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【この声が届けばいいな…】
ケンカをした。ホントに些細なことで、だ。
それで、その場から逃げるように去った。
彼女の顔が見たくなかったから…
「で、ここまで走って来たのか? ナナシ」
「そうだけど、悪い?」
「別に悪くは無いけどさ…お前は神様に敬語を使おうとしないのか?」
「神奈子さんには使いづらいというか……」
俺はいつの間にか洩矢神社に着いていた。
そこで、神奈子さんに今までのことを話していた。
「かーなーこー、暇だー。なんかないか~? …ってナナシじゃないか! 今日はどうしたんだい?」
「あっ、諏訪子さん。今日は……何となくです」
「実は…かくかくしかじかでな」
「ちょっと、神奈子さん? 何教えてるの!?」
「まあまあ、良いじゃ無いの。悩みごとなら相談相手は多くて困ることはないだろ?」
「そりゃそうだけど…」
「えっと…それで大妖精さんだっけ? ケンカした相手は」
「うん」
「普通に謝れば良いんじゃないか?」
「神奈子、それが出来てたらナナシはここに来ないよ。そうでしょ?」
「諏訪子さんの言う通りですね。普通に謝れれば既にそうしてます」
「そうか……ん? そういえば、どんな理由でケンカしたんだい?」
「それは……」
一番話したくない話題を振られてしまった。
これじゃあ、逃げられない。
「わかりました。ケンカした理由を話しますけど、笑わないで下さいよ?」
二人の神様は、わかったわかったと言って俺の話を聞く体制になった。
「それじゃあ…いいですか? ケンカをした理由ですけど、それは『どっちが相手のことをより思っているか』でして…」
『は?』
二人に呆れたのかため息なのかよくわからない息をついた。
「ナナシ、もう一度言ってもらえるかい?」
「あっ、ですから、『どっちが相手のことをより思っているか』…」
「ナナシ、それが原因ならいますぐ謝りに行ったほうがいいよ」
「諏訪子の言う通りだ。はやく謝ってこい、ナナシ」
「でも…」
『行ってこい!』
「うう…わかりましたよ…」
というわけで、今俺は飛び出してきた自宅(といっても、霧の湖のほとりにある小屋を勝手に使っているだけだが)の前に来た。
どうしよう……ものすごく帰りたい。
「ナナシ…さん?」
扉の方をじっと見ていたせいか、後ろから来る人に対して注意がいかなかった。
その上、後ろにいるのは
「大ちゃん?」
ケンカをした相手だった。
「……」
「……」
気まずい雰囲気と少しの静寂が、俺と大ちゃんの間にあった。
『あの…』
まさかの同時発声。こうなるともう、先にどうぞ的な台詞しか残っていない。
「大ちゃんから話していいよ」
「いや、ナナシさんからどうぞ」
こうなる事も予想はしていたさ!
だから、言うことは決まっている。
「ゴメン!!」
「ふぇ? いきなりなんですか?」
「いや、朝のケンカの話なんだけど…」
「あ……こちらこそ、ごめんなさい。けど、ケンカのあと私思ったんですよ。あんなに言い合えるってことは、それだけ相手を想っているからだ、って」
そこで一呼吸おいて、大ちゃんは言った。
「だから、これからも一緒にいてください」
「えっ……と、わかった。よろしくね、大ちゃん」
「はい!!」
Fin
あとがき的なSomething
どうも、くりゅです。
書いていくうちにわかった。甘夢は苦手なのかも……
今回も駄文に近いですが、楽しんで貰えたら嬉しい限りです。
~REON様~
すみません。大ちゃん夢だったのに、一ページしか登場していません。
それでも、感想があれば感想板にお願いします。
ケンカをした。ホントに些細なことで、だ。
それで、その場から逃げるように去った。
彼女の顔が見たくなかったから…
「で、ここまで走って来たのか? ナナシ」
「そうだけど、悪い?」
「別に悪くは無いけどさ…お前は神様に敬語を使おうとしないのか?」
「神奈子さんには使いづらいというか……」
俺はいつの間にか洩矢神社に着いていた。
そこで、神奈子さんに今までのことを話していた。
「かーなーこー、暇だー。なんかないか~? …ってナナシじゃないか! 今日はどうしたんだい?」
「あっ、諏訪子さん。今日は……何となくです」
「実は…かくかくしかじかでな」
「ちょっと、神奈子さん? 何教えてるの!?」
「まあまあ、良いじゃ無いの。悩みごとなら相談相手は多くて困ることはないだろ?」
「そりゃそうだけど…」
「えっと…それで大妖精さんだっけ? ケンカした相手は」
「うん」
「普通に謝れば良いんじゃないか?」
「神奈子、それが出来てたらナナシはここに来ないよ。そうでしょ?」
「諏訪子さんの言う通りですね。普通に謝れれば既にそうしてます」
「そうか……ん? そういえば、どんな理由でケンカしたんだい?」
「それは……」
一番話したくない話題を振られてしまった。
これじゃあ、逃げられない。
「わかりました。ケンカした理由を話しますけど、笑わないで下さいよ?」
二人の神様は、わかったわかったと言って俺の話を聞く体制になった。
「それじゃあ…いいですか? ケンカをした理由ですけど、それは『どっちが相手のことをより思っているか』でして…」
『は?』
二人に呆れたのかため息なのかよくわからない息をついた。
「ナナシ、もう一度言ってもらえるかい?」
「あっ、ですから、『どっちが相手のことをより思っているか』…」
「ナナシ、それが原因ならいますぐ謝りに行ったほうがいいよ」
「諏訪子の言う通りだ。はやく謝ってこい、ナナシ」
「でも…」
『行ってこい!』
「うう…わかりましたよ…」
というわけで、今俺は飛び出してきた自宅(といっても、霧の湖のほとりにある小屋を勝手に使っているだけだが)の前に来た。
どうしよう……ものすごく帰りたい。
「ナナシ…さん?」
扉の方をじっと見ていたせいか、後ろから来る人に対して注意がいかなかった。
その上、後ろにいるのは
「大ちゃん?」
ケンカをした相手だった。
「……」
「……」
気まずい雰囲気と少しの静寂が、俺と大ちゃんの間にあった。
『あの…』
まさかの同時発声。こうなるともう、先にどうぞ的な台詞しか残っていない。
「大ちゃんから話していいよ」
「いや、ナナシさんからどうぞ」
こうなる事も予想はしていたさ!
だから、言うことは決まっている。
「ゴメン!!」
「ふぇ? いきなりなんですか?」
「いや、朝のケンカの話なんだけど…」
「あ……こちらこそ、ごめんなさい。けど、ケンカのあと私思ったんですよ。あんなに言い合えるってことは、それだけ相手を想っているからだ、って」
そこで一呼吸おいて、大ちゃんは言った。
「だから、これからも一緒にいてください」
「えっ……と、わかった。よろしくね、大ちゃん」
「はい!!」
Fin
あとがき的なSomething
どうも、くりゅです。
書いていくうちにわかった。甘夢は苦手なのかも……
今回も駄文に近いですが、楽しんで貰えたら嬉しい限りです。
~REON様~
すみません。大ちゃん夢だったのに、一ページしか登場していません。
それでも、感想があれば感想板にお願いします。