太陽の様な貴方に忠誠を。Ⅱ
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主人公設定太陽の様な笑顔で麦わら帽子がよく似合う彼のことが大好きな主人公になります。
恋愛的要素はあまり出てこないかも知れないです...
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「アクセル?これか?
踏めば良いんだな、これを」
ルフィはパガヤにウェイバーを貸してもらい、
足元にある二つのペダルを見る
そして、右側の方のペダルを踏む
ボン...!!
「わっ」
ブォォォォ!!
「うぅわぁぁおぉ!?走ったぞ!?」
ルフィの乗るウェイバーが動き出した
「わぁっ!やった!!」
ルフィが乗るのを見ているチョッパーは嬉しそうだ
ガクン!!ガクン!!
ガクン!!ガクン!!
「うが!あがが!!
なんだこの揺れは...!?止まらねぇ!?」
ルフィの乗るウェイバーは
揺れが次第に大きくなっていく
『大丈夫だろうか...』
それを見て不安そうにするクロウ
「ふぎっ!?」
ボフッ...ン!!
「あぁ」
ルフィは思いっきり転けてしまった
「転けた」
「この上ない大転倒だな」
『んなこと言ってる場合では無いだろう!?
ルフィ!』
ウソップとゾロが呑気な発言をする中、
一人海へと飛び込むクロウ
モフンッ!!
「あぁ大変!お怪我は無いかしら!」
「何てことだ!すみません!
ウェイバーをお貸ししてすみません!
クロウさんは大丈夫ですか!?」
コニスとパガヤは海へと飛んでいったルフィと
それを助けようと飛び込んだクロウを心配している
「大丈夫だ、あいつらなら」
「クロウちゃん!なんて優しいんだ❤️
そーいや、能力者はこの海ダメなんだな」
ゾロは呑気にそう答え、
サンジに至ってはハートを飛ばしている
バフッッ...
クロウがルフィを連れて上がってくる
『ルフィ...遅れてすまなかった...』
クロウはルフィをチョッパーの元へと連れ、
既にかなり深くまで沈んでしまっていた
ルフィに謝罪をしている
「いえ、私が初心者に
アレをお貸ししてすいません!!」
パガヤはそんなクロウに謝っている
「“ウェイバー”の船体は動力を
充分に活かす為にとても軽く作られているのです。
小さな波にさえ、舵を取られてしまうので
波を予測出来るくらい海を
知っていなければならなくて...
すいません!!」
パガヤはルフィが
上手く乗りこなせなかった理由を説明してくれる
「そんなに難しいのか!?
俺も乗ってみたいのに~~」
「子供の頃から練習して
私も乗れたの最近なんです」
落ち込むチョッパーに対し、
コニスはフォローをする
「訓練すれば10年程で...」
「長ェよ!!ものすげェ根気いるぞ!!」
パガヤの説明にツッこむウソップ
「おーい!!」
「?」
すると海の方から声がする
ザザァ~~
「サイコー❤️」
「乗っとる!!!!」
平然とウェイバーを乗りこなすナミに
驚きを隠せないウソップ
『ナミならそりゃ乗れるだろうな』
「何と...!!すごいですね
信じられません...!!」
「んナミさん君がサイコー❤️❤️」
「何で乗れるんだ!?あんなのに!!」
それぞれの反応を見せている
ザザァッ!!
「確かにコツが要るわね、これは
デリケートであんたにはムリよ、ルフィ!!
あ、クロウも乗る~?」
ナミはウェイバーに乗りながら此方へと叫ぶ
『んー僕は自分で泳いだ方が速いからいいよ』
「それもそうね」
ナミに誘われたがやんわり断るクロウ
それに対し、ナミも笑っている
「おいナミ!!
おっさん家にすぐ行くから早くおりろ!!
アホ~~!!早くおりろア~ホ~!!」
反対にルフィはナミに叫んでいる
ゴンッ...
「当たんな」
それをサンジに頭を蹴られ怒られるルフィ
『ナミは行かないのか?』
「先行ってて~!!
おじさん、もう少し遊んでていい!?」
「ええ、どうぞ
気を付けてください!!」
ナミはパガヤに許可を貰い、
みんなとは別行動することになった
ザザァァ~!!
「夢みたい!!
風向きも気にせずに
こんなに自在に走れる船があるなんて!!
普通の海でも使えるのかしら...!!」
ナミは大分慣れてきた様で
軽快にウェイバーを走らせている
シュバァッ...!!
「ルフィの持ってきたヤツは
流石に壊れてるだろうけど
何とか手に入れて帰りたいな“ウェイバー”!!」
ナミはウェイバーを大変気に入ったようだ
「...何でアイツあんなスイスイ...
ものスゴイ揺れるんだぞアレ...」
ルフィはナミが乗っているのを見て
まだ不思議そうにしている
『ルフィ、パガヤの家へ行こう』
そこへクロウが
なかなか来ないルフィを迎えにくる
「すーげー楽しそうだ...!!
沈め」
そう言い、ナミに向かって舌を出すルフィ
『そう怒るなルフィ...
ナミだからすぐ乗りこなせたのだろうから...
ほら、ルフィ、行こう』
クロウはルフィを落ち着かせ、
少し先に向かっているみんなを追い掛ける
ナミと別れ、他はパガヤの家へと向かう―
『この階段のようなものも雲なのか...』
クロウは現在通っている階段を
興味深そうに見ている
「おい!向こうに何か
工事現場みてェなのがあるぞ!!」
「ん?なんだなんだ?」
ウソップとチョッパーは何か
気になるものを見つけ、路草してしまう
「...!
“雲切場”の事でしょうか?」
パガヤはウソップ達が指差す方を見て、言う
「“雲切場”?
石切場じゃなくてか?」
パガヤが発した言葉に首を傾げるゾロ
「これから加工する為の雲を切り出す現場です」
パガヤがそう説明してくれる中、
一行は“雲切場”の横を通り過ぎる
「切れるもんなのか雲って...」
「何もかも常識を無視してやがる」
サンジとゾロがそう返す
「あなた方は白海から白々海へ
“ミルキーロード”を通ってきたのでは!?」
「ミルキー...!?」
「もしかしてエビに引きずられて来たあの
きし麺みてェな海路の事か」
サンジやゾロがパガヤの話を聞いている間も
ウソップ、チョッパー、ルフィは雲で遊んでいて
クロウはスーと共に何か話しているようで、
ロビンはそれを微笑ましそうに眺めていた
「あれは人工的な雲の運河です。
元からある自然の雲は2種類あり、
あなた方が船で進んで来たのは“海雲”
そして、そこにフカフカと浮く、歩ける雲
それが“島雲”です」
パガヤは今度は不思議な雲の説明をしていく
「普通の雲ではあり得ない事よね
泳げたり...乗れたり...」
「えぇ
雲を作り出す凝結核が他とは異なるのです
青海では“海楼石”という鉱物が
存在するらしいのですが」
ロビンの投げ掛けに対し、
より具体的に説明をするパガヤ
『“海楼石”に含まれる成分が
雲の種類に関係していると言うことか』
クロウはスーを撫でながら
パガヤの説明をしっかり聞いていた様だ
「はい、そうなんです。
私達はそれを“パイロブロイン”と呼んでいます
それが角質の粒子で火山によって空に運ばれ、
水分を得た時、その密度の差により
“海雲”と“島雲”は形成されるのです」
『なるほど...密度の差か...面白いな』
クロウとロビンは興味深そうに
パガヤの話を真剣に聞いている
「あ~~成程、アレだ!!」
「あ~ア!!そうそうアレだよな!
子供の頃よく遊んだよ...“角質の粒子”」
「遊んでたまるか!!」
一方、ルフィとウソップは理解していないが
理解したフリをしてサンジにツッコまれている
「まァ...とにかく、先ほど言いました
“ミルキーロード”や
ビーチにあった雲で出来たイスなど」
「あれもか?
両側がつるのすべり台」
「あれも巨大ですが“ミルキーロード”です」
途中でルフィに質問され、
それにも丁寧に答えるパガヤ
「あれらは“雲切場”で切り出した“島雲”を
更に圧縮するなどして密度をかえる事で
人が作り出した雲なのです。」
ビーチにあったフカフカのイスも例に出してくれた
スッ...
「こっちです、家は!どうぞ!」
「いいとこにあるな~見晴らしが最高だ」
パガヤの家に着くな否やハシゃぐルフィ
『ナミの様子も見れるな』
クロウは海の方を眺めながら呟く