名無し様、あゆな様/我妻善逸
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※現パロ
「はるちゃんは可愛いから必要以上に男と関わらないこと!」
これが私の彼氏の口癖だ。
ちょっと心配し過ぎだと思う。今まで生きてきて特別モテてきた訳でもないしそんなに男に言い寄られた経験もない。
善逸君は私に限らず大体の女の子を可愛いと思ってるし、彼女なんだから可愛く見えているのは当たり前だろうが他の男から見ても同じという訳では無いんだからそんなに心配しなくていいのに、といつも思う。
「明日会社の先輩の送別会あるから夜ちょっと遅くなるかも」
付き合ってもうすぐ一年になる二人は同棲している。
寝る支度をしていた所で明日の送別会の話をすると善逸はピタリと動きを止めた。そしてすぐさまこっちを向いてずんずんと近付いてくると肩をガシリと掴んだ。
「いつも言ってるけど、男とは絡まないこと!あと飲み過ぎも厳禁!」
「はぁーい」
「ちょっと!?俺真剣なんだけど!?」
「んー、分かってるよ〜」
肩を離してもらいベッドにモゾモゾと入ると善逸も明日の準備を手早く終わらせて隣に入り込んでくる。同棲を始めた当初ネットで買ったベッドは手違いでダブルベッドではないが同棲に浮かれていた二人はどうせくっついて寝るしこれでもいいかと楽観的に考えて少し大きめのシングルベッドに寝ている為はっきり言って普通に狭い。
善逸が横からぎゅう、と抱き着いてきた。
「迎えに行くから。十時くらいで良い?」
「ん、良いよ」
善逸の方を向くとちゅ、とキスをされた。
「はるちゃん」
「先輩、どうかしました?」
送別会の一次会が終わり二次会に行くメンバーが盛り上がっている。はるはそろそろ善逸が迎えに来るので一次会のみで帰るメンバーと立ち話をしていた。
今日の主役の送別される先輩が声を掛けてきた。一緒に新事業を立ち上げるチームに抜擢された事がありそれなりに仲は良かった。
「二次会参加出来ないの?」
「そうなんです、すみません」
「そっか…、ちょっと良い?」
「はい」
店の前に居る他のメンバーに少し待って貰うよう声を掛け先輩に連れられて居酒屋などの食事処が並ぶ通りを少し出てビルの影に着く。
「何ですか?」
その頃店先
「あのー」
「あ、はるちゃんの彼氏君」
「ども」
善逸は辺りをキョロキョロと見回したが彼女の姿はない。
「はるちゃんねー、なんか先輩に呼び出されてどっか行っちゃった」
「え」
何それ。
「ちょっとしたら帰ってくると思うよ」
「あ、帰ってきた」
噂をすればというやつか、すぐに店先に戻ってきた彼女と先輩とやらは何食わぬ顔をしている。
「あっ!善逸君!」
自分の姿を見るなり嬉しそうに駆けてくるはる。
可愛いなくそ…
あれだけ男と必要以上に関わるなと言ったのに二人きりでどこかへ行っていた事にイラつきを覚えていたが可愛くてあっさり許してしまいそうになるのを心を鬼にして甘やかさないぞと留まる。
「何してたの?」
「ちょっとお話」
「ここじゃ言えない事?」
「うーん、人前で言うことではないかなぁ」
「…そう」
なんの悪びれもなく答えるはるにもやもやと不愉快な気持ちが募る。
「帰ろ」
「うん、お疲れ様でしたー」
職場の仲間に挨拶をするはるを他所に善逸は先輩をじろりと見てから彼女の手を取り歩き出した。
「はるちゃんは可愛いから必要以上に男と関わらないこと!」
これが私の彼氏の口癖だ。
ちょっと心配し過ぎだと思う。今まで生きてきて特別モテてきた訳でもないしそんなに男に言い寄られた経験もない。
善逸君は私に限らず大体の女の子を可愛いと思ってるし、彼女なんだから可愛く見えているのは当たり前だろうが他の男から見ても同じという訳では無いんだからそんなに心配しなくていいのに、といつも思う。
「明日会社の先輩の送別会あるから夜ちょっと遅くなるかも」
付き合ってもうすぐ一年になる二人は同棲している。
寝る支度をしていた所で明日の送別会の話をすると善逸はピタリと動きを止めた。そしてすぐさまこっちを向いてずんずんと近付いてくると肩をガシリと掴んだ。
「いつも言ってるけど、男とは絡まないこと!あと飲み過ぎも厳禁!」
「はぁーい」
「ちょっと!?俺真剣なんだけど!?」
「んー、分かってるよ〜」
肩を離してもらいベッドにモゾモゾと入ると善逸も明日の準備を手早く終わらせて隣に入り込んでくる。同棲を始めた当初ネットで買ったベッドは手違いでダブルベッドではないが同棲に浮かれていた二人はどうせくっついて寝るしこれでもいいかと楽観的に考えて少し大きめのシングルベッドに寝ている為はっきり言って普通に狭い。
善逸が横からぎゅう、と抱き着いてきた。
「迎えに行くから。十時くらいで良い?」
「ん、良いよ」
善逸の方を向くとちゅ、とキスをされた。
「はるちゃん」
「先輩、どうかしました?」
送別会の一次会が終わり二次会に行くメンバーが盛り上がっている。はるはそろそろ善逸が迎えに来るので一次会のみで帰るメンバーと立ち話をしていた。
今日の主役の送別される先輩が声を掛けてきた。一緒に新事業を立ち上げるチームに抜擢された事がありそれなりに仲は良かった。
「二次会参加出来ないの?」
「そうなんです、すみません」
「そっか…、ちょっと良い?」
「はい」
店の前に居る他のメンバーに少し待って貰うよう声を掛け先輩に連れられて居酒屋などの食事処が並ぶ通りを少し出てビルの影に着く。
「何ですか?」
その頃店先
「あのー」
「あ、はるちゃんの彼氏君」
「ども」
善逸は辺りをキョロキョロと見回したが彼女の姿はない。
「はるちゃんねー、なんか先輩に呼び出されてどっか行っちゃった」
「え」
何それ。
「ちょっとしたら帰ってくると思うよ」
「あ、帰ってきた」
噂をすればというやつか、すぐに店先に戻ってきた彼女と先輩とやらは何食わぬ顔をしている。
「あっ!善逸君!」
自分の姿を見るなり嬉しそうに駆けてくるはる。
可愛いなくそ…
あれだけ男と必要以上に関わるなと言ったのに二人きりでどこかへ行っていた事にイラつきを覚えていたが可愛くてあっさり許してしまいそうになるのを心を鬼にして甘やかさないぞと留まる。
「何してたの?」
「ちょっとお話」
「ここじゃ言えない事?」
「うーん、人前で言うことではないかなぁ」
「…そう」
なんの悪びれもなく答えるはるにもやもやと不愉快な気持ちが募る。
「帰ろ」
「うん、お疲れ様でしたー」
職場の仲間に挨拶をするはるを他所に善逸は先輩をじろりと見てから彼女の手を取り歩き出した。