【永遠に燃える想い】
「ナナシ、入るぞ?」

「あぁ……悪いな、妹紅」

そっと俺の部屋に妹紅が入ってくる。
その手には、水と薬が乗っているお盆があった。

「全く情けないな。わ……私を守るとか言いながら、風邪を引くとは…」

「はは……帰す言葉も無いよ…」


「お…お前は放っておくと危なっかしいから、治るまで私が看病してやる。わかった?」

「おう……サンキューな」

持っていたお盆を置くと、妹紅は台所へ向かった。




さて

まずは、風邪を引いた原因を思い出そうか?
一昨日は、霖之助さんに頼まれて魔理沙のところまで魔法具を届けたんだよな。
それで帰ろうとしたら、引き止められて、「今から紅魔館に行くんだが……一緒にどうだ?」
と誘われて渋々了承したんだ。






「すみません。急に押しかけちゃって…」

「気にしなくていいわよ。こういうのは大勢の方が楽しいのだから」

「ところで、魔理沙は…」
「たぶん、パチェのところよ」


―――火水木金土符『賢者の石』―――


―――ちょっ、おまっ…パチュリー!? それは洒落にならな―――




ぴちゅーん



「ね?」

「それじゃあ、先に帰ります」

「機会があればまた来なさい」

「ええ、わかりました」




えっと、これが一昨日の話だろ?
となると、原因は昨日か?
昨日は……仕事先からの帰りに雨に降られたんだ。たいして濡れたわけじゃないんだけど…そういえば、服が濡れてるときにチルノがいたような……



これか!!

ようやくすっきりしたよ。


「ナナシ、入るぞ」

再び、妹紅が部屋に入ってくる。
今度はお粥を持って。

「ん、起きていたのか?」

「ちょっと、寝付けなくてな」

「ちゃんと寝てなきゃダメだろ?」

「大丈夫だって、少しは動けるよ」

「わかったから、立ち上がらなくていいよ」

そう言って、妹紅は俺の隣に腰を下ろした。

「昼、お粥なんだけど……食べるか?」

「妹紅が作ったんだろ? 食べるよ」

「そっ、そうか? じゃあ…はい。あ、あ～ん」

「…あ、あ～ん」








妹紅のことを守ると言っておいてなんだけど、こんな日が続くなら、まだ風邪を引いていても良いかな?









終わる

→あとがき

おはこんばんちわ


はい、くりゅです。

妹紅夢だったのですが、まったくそうみえない気がする。

やはりスランプなのか？



神無月様
ちょっと後半がぐちゃぐちゃになってすみません。
それでも楽しんでもらえたでしょうか？

意見、感想などありましたら感想板までよろしくお願いします。