シア様、朋弥様/煉獄杏寿郎
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卒業式当日。
卒業生は胸元に花をつけ式が始まる前からソワソワしている。
はるもその一人。しかし周りとは違う理由があった。
昨晩、煉獄から電話があり卒業式の後、もし良ければ家に来ないかと言われた。連絡があっただけでも嬉しいがまさかのお誘いにテンションが上がらない訳がなかった。幸いはるは両親とも仕事が忙しくあまり家に居ない上、少し寂しいが卒業式の日も帰って来れないとの事だったので、友達と過ごそうかと考えていたところだったのだ。それが大好きな人から誘いを受けて断る訳が無い。
電話を受けてから今もずっとソワソワして仕方がない。ほんの少しだけ、もしかしたら振られるかもと最悪の結末も頭の片隅にはあるが、祝いの日なんだから良い方を願っておこうと前向きに切り替えた。
無事に式が終わり、生徒達で集まってご飯を食べる話が出ている為、それが終わったら連絡を入れ、駅前で待っていなさいと隙を見て伝えられた。
みんなで別れを惜しみ一人駅前に着いた。
周りに知り合いが居ないかとか煉獄先生いつ来るかなとか挙動不審になる。
「鷹山、待たせてすまない」
「煉獄先生っ、いえ!そんなに待ってないです!」
「そうか?鼻が赤いぞ」
「っ!」
そう言って笑いかけながら指で鼻を軽く触った。いきなり鼻を触られるとは思わず手で鼻を隠す。今までと明らかに接し方が違い動揺してしまう。
「式から一度も家には戻ってないのか?」
「はい。あっ、もしかして何か持ってきたりした方が良かったですか?着替えたりとか」
「あぁ、いや、何もなくても問題ない」
煉獄は問題ないと言うがここで初めて一度帰って着替えておけば手を繋いで歩いたり出来たかもしれないと思った。ロングのダッフルコートを着ている為制服はほとんど見えないが正直制服が見えなくても高校生が卒業式だったんだなと見れば分かる。
「よし、行くか!」
「は、はいっ」
歩き出した煉獄の傍をドキドキと胸を高鳴らせながら歩いた。
数分して小綺麗なマンションの下に辿り着く。まあまあ高さがありそれなりの家賃ではないだろうかと見上げた。
入口を通りエレベーターに乗って煉獄が六階のボタンを押した。いつでも来られるように道順と階数を暗記する。
エレベーターを下りて静かな廊下を歩きひとつのドアの前で立ち止まる。煉獄が鍵を取り出して差し込みドアを開けた。
「さあ、入っていいぞ」
「えへへ、お邪魔します」
初めて来る煉獄の家にワクワクしながら玄関へ足を踏み入れる。ガチャリとドアが閉まりまだ電気をつけられていない玄関は真っ暗になる。
「あ、先生電気どこ…ひぇっ!?」
暗闇で振り向こうとしたその時、肩を押されよろけ背中に壁の感触を感じる。状況を理解する間もなく不意に唇に柔らかいものが触れた。
一瞬何が起きたか分からなかったが驚いて見開いた目にぼんやりと煉獄の顔が見え、唇の感触の正体を理解し顔に熱が集まり体が強ばる。
「っ、先生、んっ」
すぐに唇が離れたので話そうとすると再び塞がれてしまう。噛み付くように角度を変えて唇を食みちゅ、ちゅう、と吸われる。
「ん、んぅ…」
突然の事に頭が追い付いていない中うっすらと開けた瞳が煉獄の視線と合わさる。
普段の優しい煉獄“先生”からは想像もつかない鋭い目付きは獲物を捕食する獣のようでどきりと体が竦んだ。
卒業生は胸元に花をつけ式が始まる前からソワソワしている。
はるもその一人。しかし周りとは違う理由があった。
昨晩、煉獄から電話があり卒業式の後、もし良ければ家に来ないかと言われた。連絡があっただけでも嬉しいがまさかのお誘いにテンションが上がらない訳がなかった。幸いはるは両親とも仕事が忙しくあまり家に居ない上、少し寂しいが卒業式の日も帰って来れないとの事だったので、友達と過ごそうかと考えていたところだったのだ。それが大好きな人から誘いを受けて断る訳が無い。
電話を受けてから今もずっとソワソワして仕方がない。ほんの少しだけ、もしかしたら振られるかもと最悪の結末も頭の片隅にはあるが、祝いの日なんだから良い方を願っておこうと前向きに切り替えた。
無事に式が終わり、生徒達で集まってご飯を食べる話が出ている為、それが終わったら連絡を入れ、駅前で待っていなさいと隙を見て伝えられた。
みんなで別れを惜しみ一人駅前に着いた。
周りに知り合いが居ないかとか煉獄先生いつ来るかなとか挙動不審になる。
「鷹山、待たせてすまない」
「煉獄先生っ、いえ!そんなに待ってないです!」
「そうか?鼻が赤いぞ」
「っ!」
そう言って笑いかけながら指で鼻を軽く触った。いきなり鼻を触られるとは思わず手で鼻を隠す。今までと明らかに接し方が違い動揺してしまう。
「式から一度も家には戻ってないのか?」
「はい。あっ、もしかして何か持ってきたりした方が良かったですか?着替えたりとか」
「あぁ、いや、何もなくても問題ない」
煉獄は問題ないと言うがここで初めて一度帰って着替えておけば手を繋いで歩いたり出来たかもしれないと思った。ロングのダッフルコートを着ている為制服はほとんど見えないが正直制服が見えなくても高校生が卒業式だったんだなと見れば分かる。
「よし、行くか!」
「は、はいっ」
歩き出した煉獄の傍をドキドキと胸を高鳴らせながら歩いた。
数分して小綺麗なマンションの下に辿り着く。まあまあ高さがありそれなりの家賃ではないだろうかと見上げた。
入口を通りエレベーターに乗って煉獄が六階のボタンを押した。いつでも来られるように道順と階数を暗記する。
エレベーターを下りて静かな廊下を歩きひとつのドアの前で立ち止まる。煉獄が鍵を取り出して差し込みドアを開けた。
「さあ、入っていいぞ」
「えへへ、お邪魔します」
初めて来る煉獄の家にワクワクしながら玄関へ足を踏み入れる。ガチャリとドアが閉まりまだ電気をつけられていない玄関は真っ暗になる。
「あ、先生電気どこ…ひぇっ!?」
暗闇で振り向こうとしたその時、肩を押されよろけ背中に壁の感触を感じる。状況を理解する間もなく不意に唇に柔らかいものが触れた。
一瞬何が起きたか分からなかったが驚いて見開いた目にぼんやりと煉獄の顔が見え、唇の感触の正体を理解し顔に熱が集まり体が強ばる。
「っ、先生、んっ」
すぐに唇が離れたので話そうとすると再び塞がれてしまう。噛み付くように角度を変えて唇を食みちゅ、ちゅう、と吸われる。
「ん、んぅ…」
突然の事に頭が追い付いていない中うっすらと開けた瞳が煉獄の視線と合わさる。
普段の優しい煉獄“先生”からは想像もつかない鋭い目付きは獲物を捕食する獣のようでどきりと体が竦んだ。