過去サイト掲載分
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【桜の木の元で、】
「…さん、ナナシさーん。どこですかー?」
「ふぁ……どーした、妖夢?」
「あっ、そんな場所にいましたか」
妖夢に呼ばれゆっくりと体を起こし、んっと体を伸ばし頭を目覚めさせる。
「いくらナナシさんでも、外で眠っていたら風邪引いちゃいますよ?」
「そこらへんは平気だ、鍛えてるからね。それより何か用か?」
「そうでした。幽々子様が呼んでいましたよ」
幽々子が? まさかまた、お腹すいたー。とかじゃないよな。
「居候の身だから、断る気は無いんだけどな…」
そっとぼやくと妖夢は、疲れ切ったような顔でこう告げてきた。
「ナナシさん…急がないと、幽々子様の事ですから台所荒らしそうですよ…」
「妖夢、そういうことは早く言ってくれ…って、やっぱりそっち関系なのかよ!!」
俺は今自分で出せる最高速度で台所に向かった。
「まっ…間に合ったか?」
「ナナシ遅いわよ~。もう少しで私は―――」
「台所の食材を食い尽くしそうだったのか?」
俺の問い掛けに幽々子は、少しだけ頬を朱に染めて、
「そうよ~」
と返してきた。
「全く…いつも言ってるだろう? どんなにお腹すいても、俺が来るまで待ってろって」
「今日はいつもより特別にお腹すいたのよ」
「はいはい。で、今日は何を御消耗で?」
「えっとー、ナナシシェフのオススメでお願い」
その注文が一番料理人泣かせなんだが…
「わかりました。では、しばらくお待ち下さい」
さて、何をつくろうか? 幽々子が満足する量を作るとなると…
よし出来上がった。
「ナナシまだなの~」
「今できたぞ」
残っている物のなかにパンがあったのはラッキーだったな。
皿の上には、これでもか!! って言うほどサンドイッチが乗っている。
これだけあれば幽々子も大人しくなるだろう。
「ほら、サンドイッチ。こんなんでいいか?」
「あら、おいしそうね。じゃあ、いただきます」
徐々に減っていくサンドイッチをみて、あっ、妖夢の分取っておけばよかったな…と思った。すまない、妖夢。
「あの、ナナシ…少し相談したいんだけど、良い?」
「俺でよければ」
「私ね、ちょっと思ったのよ。カリスマが足りないって」
「……はぁ」
「それでこう考えたわけ。日傘を持てば良いんじゃないかって」
「日傘…ですか?」
「そう、だけど私がこれっ!! って思う日傘がないのよ…」
「別にいいんじゃないか?」
「え?」
「カリスマが欲しいんだっけ? 別にどうでもいいだろ、幽々子は幽々子なんだからさ。今のままが一番だって」
「ナナシ……!!」
「なんだ、ゆゆっ!?」
不意打ちだった。あぁ紛れも無い不意打ちだったさ。
まさか抱き着いて来るとはな…。
「あー…幽々子さん? 何をしているんでせう?」
押し倒された状態で、上に乗っている幽々子に問い掛けた。
「抱き着いているだけよ」
幽々子はそう呟くと、力を抜いて俺にもたれ掛かってきた。
「すみませーん、ナナシさん。私にも何かたべものを…」
「ちょうどよかった…妖夢、幽々子を退かしてくれないか?」
「……失礼しましたぁ!!」
「え? ちょっと、なんで逃げる?」
妖夢が去って呆然としていると耳元で、うふふ…と笑い声が聞こえた。
「やっぱりか…」
「やっぱりってどういう意味?」
笑顔で俺の頬を抓るな…痛いだろうが。
「妖夢も追っ払…もとい、どこかに行っちゃったし…一緒にお昼寝でもする?」
「ああ、不本意だがそうさせてもらう」
……寝れる訳が無いだろ。
隣にはすでに寝息を立てている幽々子。
聞こえている筈がないが、俺は呟いた。
「好きだよ、幽々子」
やれやれ、いつになったらちゃんと言えるんだろうね?
目を閉じ、意識が曖昧になったとき、幽々子の方から、
「私もよ…」
と聞こえたのは夢だったのか、それとも……ダメだ。眠気が…
おやすみなさい
あとがき→
あーはい、くりゅです
幽々子夢でした。
ちゃんと動いているか不安です。
なんだか、日傘=カリスマの図式が自分の中で成り立ちつつあります。
違うんだろうけど…
篠月様
幽々子様がちょっと幼くなってしまったかもしれません…
感想等あれば、雑談板にお願いします。
「…さん、ナナシさーん。どこですかー?」
「ふぁ……どーした、妖夢?」
「あっ、そんな場所にいましたか」
妖夢に呼ばれゆっくりと体を起こし、んっと体を伸ばし頭を目覚めさせる。
「いくらナナシさんでも、外で眠っていたら風邪引いちゃいますよ?」
「そこらへんは平気だ、鍛えてるからね。それより何か用か?」
「そうでした。幽々子様が呼んでいましたよ」
幽々子が? まさかまた、お腹すいたー。とかじゃないよな。
「居候の身だから、断る気は無いんだけどな…」
そっとぼやくと妖夢は、疲れ切ったような顔でこう告げてきた。
「ナナシさん…急がないと、幽々子様の事ですから台所荒らしそうですよ…」
「妖夢、そういうことは早く言ってくれ…って、やっぱりそっち関系なのかよ!!」
俺は今自分で出せる最高速度で台所に向かった。
「まっ…間に合ったか?」
「ナナシ遅いわよ~。もう少しで私は―――」
「台所の食材を食い尽くしそうだったのか?」
俺の問い掛けに幽々子は、少しだけ頬を朱に染めて、
「そうよ~」
と返してきた。
「全く…いつも言ってるだろう? どんなにお腹すいても、俺が来るまで待ってろって」
「今日はいつもより特別にお腹すいたのよ」
「はいはい。で、今日は何を御消耗で?」
「えっとー、ナナシシェフのオススメでお願い」
その注文が一番料理人泣かせなんだが…
「わかりました。では、しばらくお待ち下さい」
さて、何をつくろうか? 幽々子が満足する量を作るとなると…
よし出来上がった。
「ナナシまだなの~」
「今できたぞ」
残っている物のなかにパンがあったのはラッキーだったな。
皿の上には、これでもか!! って言うほどサンドイッチが乗っている。
これだけあれば幽々子も大人しくなるだろう。
「ほら、サンドイッチ。こんなんでいいか?」
「あら、おいしそうね。じゃあ、いただきます」
徐々に減っていくサンドイッチをみて、あっ、妖夢の分取っておけばよかったな…と思った。すまない、妖夢。
「あの、ナナシ…少し相談したいんだけど、良い?」
「俺でよければ」
「私ね、ちょっと思ったのよ。カリスマが足りないって」
「……はぁ」
「それでこう考えたわけ。日傘を持てば良いんじゃないかって」
「日傘…ですか?」
「そう、だけど私がこれっ!! って思う日傘がないのよ…」
「別にいいんじゃないか?」
「え?」
「カリスマが欲しいんだっけ? 別にどうでもいいだろ、幽々子は幽々子なんだからさ。今のままが一番だって」
「ナナシ……!!」
「なんだ、ゆゆっ!?」
不意打ちだった。あぁ紛れも無い不意打ちだったさ。
まさか抱き着いて来るとはな…。
「あー…幽々子さん? 何をしているんでせう?」
押し倒された状態で、上に乗っている幽々子に問い掛けた。
「抱き着いているだけよ」
幽々子はそう呟くと、力を抜いて俺にもたれ掛かってきた。
「すみませーん、ナナシさん。私にも何かたべものを…」
「ちょうどよかった…妖夢、幽々子を退かしてくれないか?」
「……失礼しましたぁ!!」
「え? ちょっと、なんで逃げる?」
妖夢が去って呆然としていると耳元で、うふふ…と笑い声が聞こえた。
「やっぱりか…」
「やっぱりってどういう意味?」
笑顔で俺の頬を抓るな…痛いだろうが。
「妖夢も追っ払…もとい、どこかに行っちゃったし…一緒にお昼寝でもする?」
「ああ、不本意だがそうさせてもらう」
……寝れる訳が無いだろ。
隣にはすでに寝息を立てている幽々子。
聞こえている筈がないが、俺は呟いた。
「好きだよ、幽々子」
やれやれ、いつになったらちゃんと言えるんだろうね?
目を閉じ、意識が曖昧になったとき、幽々子の方から、
「私もよ…」
と聞こえたのは夢だったのか、それとも……ダメだ。眠気が…
おやすみなさい
あとがき→
あーはい、くりゅです
幽々子夢でした。
ちゃんと動いているか不安です。
なんだか、日傘=カリスマの図式が自分の中で成り立ちつつあります。
違うんだろうけど…
篠月様
幽々子様がちょっと幼くなってしまったかもしれません…
感想等あれば、雑談板にお願いします。