太陽の様な貴方に忠誠を。Ⅱ
お好きなお名前をご入力ください。
主人公設定太陽の様な笑顔で麦わら帽子がよく似合う彼のことが大好きな主人公になります。
恋愛的要素はあまり出てこないかも知れないです...
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「何...?この木の大きさ...
樹齢何年の木なの...これ全部...
てっぺん見えないわ...」
ナミは大きな木を見上げていた
ドォン...
「!」
遠くから大きな音が聞こえ、警戒するナミ
ゴゴゴゴゴゴゴ
「?
(何かの音がする...声も...!?
戻ろう...気味悪い...
離れた方が良さそう...ここは)」
ナミは嫌な予感に早く撤退しようと
ウェイバーを動かそうとする
ジャキンッ...
「!」
背後からあの仮面の男が此方側に武器を向けていた
ガサガサガサ
「ハァッ助けてくれッ
ハァッ...ハァッ...ハッ」
一人の男がボロボロになりながら必死に走っている
ザザザ...
タンッ!!
その男を追いかけている者が迫る
「助けて...ハァッ...ハァッ...」
ニッ...
ピー...ィ!!!
追手は不敵な笑みを浮かべ、指笛を吹く
ザザザザザザ
「ハァ...ハァ...!?」
その音に逃げていた男も足を止める
「...?」
振り返るが、何もない...すると
ガサガサガサ
「ウワ!!!」
いきなり現れた大きな影に驚く
「ワンッ!!!」
それは、大きな犬だった
ゴォッ
「わァア!!!」
鳴き声も大きく、思わずたじろぐ男
ヒンッ...!!
すると上空から大きな鳥が現れる
「ん?」
指笛を吹いていた男は
それに気づき嫌そうな顔をする
ギュオォ...
「フン...」
その顔を見て鳥の上に乗っている男は鼻で笑う
ガゥン!!
「バグッ!!」
大きな犬はその男に顔を思いきり蹴られたのだ
「キャンッ!!」
ドサァァ...!!
犬は蹴られた反動で横へと吹っ飛んでいく
「ハァ...はわ...」
ボロボロの男は何が起こったのか分からない様子
バッ!!
「野郎...おれの獲物を...!!!」
指笛を吹いていた男は顔色を変えて叫ぶ
バサッ
「ハッハッハッハ!!!観念しろ!!!」
鳥に乗った男は高笑いしながらボロボロの男を追う
ポー...ン
「お前もだ!!コイツは貰った!!!」
また違う男が現れたのだ
ポー...ン
ゴォォ
「邪魔をするなァ!!!」
「ほほう!!お互い様さ!!」
大きな鳥に乗った男は新しく現れた男にそう叫ぶ
だが、男はボールのように跳ねながら移動する
ドウン!!
突然、仮面の男が攻撃をしてきた
「「「!!?」」」
ボロボロの男を追っていた
三人の男達はその音に警戒する
ズン!!
仮面の男の砲撃により、
目の前の島の一部が爆発する
「!?」
ナミが乗っているウェイバーはその衝撃でよろめく
ビリビリ...
「.........!!?」
「......」
砂煙が立ち混む中、
ナミは仮面の男の方を振り返るが
男はたじろぐ素振りも見せない
ザウゥ...
そして武器を降ろす男
ドサ...
ビクッ!!
砂煙の中からボロボロの男が這いずりながら現れた
「......!!何?何??」
ナミは恐怖の連続に目に涙を浮かべている
ハァ...ハァ...
「!」
男は息を切らしながら目の前のナミに気付く
ゼー...ゼー...
「オイ......!!助けてくれ...!!!
乗せてくれ!!!......ハァ...
船に...!!乗り遅れたんだ...!!!
頼む!!!礼ならいくらでも...」
ウェイバーに乗っているナミに男は助けを求める
「乗るって...でもこれ一人乗りだから...!!
乗れるかな...わかんない......!!」
ナミは目の前のボロボロの男にそう答える
ビク!!
「うわ!!」
「...え??」
ボロボロの男は仮面の男の存在と
少し遠くから此方へと飛んでくる
大きな翼を持った生き物に気が付き驚く
ナミはそれに気付いてなく、首を傾げる
ォォォ...
「ゲリラ...と...あれは...女神か...??」
「え!?」
ナミは男が呟いた言葉が聞こえなかった
カッ!!
「「!!!」」
次の瞬間、ナミ達の目の前に雷が落ちたのだ
ドォォォ...ン!!
「...ハァ...ハァ」
「くそ...!!エネルか!!!
よくも“ヴァース”を!!!」
ナミと仮面の男は防御体制をとる
男は落ちた雷を見て、そう叫ぶ
シュッンッ...
バサァッ!!
「!?」
何者かがナミを守るように覆い被さる
ズドォン!!!
すると、仮面の男の上へと雷が落ちてきた
「くっ!!!」
仮面の男はその雷を間一髪で避け、
急いで逃げて行った
ザザザァー...
「...」
ナミはその男の様子を黙って見届ける
そして、自分を守る盾のようにある
大きな翼を持つ者の顔を見ようと後ろを振り返る
バッ!!
「...!?」
『しー...』
ナミを守った大きな翼の持つ者はクロウだった
ナミの口元に自分の右手の人差し指を
当てて、そう呟く
コクコクッ
クロウに何か考えがあるのだろうと
ナミは頷き、黙る
スッ...
『こんな立派な樹木達を...可哀想に...
“Wasser ヴァッサー”』
クロウは燃え盛る巨大な樹木達を見て
眉を潜め、左手を前に出す
『“Fall ファル”』
クロウがそう言ったその瞬間
ドシャァァ!!
シュゥゥゥ...!!
大量の水がまるで滝壺の様に落ちてきたのだ
すると、一瞬で燃え盛る炎は消火された
「...今の男誰かと話していたようだが...?」
「ゲリラだ。今逃げた」
ワンワンッ!!
「おいおい、その犬を黙らせろ」
「それより、先程...
上から大量に水が落ちてきたが...あれは...」
ボロボロの男を追っていた四人の男達と
大きな鳥、大きな犬は大きな焼け跡の周りで
そう口々に話していた
「...しかしエネル様もどういうおつもりだ
自分でカタをつけるとは
我々は何のために...」
「時間切れという事だろうよ」
「時間切れ?」
男達はまだ話を続けている
「...」
ナミはと言うと、クロウに手を引かれ
島の影で身を潜めていた
ザッ...
「次の“不法入国者”が
すでにこの国に侵入している」
「...」
「またか」
特殊な髪型をしている男がそう言うと
周りの反応は其々だった
「“青海人8人”を乗せた船だと
アマゾンのばあさんから連絡があった」
男はそう言い放つ
「(青海人8人って...まさか私達のこと!?
“不法入国”って!!?
まさか入国料払わなかったから?
......そんな......!!!)」
ナミは門の所にいたおばさんの言葉を思い出す
バッ!!
ナミは勢いよくクロウの顔を見る
『(あの落雷の正体が掴めない状況下で
下手に手を出すのはナミが危ないな...
今は身を引いて情報伝達するのが最善か...)』
クロウは状況を素早く判断していく
「...たった8人とは手応えがない」
「首8つか“4”で割り切れるな」
「先程の水を出現させた者と手合わせ願いたいな」
「それはいいな」
男達はそんな会話をしている
「(それで今の人みたいな目にあうの!!?
だいたい何だったの今の...!!!
コイツら誰!!?ここ何!!?
今、クロウが来てくれなかったら
どうなってたか...!!)」
ナミは先程、目の前で落雷を食らった
ボロボロの男を思い出していた
『(ナミが混乱しているな...
ここは早く撤退しよう)
ナミ、急ごう』
クロウはナミだけに
聞こえるように、小さく言うと
左手を前に出す