1st anniversary
名前は?
キバナの恋人成人済み
大体のポケモンが大好き
手持ちはキュウコン•シャンデラ•マホイップ•
ユキメノコ•ニンフィア•ナックラー
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目を覚ますと知らない天井。
布団からは知らない匂い。
そっか、私は意識を失っていたんだ。
上半身を起こすと私はベットに寝かされていたことに気がついた。
ここはどこだろ?誰かの布団だと思うけど‥なんだろこの匂い。すごく安心する。
コンコンッ
「失礼します。体調はいかがですか?」
「あ、はい。大丈夫です。そのユニフォームは‥ナックルジムですか?」
「そうです。申し遅れました。ナックルジムトレーナーのヒトミと申します。‥倒れる前の事覚えていますか?」
「‥なんとなくは。」
「シティを出た所で倒れているのをキバナ様が見つけて、ナックルジムまでお運びしてきました。なぜ倒れたかは不明なんですが‥。一応検査結果は異常なしのようです。」
「‥そうだったんですね。」
「キバナ様から伝言があります。“触れちまってごめん。”だそうです。」
「こ、こちらこそ運んでもらってすみませんでした。」
「あと直接お話がしたいそうです。できれば面と向かって。いかがなさいますか?」
「‥私も直接のお礼が言いたいのでお願いします。」
「かしこまりました。少々お待ちください。」
そう言って部屋からヒトミさんは出て行った。
‥そっか。キバナさんが助けてくれたんだ。
それにヒトミさんのあの話‥男性に連れ込まれそうになった事は伝えないでいてくれたみたい。その方がありがたい。
そして私がまだ男性が苦手な事を理解してくれてくれていた。
やっぱり手紙の人は‥。
コンコンッ
「‥失礼する。」
「あ‥はい。」
「その‥俺様と同じ部屋で二人で話すのが嫌だったら、さっきのヒトミも同席させるけど‥。」
「‥いえ‥キバナさんなら‥大丈夫です。」
「‥おう。」
キバナさんは私から距離をとってベットから離れた椅子に腰掛ける。
最初にヒトミさんに部屋に入ってもらったのも、この距離もきっとキバナさんなりの心遣い。
本当に優しい人だ。
話をしたい。聞きたいことも沢山ある。でも口が開かない。こんなにドキドキするのはバトルの時以外なかった。
ずっと俯いている私をキバナさんはどんな目で見ているんだろう。
先に沈黙を破ったのはキバナさんだ。
「‥さっきは意識のない君に触ってすまなかった。フライゴンに抱えさせるのも考えたけど手が小さいからな‥万が一落としたらって考えたら俺様が抱きかかえた方が安心って思って‥。」
「いえ‥全然大丈夫です。むしろ助けていただいてありがとうございました。」
「まぁ、その‥丁度通りかかったからな。何かが起こる前で良かったよ。」
「ありがとうございます。‥ナックルジムの中ってこうなっていたんですね。初めて知りました。」
「あぁ、一般の客はここまで来ないからな。普段は俺様の部屋として使ってる。」
「キバナさんの部屋‥。じゃ、じゃあこのベットってキバナさんのですか?!」
「あぁ。‥考えてみれば一人暮らしの男の部屋に急に連れられて嫌だよな。」
「いえ‥。ご、ごめんなさい。私キバナさんのベット取っちゃって‥。」
「俺様のことは気にするな。ジムチャレンジしに来たんだろ?まずはしっかり休んで備えような。」
「はい。‥キバナさん、ずっとお聞きしたい事があったんです。」
キバナさんはニコッとしながら“なんだ?”と優しい声で聞いてくる。
何故だろう。この優しい顔を見ていると涙が出てくる。これがどんな涙なのか分からない。
でもついに分かるんだ。手紙の人は誰なのか。
涙を流しながらキバナさんを見つめると、キバナさんは焦ったように手を伸ばすがすぐに引っ込めた。
あぁ、やっぱり‥。
「キバナさんが手紙の人なんですか?」
「‥。」
「わ、私‥スクールに途中から行けなくなったんです。でもあるジムリーダーから手紙が届いて、バトルの楽しさを教えてもらえたんです。ジムチャレンジもその人を探すためにここまで来たんです。ナックルジムまでその手紙の人はいませんでした。キバナさんが手紙の人なんですか?‥私が男性を苦手なの知ってるのは今までのジムリーダー達と手紙の人だけのはずです。でもキバナさんは私が男性を苦手な事を知っていましたよね?それは‥貴方が手紙の人‥」
「‥いや、知らねえな。」
「‥‥‥え?」
「‥悪い。」
そう言ってキバナさんは部屋から出て行った。