太陽の様な貴方に忠誠を。Ⅱ
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主人公設定太陽の様な笑顔で麦わら帽子がよく似合う彼のことが大好きな主人公になります。
恋愛的要素はあまり出てこないかも知れないです...
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「ある種の動物は体内に正確な磁石を持ち
それよって己の位置を知ると言う」
『あぁ、鳩や鮭はその類いだな』
クリケットの言葉にクロウは付け足す
「じゃあゾロ、お前は動物以下だな!」
「おめェが人のこと言えんのかよ!」
ルフィがゾロに言い笑う
「“サウスバード”はその最たるものだ
どんなに広大な土地や海に放り出されようとも
その身体に正確な方角を示し続ける
とにかく!この鳥がいなきゃ何も始まらねェ!!
“空島”どころか
そこへ行くチャンスに立ち合うことも出来んぞ!」
「「「えー!!」」」
ルフィ、ウソップ、チョッパーの3人は
クリケットの言葉に開いた口が塞がらない
「何で今ごろそんなこと言うんだよ!」
「もう、真夜中だぞ!今から森へ入れって!?」
「ガタガタ言うな!時間がねェんだ!
おれ達はこれからお前らボロ船の強化にあたる
考えてみりゃ宴会やってる場合じゃなかったぜ!」
「だから今ごろ言うなって!!」
クリケットたちと一味は焦っている
ザッ...
「いいな!
夜明けまでに“サウスバード”を一羽
必ず捕まえてこい!!」
クリケットにそう言われ一味は夜の南の森へ―
「うわ...真っ暗!」
「引っ張んなテメェ!」
ウソップがサンジにしがみつき、
それを剥がそうとするサンジ
「お腹一杯で苦しいおれ...」
『大丈夫か?チョッパー...』
チョッパーを心配するクロウ
「さっさと捕まえて飲み直そうぜ」
「何でいきなりこんなことになるの!?」
ゾロとナミはそう言って回りを見渡す
「全く...こう言うことはせめて昼間に言えよな...」
ウソップはガタガタと震えている
「おい!鳥は?」
「分かったら全員で探しに来ねぇだろ!」
ルフィにゾロが言う
「手がかりは変な鳴き声って事だけだ、
姿はさっき黄金で見た通り」
「あんなふざけた形の鳥いんのか?本当に」
「それに変な鳴き声ってのも曖昧すぎる!
分かるもんか!」
ルフィ、ゾロ、ウソップ、サンジの四人は
何やら話し合っている
「それも森に入りゃ分かるってあのおっさん...」
サンジがそう呟くと...
「ジョ~」
「「「「「うわっ変な鳴き声...」」」」」
『これだな...』
一味は呆れた顔をする
「よし...」
「こうなったらやるしかねぇ」
「網は3つある3手に分かれて探そう」
「じゃあ行くか...変な鳥をぶっ飛ばすぞ!」
『いや、ルフィ、ぶっ飛ばしたらダメだ』
こうして、一味は3手に分かれて
南の森の深くへと進む―
SHOT1サンジ、ウソップ、ナミ組―
「大丈夫!何が出ようとナミさんは俺が守るぜ!」
サンジは胸を張り言う
「サンジ君!おれは!?」
「てめぇは知るか!ウジウジすんな!」
「とにかく早く鳥を捕まえて森を出ましょ...」
「...まずは、耳を澄ませて
さっき聞いたあの声を探そう」
サンジとナミは耳を澄ませる
「ジョ~」
「...!!あっ!この鳴き声!」
ナミは聞こえたようだ
「ジョ~出てきて~!!ジョ~」
その声の正体は...ウソップだった
「「...にゃろ...!!」」
ナミとサンジはウソップを睨む
「お!ナミ、良いもん付けてんな
どこで捕った?」
ウソップはナミの背中を見て言う
「?何?...!!」
ナミはウソップに言われ背中を見る...
ワサワサ...
「いやぁぁぁ!!クモ~~!!」
ナミの叫び声が森に響く
ヒョイッ
「何だよ...ただのクモだろ?」
ウソップはナミについていたクモを取り、
手にのせている
「クモだからやなのよ!ばか!!
投げてそれ!どっかに!!」
「離れろウソップ!そいつはきっと毒クモだ!」
ナミとサンジはクモを持つウソップと距離をとる
ボトッ...ボトッ...
「うわ~!!木の上から降ってくる!!」
「いやぁぁぁ!!もう!気持ち悪い!!」
木の上から落ちてくるクモに二人は悲鳴をあげる
「...タランチュラの一種だろうなぁ
大丈夫さ、こっちが手を出さない限り毒は吐かねェ
“クモのケンカ”とか昔よくやったなぁ」
ウソップは笑いながらクモを腕にのせている
「いや...!おれはそういう
“気持ち悪い系”の虫はもうアウトだ!」
「私も!!絶対イヤ!!大嫌い!!
早く投げて!遠くに早く!!」
サンジとナミは顔を青くしながらウソップに叫ぶ
「へぇ...でも、お前ら
そこにいる蛾とかムカデは平気なのか?」
ウソップは二人の背後にある木や茂みを指差す
「「...!?蛾もムカデもいやぁぁぁ!!」」
二人は泣きながら叫ぶ