…人に好かれない存在がいる所へ流されるようにやって来て、心を読む……人間からしてみれば誰からも畏れられている私の元へ来たそうだ。
「さとりも俺のこと気味悪く思っているだろ? さとりからしてみれば、誰でも心が読めるんだから、読めないこと程怖く、恐ろしいことは無いだろう」
「怖く無い…と言えば嘘になるわね。でも、読めないのは貴方で二人目よ」
「え? となると一人目は…」
「妹よ。こいしの、あの子の真意が読めない理由はわかっているからいいの。だから、なぜ貴方の心が読めないのか不思議でしかたがないのよ」
「不思議か?」
「私にとってはね」
「心が読めないと、やっぱり不安か? さとりは」
「不安ね…とても不安。読めれば相手がどう私を見ているかわかるし、嫌われているんなら、さっさとそいつの前から姿を消せばいいんだから。でもね、ナナシ」
「なん――――」
私は不意打ち気味に、ナナシの唇を奪い、告げた。
「心を読める相手とは本当に愛しあえないわ。」
「……って、それとさっきのは出会って数時間しか経っていない男にやっていいのか?」
「いいのよ。サトレナイなら、じっくりと話して理解し合えばいいじゃない」
END
あとがき。
くりゅです。
さとりのキャラが掴め切れていない……
どうしましょうか…
黒耀天様
リクエストありがとうございました。
少し支離滅裂になってしまいましたが、気に入って貰えたら幸いです。
ではまた~