太陽の様な貴方に忠誠を。Ⅱ
お好きなお名前をご入力ください。
主人公設定太陽の様な笑顔で麦わら帽子がよく似合う彼のことが大好きな主人公になります。
恋愛的要素はあまり出てこないかも知れないです...
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「ウソップのアホー!!!」
ルフィはパガヤの家にあった貝に向かって叫ぶ
ビシィッッ...!!
「イヤ何でおれだよ」
それに対し、ウソップはツッコみ、
クロウはそのやり取りを見て笑っている
「ふふっ...じゃあ
その貝の殻頂を押してみて下さい」
コニスも微笑みながら説明してくれる
「カクチョウって何だ?」
『きっと殻のてっぺんの所の事だと思うが...』
「押したってどうなるもんでも...」
コニスの説明に三人は不思議そうにする
ベコッ
「うわ!ヘコんだ!!ここだけやわいぞ!!」
ルフィが言われた通りに押してみると
貝のその部分だけボタンのようになっていた
<ウソップのアホー!!!>
<イヤ何でおれだよ>
なんと、先ほどの二人のやり取りと
コニスとクロウの笑い声が
貝から聞こえてきたのだ
「うわ!!ウソップが貝にバカにされた!!!」
「違うだろ
お前の声じゃねぇか!!」
ルフィとウソップは目を見開いて驚いている
『凄いな...この貝は音を記憶したのか』
「この貝が“ダイアル”か!?」
一方、感心し、興味深そうにするクロウと
一連の流れを見ていたのか、ゾロまで反応する
「はい、それは“音貝”
音を録音・再生する習性がある白々海産の貝殻です
主に音楽を録音して使うんですが...」
コニスは丁寧に説明してくれる
<ウソップのアホー!!!>
<イヤ何でおれだよ>
「アハハ!!成程、こりゃスゲェな!!!」
ウソップとルフィに関しては
説明を聞かず、音貝で遊んでいる
「まふっとするイスだ~」
チョッパーは疲れていた様で休んでいる
『なぁ、コニス
この貝達、海底が無いのに
どうやって生息しているんだ...?』
「そーいやそうだな」
ゾロはクロウと同じ事が気になる様だ
「浅瀬の魚礁で取れるんです」
『なるほど...』
コニスの返答にまた、興味深そうに
貝を見つめ始めるクロウ
「これが“ダイアル”なら...
でも、これで“ウェイバー”が
動くとは思えないけど...」
ロビンがそう質問を投げ掛ける
スッ...
「いいえ、ウェイバーの動力はこっちです
これは小さめですけど...“風貝”」
コニスはそう言うと先程の音貝と同じ様な
大きさの違う貝を取り出した。
そして、その貝をルフィが受け取る
ぶん!ぶん!ぶん!!
「例えば30分、風に当てておけば
30分分の風を自在に排出できるんです」
コニスの説明通り、
貝を持ち、手をぶんぶんと回すルフィ
フニッ
ブオォォォォ...
「うお~」
『!?』
ルフィが殻頂を押すと貝から風が出てくる
クロウはそれを向けられ少しビックリしている
「大きさにより風を蓄えられる容量は違いますけど
これを船尾に取り付ける事で軽い船なら動かせます
それが“ウェイバー”...!!」
「そうか、これで風吹き出して
走ってたのかアレは!」
ルフィはまだ風貝で遊びながらそう言う
「私はウェイバーが精一杯なんですけど
本当は他にも色々あるんですよ
スケート型のものや、ボート型のものや...」
コニスは少し照れくさそうに言う
ザザザ...
「いいな~ウェイバー乗りてェな~
あいついいな~」
『あぁ、確か...既に一つ持っているのが...』
ルフィとクロウはテラスから
ウェイバーに乗るナミを見ながら
あのボロボロなウェイバーを思い出す
「持ってるったって...
ありゃ、ボロボロじゃねェか
それに200年経ってんだ、動くわけねェよ」
ウソップは呆れたといった表情をしている
「それはわかりませんよ?
元々“貝”は貝の死骸を使いますから
殻自体が壊れていない限り
半永久的に機能するんです。」
「本当か!?ほらっ!!」
コニスの助言により、ルフィは嬉しそうにする
「でも乗れねェだろ」
ウソップのその一言にルフィは項垂れる
「いい~~な~~~」
『“音貝”...“風音”...
あ、水もあったりするのか...?』
臍を曲げるルフィに対し、
コニスに次々と質問をしていく楽しそうなクロウ
「ありますよ、“水貝”と言います」
「じゃあ、この照明もそう?」
クロウの返答をするコニスにロビンも質問する
「えぇ、“灯貝”です。光をためて使います」
ロビンが指すテーブルの上にある
貝の照明も“ダイアル”の様だ
「直接の資源じゃないですけど、空島の文化は
“貝エネルギー”と共にある文化ですから
他にも、炎を蓄える“炎貝”
香りをためる“匂貝”
映像を残せる“映像貝”...色々あります」
コニスの説明によると
“ダイアル”は他にもたくさん種類があるようだ
「面白いな~クロウ~~!!」
『あぁ、素晴らしい文化と資源だ』
「空の生活とは切り離せないものなんです」
キラキラと目を輝かせるチョッパーに
クロウとコニスは微笑む
「ぐあっ!!かっ!!」
キッチンにてサンジの苦しそうな声がする
「どうしました!?」
その声にパガヤは心配そうに声をかける
「“空色”というか、この青いソース
珍しいからナメめてみたら...
何というか...強烈な味だな...舌がしびれて...」
サンジは舌を出しながら
青いソースが入っている瓶をパガヤに見せる
「あ、腐っててすいません」
パガヤは少し驚いたように言った
「置いとくなそんなモン!!!」
そう言い、サンジはその瓶を床へと投げた
ガシャァァン!!
ギャーギャー
「楽しそうだなサンジ」
「空の食材にうかれてんだろ」
『楽しいなら何よりだ』
キッチンの騒がしさに
ルフィ、ウソップ、クロウは
それぞれ反応を見せる
ど~ん!!
テーブルに出来たての料理が並べられる
「さァ出来たぞ!!!
“空島特産果物添え
スカイシーフード満腹コース”だ!!」
サンジは自慢げにそう皆に伝える
「んまほ~~~~!!!」
『美味しそう...!!』
ルフィとクロウは目を輝かせていた
「おい!!ナミさんはどこ行ったんだ!?」
サンジは先程までナミが
ウェイバーに乗っていた海岸の方をみて言う
「いるだろ海に...」
「うめェ~!!このエビ!!
何て表現したらいいんだ!!?」
サンジの慌てようとは
裏腹な反応するルフィとゾロ
「いや、いねぇ...」
『動物や人に連れ去られては無いと思うぞ』
「じゃ、ちょっと遠出してんだよ
放っとけって!!」
サンジの不安げな言葉に
安心させるようにクロウはそう言う
そしてルフィも気にするなとサンジに言う
「ち...父上...大丈夫でしょうか...!?」
「えぇ、コニスさん
私も少し悪い予感が...」
三人のやり取りに焦りを見せる二人
バリバリ
「何だ?どうした」
『何かあるのか?』
ルフィとクロウは二人の様子を見て問い掛ける
「この“スカイピア”には
何があっても絶対に
足を踏み入れてはならない場所があるんです...
その土地はこの島と隣接しているので
“ウェイバー”だと
すぐに行けてしまう場所で...」
コニスは冷や汗を流してしまっている
ォォオォォオォ...
「......でっっ...かい...コレ...何??」
ナミは目の前の大きい木々達が沢山ある
場所を見て圧巻されていた
「足を踏み入れちゃならないってなんだそれ?」
「......聖域です
神の住む土地...“アッパーヤード”」
疑問を抱くルフィに
答えにくそうに返答するコニス
そして、そのやり取りをルフィの隣で聞き
少し怪訝な顔をするクロウ
チュンチュン...
コココココ...
ギャアギャア...
「地面があるわ...」
ナミは空島に来てから一切見なかった
地面を見て驚いていた