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【夏祭り】
「はぁ…」
ナナシは何処に行ったんだろうか?
三日前、急に「ちょっと探しもんがあるから出掛けるわ。なーに、心配すんな。夏祭りまでには戻っから」と私に明るく言って神社から出掛けてしまった。
「おーい、れーいーむー」
「どうしたの、魔理沙?」
「今日の祭さ、浴衣着てこうぜ、浴衣」
「構わないけど、魔理沙は持ってたっけ?」
「私は持ってるけど…」
「けど?」
「紅魔館の奴らの分が無くてさ」
「なに、レミリア達も浴衣着て来るの?」
そう聞くと、魔理沙は肩を落しながら
「レミリアが急に言い出したんだとさ。『浴衣が着たい~』って。私が貸せるのは三着だったからさ、霊夢に聞いて見ようかなって」
「あるわよ。少し待ってなさい」
「おお、サンキューな」
しまった…まさか四着しかなかったなんて…
貸してしまったものはしょうがないとして、ナナシの分はどうしよう…
「れーいむさん」
「今度は文? で何の用よ」
「もうお祭り始まってますよ。行かないんですか?」
「まだ浴衣着てないから、着替えたらすぐ行くわ」
「あやややや、まだだったんですか? じゃあ、早くして下さいね。ではっ!」
文はそう告げて、足早に神社の階段を下りていった。
あと少し…あと少しだけ、彼を待ってみよう。
十分待ったがナナシは帰ってこなかった。
桃色を基調にした浴衣を来て、階段を下りようとした時だった。
「お嬢さん、ちょっといいですか?」
「今度は何よ? …」
後ろに狐の面をつけた人が、立っていた。
「誰かを待っていたんじゃないんですか?」
「誰か…ってねぇ。それで変装したつもりなの? ナナシ」
「あら…やっぱりバレてた?」
仮面の人…というよりナナシは狐の面を取り、三日前と変わらない顔でそこにいた。
「当たり前でしょ。それで、三日間も何処をほっつき歩いていたのかしら?」
「なに? 心配してくれてたの?」
「貴方の事を心配するわけ無いでしょ? ……強いんだから」
「どうかした? 霊夢」
最後の言葉はナナシに聞こえるかどうかの声量だったけど、聞こえてないみたいだ。
「なんでもないわ。で、何処に行っていたのかしら?」
「あー、ちょっと染料を取りにな」
「え? 染料?」
「そう。本当なら朝に持って帰ってくるつもりだったんだけどな。はい、新しい浴衣」
そう言いながら彼は桜色の浴衣を渡してきた。
「ありがと」
「早く着替えて来いよ。下で魔理沙とかも待ってるんだろ?」
「そうね。急ぐから待っててよね、ナナシ」
「おう、わかってる」
「お待たせ」
「よしっ! じゃあ祭りに行くとするか」
私の手を握り締め、彼は颯爽と階段を駆け降りて行く。
このままだと確実に茶化されるのは目に見えていたけれど、彼の手を放したくなくて握り返していた。
あとがき→
だいぶお待たせしてすみませんでした。
くりゅです。
世間では、シルバーウィークと言われてますが、どうですか?
私は……休めていませんね(笑)
では、感想等ありましたら、感想板によろしくお願いします。
作成ミスです。
すみませんm(._.)m
「はぁ…」
ナナシは何処に行ったんだろうか?
三日前、急に「ちょっと探しもんがあるから出掛けるわ。なーに、心配すんな。夏祭りまでには戻っから」と私に明るく言って神社から出掛けてしまった。
「おーい、れーいーむー」
「どうしたの、魔理沙?」
「今日の祭さ、浴衣着てこうぜ、浴衣」
「構わないけど、魔理沙は持ってたっけ?」
「私は持ってるけど…」
「けど?」
「紅魔館の奴らの分が無くてさ」
「なに、レミリア達も浴衣着て来るの?」
そう聞くと、魔理沙は肩を落しながら
「レミリアが急に言い出したんだとさ。『浴衣が着たい~』って。私が貸せるのは三着だったからさ、霊夢に聞いて見ようかなって」
「あるわよ。少し待ってなさい」
「おお、サンキューな」
しまった…まさか四着しかなかったなんて…
貸してしまったものはしょうがないとして、ナナシの分はどうしよう…
「れーいむさん」
「今度は文? で何の用よ」
「もうお祭り始まってますよ。行かないんですか?」
「まだ浴衣着てないから、着替えたらすぐ行くわ」
「あやややや、まだだったんですか? じゃあ、早くして下さいね。ではっ!」
文はそう告げて、足早に神社の階段を下りていった。
あと少し…あと少しだけ、彼を待ってみよう。
十分待ったがナナシは帰ってこなかった。
桃色を基調にした浴衣を来て、階段を下りようとした時だった。
「お嬢さん、ちょっといいですか?」
「今度は何よ? …」
後ろに狐の面をつけた人が、立っていた。
「誰かを待っていたんじゃないんですか?」
「誰か…ってねぇ。それで変装したつもりなの? ナナシ」
「あら…やっぱりバレてた?」
仮面の人…というよりナナシは狐の面を取り、三日前と変わらない顔でそこにいた。
「当たり前でしょ。それで、三日間も何処をほっつき歩いていたのかしら?」
「なに? 心配してくれてたの?」
「貴方の事を心配するわけ無いでしょ? ……強いんだから」
「どうかした? 霊夢」
最後の言葉はナナシに聞こえるかどうかの声量だったけど、聞こえてないみたいだ。
「なんでもないわ。で、何処に行っていたのかしら?」
「あー、ちょっと染料を取りにな」
「え? 染料?」
「そう。本当なら朝に持って帰ってくるつもりだったんだけどな。はい、新しい浴衣」
そう言いながら彼は桜色の浴衣を渡してきた。
「ありがと」
「早く着替えて来いよ。下で魔理沙とかも待ってるんだろ?」
「そうね。急ぐから待っててよね、ナナシ」
「おう、わかってる」
「お待たせ」
「よしっ! じゃあ祭りに行くとするか」
私の手を握り締め、彼は颯爽と階段を駆け降りて行く。
このままだと確実に茶化されるのは目に見えていたけれど、彼の手を放したくなくて握り返していた。
あとがき→
だいぶお待たせしてすみませんでした。
くりゅです。
世間では、シルバーウィークと言われてますが、どうですか?
私は……休めていませんね(笑)
では、感想等ありましたら、感想板によろしくお願いします。
作成ミスです。
すみませんm(._.)m