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【薬師に届け】
「ウドンゲー」
「あっ、ナナシさん。どうしたんですか?」
「これ、ちょっとしたお土産。八雲様に頼んで八意師匠と一緒に外側に行っている間、留守番してくれたお礼に」
僕はウドンゲの手に、赤い髪留めのゴムを置いた。
これは? という表情でゴムを見ているウドンゲに使い方を教えてあげた。
「えっと、これは髪を留める為の道具なんだ。ウドンゲはあんまり髪の毛を弄る暇はないと思ったんだけど、やっぱり女の子だから少しぐらいそういう事したいかなと思って選んだんだけど…」
「あっ、ありがとうございます! じゃあ早速つけてみますね」
そういって、自室に戻っていくウドンゲ。
よほど嬉しかったのか、スキップで戻って行く。
「それにしても二年ぶりだったけど、あまり変わらないな」
二年、たったそれだけの間しか経ってないのか、と思う。
竹林の中で迷って、化け物に襲われて、助けて貰った八意師匠に一目惚れしてから二年。
今じゃ、家政婦みたいなことをやっている。考えてもみなかった。
この思いを伝えようと思ったときもあるが、一つの理由で踏み止まっている。
それは…寿命。
僕は人間で、彼女は蓬莱の薬を飲んだ月人。
どっちが先にいなくなるかなんて、目に見えている。
残される方も辛い…だから、言えない。
「けど、割り切れないよ…」
「ナナシー!!」
「なんどぉふっ?!」
鳩尾にクリーンヒット! すごく痛い…
「ど…どうしたの、てゐ?」
「何で、レーセンにはお土産あげて、私には無いの?」
「大丈夫……ちゃんとてゐの分もあるから…」
「ホントに?! やったー!」
てゐには花を模したブレスレットをはめてあげた。
「おー、かわいいな。ありがとね、ナナシ」
「どう致しまして」
てゐが去ったのを確認して前を見ると、今度は姫様がいた。
「えっと…ナナシ。私にもあるよね?」
「もちろんですとも。はい、これ」
「あら、可愛い櫛…気を遣わせて悪いわね」
「気にしないで下さい、姫様」
「貴方がそう言うのなら、気にしないわ。あっ、早く永琳のとこに行ってあげなさいよ」
「わかってます」
「師匠ー、入りますよ?」
「ナナシね。いいわよ、入りなさい」
「失礼します」
ゆっくりと戸を開ける。中には白衣を羽織った八意師匠がいた。
「で、お土産は渡し終わったのかしら?」
「はい、ここに来るまでに渡し終わりました」
師匠は、そう…と呟くとデスクに向かってしまった。
「あの、師匠…」
「んー? なにー?」
「大切な話があります…」
「大切な話? 何かしら、言ってみて」
「言うかどうか悩んだんですけど、やっぱり自分に嘘はつけませんから…
僕は師匠が…永琳さんが好きなんです!!」
「一応言っておくけど、貴方は只の人間で、私は蓬莱の薬を飲んだ月人。どっちが先にいなくなるかわかっているの?」
「それも考えた上です。全部引っくるめて、永琳さんが好きだから」
師匠は溜め息を漏らして、一つの小瓶を僕に渡した。
「負けたわ。それあげるから、永遠に一緒にいましょ」
渡された小瓶のラベルには、『蓬莱の薬』と書いてあった。
「はい!!」
あとがき→
くりゅです。
永琳夢でしたが、短くてすみません。
永遠亭のメンバーを皆出したかった。それだけです。
夢真様
リクエストから大分かかってしまいました。
申し訳ありません。
もし、感想等ありましたら、雑談板までよろしくお願いします。
「ウドンゲー」
「あっ、ナナシさん。どうしたんですか?」
「これ、ちょっとしたお土産。八雲様に頼んで八意師匠と一緒に外側に行っている間、留守番してくれたお礼に」
僕はウドンゲの手に、赤い髪留めのゴムを置いた。
これは? という表情でゴムを見ているウドンゲに使い方を教えてあげた。
「えっと、これは髪を留める為の道具なんだ。ウドンゲはあんまり髪の毛を弄る暇はないと思ったんだけど、やっぱり女の子だから少しぐらいそういう事したいかなと思って選んだんだけど…」
「あっ、ありがとうございます! じゃあ早速つけてみますね」
そういって、自室に戻っていくウドンゲ。
よほど嬉しかったのか、スキップで戻って行く。
「それにしても二年ぶりだったけど、あまり変わらないな」
二年、たったそれだけの間しか経ってないのか、と思う。
竹林の中で迷って、化け物に襲われて、助けて貰った八意師匠に一目惚れしてから二年。
今じゃ、家政婦みたいなことをやっている。考えてもみなかった。
この思いを伝えようと思ったときもあるが、一つの理由で踏み止まっている。
それは…寿命。
僕は人間で、彼女は蓬莱の薬を飲んだ月人。
どっちが先にいなくなるかなんて、目に見えている。
残される方も辛い…だから、言えない。
「けど、割り切れないよ…」
「ナナシー!!」
「なんどぉふっ?!」
鳩尾にクリーンヒット! すごく痛い…
「ど…どうしたの、てゐ?」
「何で、レーセンにはお土産あげて、私には無いの?」
「大丈夫……ちゃんとてゐの分もあるから…」
「ホントに?! やったー!」
てゐには花を模したブレスレットをはめてあげた。
「おー、かわいいな。ありがとね、ナナシ」
「どう致しまして」
てゐが去ったのを確認して前を見ると、今度は姫様がいた。
「えっと…ナナシ。私にもあるよね?」
「もちろんですとも。はい、これ」
「あら、可愛い櫛…気を遣わせて悪いわね」
「気にしないで下さい、姫様」
「貴方がそう言うのなら、気にしないわ。あっ、早く永琳のとこに行ってあげなさいよ」
「わかってます」
「師匠ー、入りますよ?」
「ナナシね。いいわよ、入りなさい」
「失礼します」
ゆっくりと戸を開ける。中には白衣を羽織った八意師匠がいた。
「で、お土産は渡し終わったのかしら?」
「はい、ここに来るまでに渡し終わりました」
師匠は、そう…と呟くとデスクに向かってしまった。
「あの、師匠…」
「んー? なにー?」
「大切な話があります…」
「大切な話? 何かしら、言ってみて」
「言うかどうか悩んだんですけど、やっぱり自分に嘘はつけませんから…
僕は師匠が…永琳さんが好きなんです!!」
「一応言っておくけど、貴方は只の人間で、私は蓬莱の薬を飲んだ月人。どっちが先にいなくなるかわかっているの?」
「それも考えた上です。全部引っくるめて、永琳さんが好きだから」
師匠は溜め息を漏らして、一つの小瓶を僕に渡した。
「負けたわ。それあげるから、永遠に一緒にいましょ」
渡された小瓶のラベルには、『蓬莱の薬』と書いてあった。
「はい!!」
あとがき→
くりゅです。
永琳夢でしたが、短くてすみません。
永遠亭のメンバーを皆出したかった。それだけです。
夢真様
リクエストから大分かかってしまいました。
申し訳ありません。
もし、感想等ありましたら、雑談板までよろしくお願いします。