太陽の様な貴方に忠誠を。短編集
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「クロウ!起きて!!」
『...む、ナミ、朝から元気だな...』
ナミが叫んでいるのを聞き、
欠伸をしながら起きるクロウ
『おはよう。ナミ、ロビン
...?その手に持っているのは何だ?』
目の前でニコニコと笑う二人
ふと、二人が手に持っている袋に目がいく
「今日は何の日でしょうか!」
『?10月31日だが、どうした?』
ピンと来ないようでロビンに助けを求めるクロウ
「ハロウィンよ、クロウ」
「そうよ!!仮装をするの!!
クロウのも勿論あるのよ?」
ロビンはそう答えるとナミが1つの袋を指差す
『僕は狼になれば良いじゃないか
仮装する必要ないんじゃ...』
「何言ってるの!
それじゃあハロウィンじゃないじゃない!」
「着替えましょ、クロウ」
ナミとロビンに流され、渋々着替えるクロウ
「じゃーん!!ナース!似合うじゃないの!」
ナミはミニスカートのナース服を着るクロウを見て
ロビンと共に微笑む
『ナミとロビンも似合っている』
ナミは黒猫をモチーフにした仮装を、
ロビンはデビルをモチーフにしているようだ
「見てみて!!」
ナミはそう言うと他の一味も
ぞろぞろと集まってくる
「これは!ナミさんにロビンちゃんに...
クロウちゃん...!?
いつもと違う服装もキュートだ~~❤️❤️」
サンジは三人を見て目をハートにして
体をくねくねしている
サンジはというと吸血鬼の仮装をしている
「...ふん」
ゾロはフランケンシュタインの仮装だ
「見ろ!チョッパー!おれはミイラ男だァ~!」
「凄いな!!ウソップ強そうだぞ!」
ウソップはミイラ男、
チョッパーはジャクオウランタンの仮装をしている
「クロウ!見てみろ!角生えたぞ!」
ルフィは魔王の仮装をしていて、
角のようなものを頭につけているため
それを触りながらクロウに見せようとしている
『凄いな!ルフィ』
クロウも何だかんだ楽しそうだ
『「「「トリック オア トリート!!」」」』
夜になり、一味は愉快にハロウィンパーティーを始める
『チョッパーはみんなのところへ行かないのか?』
みんなと少し離れたところに座る
チョッパーに声をかけるクロウ
「いや、この頭が重くて...少し休むんだ」
チョッパーは被っていた
カボチャの被り物を外し休憩している
『なるほど...じゃあ、少し話でもしよう』
「おう!」
クロウはそう言うとチョッパーの隣に腰かける
『ハロウィンは元々、死者が
現世に帰ってくる日とされていたらしい。
チョッパーは帰らぬ大切な人がいたりするか?』
「うん、いるよ」
『その人のことを悔いているか?』
「うんん、最後まで凄い人だったんだ」
『そうか、じゃあ、その人はまだ生きているな』
「?なんで?」
『僕はある人に教えてもらったんだよ、
人は二度死ぬと。
人に忘れられた時、それこそが本当の死だと。
チョッパー、君もそう思うだろう?』
「...!」
チョッパーはクロウが微笑みかけてくれたのを見て
目から涙が出てきていたのだ
『君にこんなにも想われているのだ、
その人はとても素晴らしい人だったのだろう...
今夜も君を見に来ているよ、きっと』
そう言い、月を眺めるクロウの横顔は
とても神聖なものを感じる雰囲気をだしていた
「うん...!!ありがとうクロウ」
『ほら、君が泣いていては悲しむぞ?
笑顔で迎えようじゃないか』
クロウはそう言うと泣いているチョッパーを
抱き締め、頭を撫でている
『僕も両親や、島の人々が
安心してくれますように...
そして、この素晴らしい仲間達の
大切な人への想いが届きますように...』
そう呟き、夜に輝く月に笑いかけるクロウがいた―
「クロウ~!チョッパー~!
これ、うめェぞ!!」
ルフィが呼ぶ声に二人はまた輪の中に戻っていく
「『今いく!』」
一味はまたワイワイとパーティーを楽しんでいます
その様子を微笑ましそうに
見ている人々がいた様です―
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