童顔お姉さんは僕らのマネージャー
登録
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あの後ありさかさんと神薙さんが戻って来て、神薙さんへの質問大会が始まった。
趣味はゲームと音楽を聴くこと、好きなゲームはAPEX、ランクはプラチナⅢ、よく聴く音楽はBUMP OF CHICKEN、好きな曲は車輪の唄、今は一人暮らしで得意料理は肉じゃが、お気に入りのアクセサリーはピアス。
みんな他にも色々質問していたし、逆に俺達が質問されることもあった。
(俺も音楽聴くの好き)
(一応ランクは俺の方が上だし、かっこいい所見せられるかも)
(神薙さんの作った肉じゃが食べてみたい)
(今着けてる桜モチーフのピアス似合ってる)
神薙さんが質問に答える度に、俺は心の中で相槌を打つ。
我ながら気持ち悪いとは思うけど、今日出会ったばかりのマネージャーに対して抱くのに相応しくないであろう感情が今、俺の脳内に渦巻いているという自覚があるからこそ、表向きは「へ~」とか「そうなんですね」とかつまらない反応しか出来ていない。
(今日の俺、印象悪いかな。けど俺そこまでぐいぐい話に割り込む方でもないし…)
悶々していると話題がチームの話になり、その流れで何で神薙さんが俺達のマネージャーを引き受けてくれたのか、という話になった。
(公募した訳でもないのにマネージャーになれてるってことは、おじさんが元々知り合い…ってことだよな?)
鈴木さんと川田さんのことを俺でさえ知らなかったのに、それより先に神薙さんはマネージャーになることが決まっていた。だとすると、例えばおじさんと何らかの仕事で一緒になったことがあって、その時に連絡先を交換していたとか…
「あ、俺言ってなかったっけ?麻美さんは、俺の高校の時の先輩なんだよ」
(え……)
「おじさんの先輩!?」
今日一声が出たと思う。
「神薙さん、おじさんより年上ってことですよね?」
「見えない…」
しすこさんとありさかさんも驚いたようで、マジマジとおじさんと神薙さんを見比べている。
「でしょ~?麻美さんは一つ上の先輩でさ、俺の友達が一目惚れして告白して…そもそもあいつ麻美さんのこと同じ新入生だと勘違いしてたんだけど。何やかんやで何故か俺が仲良くなっちゃって」
「あー…山崎くん、ですね」
困ったように笑う神薙さん。
俺より少し年上か、何なら同い年の可能性もあるなくらいに思ってたのに、まさかのおじさんより年上であるという衝撃。
それ以前に、高校の時とはいえ他の男に告白されたという事実にチクリと胸が痛んだ。
「えっ、その山崎くんとやらとお付き合いしたんすか!?」
(ありさかさんナイス!けど、聞きたいような聞きたくないような)
「いえいえ!顔も名前も知らない子だったし、さすがにお断りしましたよ…!でも…」
「でも、あいつ全然諦めなくて。麻美さんに会いに教室行ったり、何度も話し掛けたり…それでも駄目だったけど。心配で山崎に付き添ってた俺の方が麻美さんと仲良くなって、今もこうして連絡取り合ってたんだよね」
「そうそう、大知く……おじさんから『マネージャーやってくれませんか』っていきなりLINEが来て」
「え」
「大知…?」
「もしかして神薙さん、普段はおじさんのこと下の名前で呼んでます?」
俺とありさかさんは思わず顔を見合わせ、しすこさんが質問すると神薙さんはしまった、といった顔をしていたが、観念したように頷いた。
「うぁ~!仕事とプライベートはちゃんと分けようと思ってたのに…!!」
ここまで終始楽しそうにしていた神薙さんが、頭を抱えている。
どうやらその言葉通り、公私混同はしないようかなり気を付けていたようだ。
「え、と…すみません、メチャクチャ踏み込んだ質問になっちゃうんですけど。もしかして…おじさんと神薙さんって、お付き合いしてたりしますか?もしくは、前に付き合ってた、とか」
しすこさんの思い切った質問に、聞かれた本人でもないのに心臓が大きく跳ねた。
一気に汗が吹き出る。
(頼む、否定してくれ…!!)
無意識の内に、そう強く願ってしまっていた。
そんな俺の焦りを他所に、頭を抱えていた神薙さんが顔を上げると、その顔はビックリする程きょとんとしていて。
「え、まさか。それはないですよ」
「うん、ないね」
おじさんもあっさり答える。
「えぇ~?本当にないんですか~?」
あまりにも当然のように言われたのが逆に気になってか、ありさかさんが更に疑いをかける。
「いや、本当にないよ。さすがに俺、元カノとか今お付き合いしてる人を、自分のチームメンバーのマネージャーにするなんて絶対にしないから。オーナーなのに、女連れ込んでるーみたいなことになったら嫌だし、仕事とプライベートはちゃんと分けて考えてる」
「そっか…すみません、変なこと聞いちゃって」
「しすこは悪くないから気にしなくていいよ!むしろそう思われちゃうよなーって感じだし」
「私も全く気にしてないので大丈夫です!」
謝罪するしすこさんに対して、本当に全く気にしてないと言わんばかりに楽しそうに笑うおじさんと神薙さんを見て…本当に優しい人達だなって思う反面、凄く仲がいいのが伝わって来て複雑な気持ちになってしまったのは、己の胸の内に秘めておくことにしよう。
趣味はゲームと音楽を聴くこと、好きなゲームはAPEX、ランクはプラチナⅢ、よく聴く音楽はBUMP OF CHICKEN、好きな曲は車輪の唄、今は一人暮らしで得意料理は肉じゃが、お気に入りのアクセサリーはピアス。
みんな他にも色々質問していたし、逆に俺達が質問されることもあった。
(俺も音楽聴くの好き)
(一応ランクは俺の方が上だし、かっこいい所見せられるかも)
(神薙さんの作った肉じゃが食べてみたい)
(今着けてる桜モチーフのピアス似合ってる)
神薙さんが質問に答える度に、俺は心の中で相槌を打つ。
我ながら気持ち悪いとは思うけど、今日出会ったばかりのマネージャーに対して抱くのに相応しくないであろう感情が今、俺の脳内に渦巻いているという自覚があるからこそ、表向きは「へ~」とか「そうなんですね」とかつまらない反応しか出来ていない。
(今日の俺、印象悪いかな。けど俺そこまでぐいぐい話に割り込む方でもないし…)
悶々していると話題がチームの話になり、その流れで何で神薙さんが俺達のマネージャーを引き受けてくれたのか、という話になった。
(公募した訳でもないのにマネージャーになれてるってことは、おじさんが元々知り合い…ってことだよな?)
鈴木さんと川田さんのことを俺でさえ知らなかったのに、それより先に神薙さんはマネージャーになることが決まっていた。だとすると、例えばおじさんと何らかの仕事で一緒になったことがあって、その時に連絡先を交換していたとか…
「あ、俺言ってなかったっけ?麻美さんは、俺の高校の時の先輩なんだよ」
(え……)
「おじさんの先輩!?」
今日一声が出たと思う。
「神薙さん、おじさんより年上ってことですよね?」
「見えない…」
しすこさんとありさかさんも驚いたようで、マジマジとおじさんと神薙さんを見比べている。
「でしょ~?麻美さんは一つ上の先輩でさ、俺の友達が一目惚れして告白して…そもそもあいつ麻美さんのこと同じ新入生だと勘違いしてたんだけど。何やかんやで何故か俺が仲良くなっちゃって」
「あー…山崎くん、ですね」
困ったように笑う神薙さん。
俺より少し年上か、何なら同い年の可能性もあるなくらいに思ってたのに、まさかのおじさんより年上であるという衝撃。
それ以前に、高校の時とはいえ他の男に告白されたという事実にチクリと胸が痛んだ。
「えっ、その山崎くんとやらとお付き合いしたんすか!?」
(ありさかさんナイス!けど、聞きたいような聞きたくないような)
「いえいえ!顔も名前も知らない子だったし、さすがにお断りしましたよ…!でも…」
「でも、あいつ全然諦めなくて。麻美さんに会いに教室行ったり、何度も話し掛けたり…それでも駄目だったけど。心配で山崎に付き添ってた俺の方が麻美さんと仲良くなって、今もこうして連絡取り合ってたんだよね」
「そうそう、大知く……おじさんから『マネージャーやってくれませんか』っていきなりLINEが来て」
「え」
「大知…?」
「もしかして神薙さん、普段はおじさんのこと下の名前で呼んでます?」
俺とありさかさんは思わず顔を見合わせ、しすこさんが質問すると神薙さんはしまった、といった顔をしていたが、観念したように頷いた。
「うぁ~!仕事とプライベートはちゃんと分けようと思ってたのに…!!」
ここまで終始楽しそうにしていた神薙さんが、頭を抱えている。
どうやらその言葉通り、公私混同はしないようかなり気を付けていたようだ。
「え、と…すみません、メチャクチャ踏み込んだ質問になっちゃうんですけど。もしかして…おじさんと神薙さんって、お付き合いしてたりしますか?もしくは、前に付き合ってた、とか」
しすこさんの思い切った質問に、聞かれた本人でもないのに心臓が大きく跳ねた。
一気に汗が吹き出る。
(頼む、否定してくれ…!!)
無意識の内に、そう強く願ってしまっていた。
そんな俺の焦りを他所に、頭を抱えていた神薙さんが顔を上げると、その顔はビックリする程きょとんとしていて。
「え、まさか。それはないですよ」
「うん、ないね」
おじさんもあっさり答える。
「えぇ~?本当にないんですか~?」
あまりにも当然のように言われたのが逆に気になってか、ありさかさんが更に疑いをかける。
「いや、本当にないよ。さすがに俺、元カノとか今お付き合いしてる人を、自分のチームメンバーのマネージャーにするなんて絶対にしないから。オーナーなのに、女連れ込んでるーみたいなことになったら嫌だし、仕事とプライベートはちゃんと分けて考えてる」
「そっか…すみません、変なこと聞いちゃって」
「しすこは悪くないから気にしなくていいよ!むしろそう思われちゃうよなーって感じだし」
「私も全く気にしてないので大丈夫です!」
謝罪するしすこさんに対して、本当に全く気にしてないと言わんばかりに楽しそうに笑うおじさんと神薙さんを見て…本当に優しい人達だなって思う反面、凄く仲がいいのが伝わって来て複雑な気持ちになってしまったのは、己の胸の内に秘めておくことにしよう。
4/4ページ