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【月、時計、館にて】
仕事部屋が淡い月光で満たされていた。普段は見馴れている部屋も、幻想的な雰囲気になる。
そんな光景に目を奪われながらも明かりをつける。
作業台に乗っているのは精巧な作りの懐中時計。お得意様でもある十六夜咲夜さんの物だ。
もとは小さな雑貨屋…といってもナイフから本、銀食器を扱っているだけで、この懐中時計は純粋に趣味に近い。
ここに買い物に来た咲夜さんが僕に懐中時計の調子が悪いと話してきたので、少し見せてもらい直したところ、調子が悪くなる度にここに足を運んでくれるようになった。
「あともう少しだ。頑張って仕上げよう」
「お嬢様」
「? どうしたの、咲夜」
「いえ、もうそろそろ懐中時計を取りに行こうかと…」
お嬢様は溜息をつきながら呆れたように返してきた。
「懐中時計と一緒に彼も連れて来ちゃいなさいよ。付き合ってるんでしょ?」
「おっ…お嬢様!? 何を言ってるんですか! ナナシとはそういう関係ではありません!!」
「私、一言もナナシ何て言ってないわよ? 別にそうじゃなくても構わないし。けど、なんでこんな夜遅くに取りに行くのかしら?」
「っ…それは」
「まぁ、好きにしなさい。たまにはパチェと話して来るわ。紅茶はいらないから」
お嬢様はそう言って、パチュリー様がいる大図書館に向かった。
「たまには、って昨日も話してたのに…」
自分の主の気遣いを受け、紅魔館を後にした。
空を飛ばず、歩いて彼の家まで向かう。
夜風は優しく吹き、気持ちを落ち着かせるのに調度よかった。
しばらく歩いて、やっと見馴れた家についた。
玄関のドアを軽くノックし、返事を待つ。
「って、こんな夜遅くに起きてる方が珍しいわね」
一応、鍵が閉まっている事を確認するため、ドアを引く。
すると、あっさりと開いてしまった。
「…無用心な人」
あまり物音を立てないようにして、彼の部屋に行く。
その途中で、ある一室から光が漏れていた。
「ナナシ?」
その部屋で彼は作業台に伏して眠っていた。
その傍には、懐中時計が正確な時間を刻んでいた。
自分の体に何かを掛けられたような、そんな感じがして目が覚めた。
そういえば…直し終わってすぐ寝たんだっけ?
寝ぼけ眼で辺りを見ると僕の隣には、咲夜さんがいた。
「さ、咲夜…さん?」
「起こしてしまいましたか…?」
いたのはいつもの毅然とした態度の彼女ではなく、年相応の少女だった。
「えっと、多分ね。それよりなんで家に?」
「懐中時計を取りに…」
「直し終わったら、紅魔館まで届けるって言ったのに」
「あの、ナナシ…」
「どうしたの?」
「今から、紅魔館に来てくれませんか? その…ナナシを皆に紹介したいので」
「けど、今から行くとなるとかなり危ないんじゃ…
「大丈夫、私が護りますから」
「意中の人に護って貰われるのはな…」
「今なんて?」
「だから、意中…の」
しまった!! なんという失言!!
「あの~咲夜さん、今のはなかっ―――――」
僕の弁解は聞いてもらえなかった。
言うより先に、口を塞がれてしまった。咲夜さんの唇で。
僕がそれをキスと理解するまで、数秒かかった。
「私も貴方の事気にしてたんですよ…でも、これでお嬢様達に付き合ってると、堂々と言えます」
「咲夜さん…咲夜は僕なんかでいいんですか?」
「何度も言わせないでください。貴方がいいんです」
そっか、じゃあ紹介されに行かなきゃな。
咲夜の彼氏として
あとがき→
何回やっても、何回やっても、咲夜さんが倒せーないよー あの弾幕何回やっても避けれない
というわけでくりゅです。
咲夜夢ということだったのですが、どうでしょう?
涼様
気に入って貰えたでしょうか? 文章を書く力が低くてすみません。
感想等があれば、雑談板にお願いします。
仕事部屋が淡い月光で満たされていた。普段は見馴れている部屋も、幻想的な雰囲気になる。
そんな光景に目を奪われながらも明かりをつける。
作業台に乗っているのは精巧な作りの懐中時計。お得意様でもある十六夜咲夜さんの物だ。
もとは小さな雑貨屋…といってもナイフから本、銀食器を扱っているだけで、この懐中時計は純粋に趣味に近い。
ここに買い物に来た咲夜さんが僕に懐中時計の調子が悪いと話してきたので、少し見せてもらい直したところ、調子が悪くなる度にここに足を運んでくれるようになった。
「あともう少しだ。頑張って仕上げよう」
「お嬢様」
「? どうしたの、咲夜」
「いえ、もうそろそろ懐中時計を取りに行こうかと…」
お嬢様は溜息をつきながら呆れたように返してきた。
「懐中時計と一緒に彼も連れて来ちゃいなさいよ。付き合ってるんでしょ?」
「おっ…お嬢様!? 何を言ってるんですか! ナナシとはそういう関係ではありません!!」
「私、一言もナナシ何て言ってないわよ? 別にそうじゃなくても構わないし。けど、なんでこんな夜遅くに取りに行くのかしら?」
「っ…それは」
「まぁ、好きにしなさい。たまにはパチェと話して来るわ。紅茶はいらないから」
お嬢様はそう言って、パチュリー様がいる大図書館に向かった。
「たまには、って昨日も話してたのに…」
自分の主の気遣いを受け、紅魔館を後にした。
空を飛ばず、歩いて彼の家まで向かう。
夜風は優しく吹き、気持ちを落ち着かせるのに調度よかった。
しばらく歩いて、やっと見馴れた家についた。
玄関のドアを軽くノックし、返事を待つ。
「って、こんな夜遅くに起きてる方が珍しいわね」
一応、鍵が閉まっている事を確認するため、ドアを引く。
すると、あっさりと開いてしまった。
「…無用心な人」
あまり物音を立てないようにして、彼の部屋に行く。
その途中で、ある一室から光が漏れていた。
「ナナシ?」
その部屋で彼は作業台に伏して眠っていた。
その傍には、懐中時計が正確な時間を刻んでいた。
自分の体に何かを掛けられたような、そんな感じがして目が覚めた。
そういえば…直し終わってすぐ寝たんだっけ?
寝ぼけ眼で辺りを見ると僕の隣には、咲夜さんがいた。
「さ、咲夜…さん?」
「起こしてしまいましたか…?」
いたのはいつもの毅然とした態度の彼女ではなく、年相応の少女だった。
「えっと、多分ね。それよりなんで家に?」
「懐中時計を取りに…」
「直し終わったら、紅魔館まで届けるって言ったのに」
「あの、ナナシ…」
「どうしたの?」
「今から、紅魔館に来てくれませんか? その…ナナシを皆に紹介したいので」
「けど、今から行くとなるとかなり危ないんじゃ…
「大丈夫、私が護りますから」
「意中の人に護って貰われるのはな…」
「今なんて?」
「だから、意中…の」
しまった!! なんという失言!!
「あの~咲夜さん、今のはなかっ―――――」
僕の弁解は聞いてもらえなかった。
言うより先に、口を塞がれてしまった。咲夜さんの唇で。
僕がそれをキスと理解するまで、数秒かかった。
「私も貴方の事気にしてたんですよ…でも、これでお嬢様達に付き合ってると、堂々と言えます」
「咲夜さん…咲夜は僕なんかでいいんですか?」
「何度も言わせないでください。貴方がいいんです」
そっか、じゃあ紹介されに行かなきゃな。
咲夜の彼氏として
あとがき→
何回やっても、何回やっても、咲夜さんが倒せーないよー あの弾幕何回やっても避けれない
というわけでくりゅです。
咲夜夢ということだったのですが、どうでしょう?
涼様
気に入って貰えたでしょうか? 文章を書く力が低くてすみません。
感想等があれば、雑談板にお願いします。